ハートプラス・プロジェクト

「苦しんでいる人を助けたい」そんな気持ち=ハートがあれば、いろんな知識やスキルをプラスしませんか?

草稿を練っています

2016-10-23 15:21:59 | 雑記
相変わらず、ぼちぼちと講習をこなしております。
(なんかやっつけ仕事みたいな言い方ですね?)

ちょいと先ではありますが、12月に市内のボランティア団体を集めた交流会がありまして、
そこで、なんと「講演」をすることになっています。

なので、救命応急手当や防災について、多くの人に関心を持ってもらえるような内容で、
いろいろ考えております。

話したところで、あまり意識も変わらないような気もしますが、
まずは、「手当」とは何ぞや?というころからかな?と。


12月といえば、県内各地で防災訓練が行われるタイミングではあります。
過去、何度も防災訓練で包帯法などを教えてきましたが、正直、多くの人が集まり、
訓練とは言えないような緊張感のない雰囲気で(緊張感持っている人もいるでしょうが)、
ほんのちょっと教えたところで身に付くものではありません。

ひょっとして、「そのときになれば、ダレかがやってくれるだろう?」
なんて思っているのかもしれません。

そんなダレかがいればいいですが・・・

そんな「ダレか」になってやろう!という気持ちになるような、
そんな内容になればいいな、と思っています。

・・・できるかな?



極端な例・・・

2016-10-16 06:14:28 | 雑記
極端な例を考えると、問題点や欠点が浮き彫りになってきたりしますが・・・

最近、人工透析患者のコトで、いろいろと話題をふりまいた事件?がありました。

現在、人工透析を受けるようになる患者さんで、一番多いのは、
糖尿病を悪化させてしまった人、と言われています。

糖尿病になると、即透析というわけではありません。
最初のうちは、「食事制限」や「運動」を勧められたりします。

近所の開業医は糖尿病患者を多く診ていて、食事等のアドバイスをする専門のスタッフを置いていたりします。

そうやって、悪化させないように助言しているのですが、透析を受けるようになる、
ということは、その助言が活かされなかったということ。
これは、自業自得では?ということのようですね。

人工透析を受けるようになると、身体障害者と認定され、医療費が免除されます。
透析は、一年で400から500万円の医療費がかかります。
この医療費は、保険料を払ったみんなで負担・・・この不公平感がなんとも許せない、
というコトでしょうかね?

彼も、全ての患者ではなく、「自業自得の人」に限定しているから、といいたいのでしょうか?
でも、指摘によると、あの記事「コピペ」が多くあった、とのハナシも・・・。

実は、この(透析に関する)指摘は、以前からありました。
なので、なにも珍しく感じなかったのですが・・・

最近、テレビで、健康問題を取り上げているのがあり、
「病気にならないように、食事は自炊するべきだ」という主張に対し、

非正規労働者が、
「自炊したくても(生活するために、長時間働くことになるので)、その時間が無い」
と回答していました。

これも一理ありそうだ!

となると、今や糖尿病は贅沢病ではなく、貧困病である・・・ということにもなりかねないのかな?と。
(回答者は糖尿病ではなかったですが)

これも極端な例?

また、正規社員であっても、拘束時間の長い勤務実態の人もいます。
日付が変わる頃まで働いていて・・・それが設計とかのデスクワーク主体であれば、
不摂生かつ運動不足になるのは当たり前。

そうなると、「労働環境」「労働条件」が病気を作っている?という見方もあり?

これも極端な例?

政府は、「いろいろな働き方があっていい」とは言いますが、
無駄に高い給料を貰っている正社員だっているでしょうし、
「ホワイトカラーエクザンプション」なんて、どこまで範囲が広がるか?
分かったもんではないし・・・

労働環境と健康

この関連について考えた上で政策を考えて欲しいと思ったりします。

ちなみに、身体障害者になると、税制上でも免除があったりします。
そこで、家族に身体障害者がいると、その人の名義で自動車を買ったり・・・
というコトをする人がいるワケです(その人やその人のために使うわけではないのに)

セコいと言えば、セコいですが、その辺も糾弾すればいいのにね、と思ったのは自分だけ?


順序の問題・・・?

2016-10-02 14:54:49 | 雑記
赤十字の基礎講習(救命講習)で、緊急事態!すぐに通報とAEDが必要!というときに、
協力者を求めるようにしましょう、と教えます。

そこで、運良く協力者があらわれたときに・・・大勢いれば、一人に一つずつ頼みますが、
協力者がひとりのときは、

119番通報 → AED

の順番でお願いしましょう、と伝えます。
それは、頼まれた人は、得てして頼まれた順序で行動するから、というもの。
AEDを探しているうちに、通報を忘れてしまう、そんなことを避けるためです。

そんな順序とは、やや違いますが、手当のメリット・デメリット(と言うべきなのかな?)
これを、どんな順序で教えたらいいものか?とときどき悩みます。

手当に限ったことではないですが、

「コレいいよ」に「でも、コレね・・・もあるから気をつけて」と伝えても、
人から人に伝わるうちに、「コレ、いいよ」しか伝わってなかったりしませんか?

心停止(やそれが強くうたがわれるとき)の場合、「とにかく何かして下さい」と教えます。

講習は、効果的な手技を正しく行えることを目指すわけですが、
実際は、効果的か?正確か?そんなことはどうでもよくて、
「とにかくなんでもいいから、何かして」となります。

それは、(心停止の状態から)それ以上悪くなることはないから、なのですが、
では、救命手当ではないケース=応急手当の場ではどうか?というと・・・


先日、ある講習を受けてきたのですが、そこでは「ラップ療法(湿潤療法のひとつ)」を
教えていました。
(療法となると治療なので、手当とは少し意味合いが変わりますが)
「講習」なので、「ただし、こんな傷のは使わないで」ということも教えていましたが、
この「ラップ療法」、わりと広く知られてきて自分でやっている人もけっこういるようです。
ただ、皆さん適応外のケガのことも充分承知の上でやっているのか?心配だったりします。

この講習は、防災関連のもので災害時での対処法ということで教えていたのですが、
津波や洪水などで、たとえば「下水」のような汚染された水が運ばれてきたような、
衛生状態が悪化したなかでのケガでも大丈夫なのか?

以前より、疑問に思っていました。

なので、この点について訊いてみたのですが「(傷口を)洗うから、大丈夫」と言うだけで。
受傷から6時間は感染が成立していないので、その時間内であれば、ということで・・・

その後、自分でいろいろ調べたものの、その辺は結局よく分かりませんでした。
(ドレッシング材に抗生剤を付けたり、抗生物質の服用と併用したりしないのかなぁ?
 と思ったりしたのですが・・・)

で、そんなことを調べていたら、

足に低温火傷をした糖尿病の人にラップ療法をしたら、悪化してしまい、
結局、足を切断することになった、という例を見つけたり、という新たな発見もありました。

従来の方法ではケロイド状になったであろう火傷や、皮膚移植が必要と思われるものも、
湿潤療法でキレイに治った例もあり画期的な治療法ではあると思いますが、
なんでもイイというわけではありません。

世間一般には、どのように伝わっているのだろう?

と考えると、教えることって難しいというか、責任ある行為だよなぁと思います。


ちなみに、この講習でラップ療法を勧めていたのは、「どの家庭にもあるから」
ということでした。
ファーストエイドの基本は、「そこにあるモノで、なんとかする!」
「使えるモノは、なんでも使う!」ではありますが、
そこだけが強調される講習や紹介の仕方ってどうなんだろう?と思います。

昨今の講習は、できるだけ分かりやすく、シンプルに、という風潮があります。
いろいろ難しい(?)コトを教えると、いざというときに躊躇することになるかもしれない、
という懸念もあるのでしょう。

そうはいっても、悪化を防ぐことが手当なワケですので、
メリット、デメリット双方をきちんと伝えることが大事なんでは?と、
そんな心配をしたりするのですが・・・なかなかモヤッと感が晴れずにいます・・・