ハートプラス・プロジェクト

「苦しんでいる人を助けたい」そんな気持ち=ハートがあれば、いろんな知識やスキルをプラスしませんか?

2017.8月度 救急法勉強会 報告

2017-08-14 17:40:25 | 救急法勉強会
世間は、お盆休みですが、ケガや急病はこんなときにこそ起こったりします
(残念ですが・・・)。

なので、第二土曜日と決めた勉強会は、今月も予定通り行いました。

今年の赤十字救急法競技会は、10月の開催なので、それまでは三角巾包帯法を中心に
(でも、普段の心がけという意味では、いろんなコトをした方がいい気もする・・・)。

今年になってから参加してくれた方もいたので、たたみ方、結び方、ほどき方の基本をやってから

「耳」「肩」「ヒザ」「前腕」「手の甲」「吊り」などをやりました。
一度やっても、すぐに忘れてしまいます。これからも、くりかえしやっていきましょう。



肩の手当

これを「巻軸帯」でやろうとすると、けっこうなお時間がかかります。
やり方さえ覚えれば、巻軸帯よりも簡単にできるのが三角巾包帯法ではないか?と思います。


9月も・・・9月は・・・何やりましょうかね?


とにかく、何かしましょう!

2017-08-11 17:32:44 | CPR & AED
最近、新潟県の高校野球部の女子マネージャーが練習後にランニングで学校に戻り、
直後倒れ、その後亡くなったというニュースがありました。

「低酸素脳症」ということでしたが・・・

ネットのニュースでは詳しいことは書かれていなかったので、なんとも判断しかねます。

7月21日に倒れる。
その際に、駆け寄った監督は「呼吸はよわいけどある」と判断し、
救急車が来るまで、AEDは使わなかった。

8月5日 亡くなる。

といった内容で・・・救急隊到着時に心停止だったのか?も書かれていないので、
AEDを使うべき状況だったのか?もわかりません。

マスコミは何を言いたかったのでしょう?・・・というのはひとまず、おいといて。


低酸素脳症ということなので、脳に酸素が充分に行ってなかったということになります。
脳は、体重の2%くらいの重量しかありませんが、心臓から送り出される血液の15%ほどは
脳に向かい、カラダが消費するエネルギーの20%くらいは脳で消費されていると言われています。
ということで、カラダの中でも多くの酸素を必要とする臓器です。

低酸素状態になり、脳細胞がダメージを受け、回復に至らず・・・

では、なぜ低酸素になったのか?

1 酸素が運ばれなかった → 心臓機能の低下?

2 酸素が体内に取り込まれなかった → 呼吸困難?

ということでしょう。

「1」であるならば・・・脈が少なくなっていても(徐脈)、なんとかなるのでは?
やっぱり、心停止だった?

「2」であったのなら、呼吸は弱いけどあった → でも足りない?人工呼吸が必要だった?
(AEDは使わなくても問題ないかな、心臓動いているし)

そんなことを考えます。


で、気にかかるのは、やはり「呼吸はよわいけどあった」という判断で、
呼吸(とか意識、最近は「反応」ともいう)の確認ってけっこう難しいです。

以前に、「普段通りでない呼吸」で「死戦期呼吸」のことを書きましたが、
医療関係者でもない人にコレを判断せい、と言うのは酷かな?と思います。

ただし、埼玉県の小学校で長距離走の直後に倒れ亡くなったあすかちゃんの例が、
学校の教諭が死戦期呼吸がわからなくて心肺蘇生もAEDも使わなかったということで、
今後、このようなコトが起こらないようにと、県教育委員会で啓発運動をされたと聞きます。

全国的な展開になっていないことが残念です・・・が、新潟県といえば、長岡市の小学校で、
休憩時間に倒れた児童が、心肺蘇生はされたもののAEDが使われることがなく亡くなった、
ということで訴訟にまで発展した例があったはず。
(この小学校の教職員は、その数ヶ月前に講習を受けていたにも関わらず・・・という
 すこし不可解な事故?事件?でもあります)

同じ県内の教育に携わる者として、事故の共有化はできていなかったのでしょうかね?


さて、では「2」の場合だったら。
子どもの心停止は呼吸原性の心停止が多いので、人工呼吸の重要度は高い、
とは現在でも言われています。

なんらかの原因で、呼吸が弱くなっていたのなら・・・そのまま放置して低酸素状態がつづけば、
心臓も(呼吸も)停まってしまいます。心臓が動いているうちならば「人工呼吸」という手がありますが、
高校野球の監督(まぁ、男性ですね)が、女子高校生に口をつける・・・ためらうでしょ。
(希望的観測で、呼吸ありと判断してしまうかなぁ?という推測も)

もしものときに、ためらわずに人工呼吸をするならば、
こんな道具を用意しておいて欲しいものです。



「ポケットマスク」

フェイスシールドのような「ビニール」1枚だけで隔てるのではなく、口と口けっこうは離れます!
顔に密着させないと空気が漏れるので、とうぜん練習は必要ですし、経年劣化でパット部の空気が
少なくなってくると、うまく使えなくなりますが、これならAmazonでも買えます。

部費で買っておいて欲しいものです。

と、まあ「憶測」でいろいろ書いてみましたが、バイタルの確認は難しいものです。
講習では、簡単に「反応(意識)なし、普段通りの呼吸なし」で心停止と判断と教えていますが、
どっちもなかなか分かりづらいものです。

だから、とにかく「何かしてしまえ」と思います。

何かして反応があれば、やめればいいのです。

胸骨圧迫(心臓マッサージ)1回押して、表情に何か変化あれば止めたらいいのです、
押すのが怖ければ、ドコかつねってもいいです。
人差し指曲げて、第2関節とがらせて「グリグリ」ってやったってかまいません。
医師や救急隊はやってます。
赤十字は、基本理念が「人道」で、苦痛の軽減を謳っているので、
痛い思いをさせるのは矛盾するから教えないだけです
(まぁ、消防も教えないでしょうけどね)。

医者なんか「乳首」つねることもあるそうです。


               「森皆ねじ子著 ねじ子のヒミツ手技」より

ね?

脈の確認したって、いいのです、ダメではないのです。
脈は(も?)、なかなか判断しづらかったり、無くてもずっと探そうとして
時間を無駄に使ってしまうから、(心停止の判断基準として)教えなくなっただけです。

そして、もし「2」の場合だったら、AED使ったところで「ショックは不要」なんて
言われて安心して・・・ということだって考えられます。

どうもマスコミは、AEDの使用と関連づけたいような気がするのですが、偏見でしょうか?
「ダレが悪い」とか、そういうことより「難しいんだから、みんな関心持とうよ」とか
「知識とかスキル身につけましょうよ」とか、そういうふうにもってけないのでしょうかね?


命の記録MOVIE~ASUKAモデル~

学童保育におじゃましました 2017.夏

2017-08-07 19:40:11 | ボランティア活動など
ほんの少しだけ、なじみになりつつあるとある小学校の学童保育・出張講座

まぁ、講座というほどのものでもないですけどね、なにせ相手には小学1年生もいるし、
彼らにいったい何をしろ、と言うのか?という問題もあるので・・・

毎年やって、やがて高学年になったときに、なんとなく分かってくれればいいのかな?と。

で、今回は、

パンスト包帯法


頭に被せたり、切って腕や脚にはめたり・・・てなことを。

小学生ですからね・・・ほとんど遊びですね。



でも、いいんじゃないですかね。



子どもなりに、いろいろ考えてやっているのでしょう!(と思うことに・・・)


そのあとは、「担架搬送」を。
スタッフのお母さんが4人いたので、赤十字方式の搬送法を教えました。
そして、子ども達も人数を増やしてチャレンジ!


次回は、春休みの予定(ずいぶん先だ)