ハートプラス・プロジェクト

「苦しんでいる人を助けたい」そんな気持ち=ハートがあれば、いろんな知識やスキルをプラスしませんか?

掃除機は使えるのか?

2015-12-29 20:13:53 | 応急手当
ノドに何かが詰まったとき、掃除機を使っていいのか?

コレに対しては、反対の立場の人と賛成の人がいます。


反対(推奨しない)の意見としては

口に何かを入れる、ということはケガをさせるおそれがある

口に何かを入れると、詰まっていたモノを
 奥に押し込んでしまうおそれがる


といったコトがあげられます。


賛成の意見としては、

ケガより、命が大事だろう!

ということになります。


どちらかというと、反対の立場の人が多いようですが、
実際に掃除機を使って吸引し、助かった人もいますし、
高齢者の介護施設では、使うように推奨しているところもある、
と聞いたことがあります。


そんな掃除機での吸引法ですが、

絶対にやってはいけない方法は

スイッチを入れてから、口に突っ込む やり方です。

これでやると、たいがい舌を吸うか、ほっぺの肉を吸うか、喉ちんこを吸います。


以下、自分が調べた方法です。あくまでも参考ですが。


1.ノズルを細いものに交換します。

2.ノズルを口の中に入れます。出来るだけ奥に。
  また詰まっているものが見えているときは、それにノズルをあてます。

3.鼻をふさぎます(陰圧になるように)

4.もう一人の人に(=はい、2人作業なのです)、スイッチを入れてもらいます。
  強さが調整できるものであれば、一番弱いところで。
  スイッチは、2秒で切ります
 
  なぜ2秒で切るか、というと、詰まっているものが角張っているモノであれば、
  隙間から酸素を吸引できているので、呼吸が出来ていることになります。
  なので、窒息させないように2秒で切るワケです。

この一連の作業を落ち着いて、2人でやらなくてはなりません。

なので、訓練をした(またはきちんとやり方を知っている)人と一緒でないとできません。
※ スイッチの位置によっては1人でも出来るかもしれませんが。

そんなこともあり、自分もこの方法は、 

おススメしません!

あくまでも、
参考ということにして下さい



まぁ赤十字の手当は、大概オーソドックスで、紛争地や被災地での活動も視野に入れると
「道具が無いと出来ない」とか「停電していたら出来ない」手当というのは、
あまり意味がないと考えているかもしれませんね。


いずれにせよ、できるだけ、こんな心配をしないで済むよう安全にお過ごし下さい。


腹部突き上げ法

2015-12-28 20:39:04 | 応急手当
はい、今日は 腹部突き上げ法 です。

ハイムリック法 とも言います。

お腹に拳をあてて、斜め上に突き上げる方法です。

これは、剣状突起という骨(胸骨の下、「みぞおち」あたりにあります)を折ったり、
内蔵を損傷させるおそれがあるため、気道内の異物が除去できても、
かならず医者に診せなければなりません。

また、上記の理由から 乳児と妊婦にはやってはいけません!
(まぁ、女性にはやらない方がいいと思います)


さらに、高度な肥満な方にも適用しません。
これは、腕が伸びきった状態では、うまく突き上げられないからです。


こちらを参考に

気道異物除去


赤十字の講習では、誤って突き上げたりしないように、自分のお腹で位置を確認するだけですが・・・


さて、「掃除機つかうのは、どうなの?」と思った方。

赤十字では、掃除機の使用は紹介していませんし、自分もおススメしませんが、
次回に紹介します。



お正月休みに入りましたね

2015-12-27 17:29:52 | 応急手当
そろそろ「お正月休み」に入った方も多いかと思います。

お正月・・・となると、毎年のように聞く、「お餅をノドに詰まらせて・・・」
というニュース。


ノドに何かが詰まった(気道閉塞と言います)ときは、まず

本人に咳をさせます!

咳が出来ないようであれば

背部叩打法 または 腹部突き上げ法 をやります。


ということで、今日は、「背部叩打法」の紹介を



背部叩打法(成人)


まぁ、背中を思いっきり叩くだけですがね。


ところで、「パン」を喉に詰まらせる事故が、意外と多いというのを知ってましたか?

お雑煮の餅は濡れていて滑りますが、パンは乾いていて水分を吸収してしまうので、
なかなかやっかいなようです。

楽しいお正月、無事故で過ごして下さいね。



人間を救うのは、人間だ。

2015-12-17 21:14:23 | 雑記
今週末の19日は、赤十字静岡県支部「救急法競技会」があります。

本来、手当は人と競うものではありませんが、
身に付けるための動機付け?にでもなるのなら、それもまた良しか、と。


人間を救うのは、人間だ。

このコピー、好きです。

【日本赤十字社】2012年CM(30秒バージョン)




12月度 勉強会報告

2015-12-13 05:54:52 | 救急法勉強会
今月は、来週にひかえた「赤十字救急法競技会」の練習をしました。

手当は本来、人と競うものではありませんが、救急法の普及、
技術の維持のためのモチベーションになるよう、静岡県支部で4年前から始めました。

競技と名をうっているため、正確さや速さが問題になってくるのですが、
手当を前提にしているので、傷病者への気づかいも大事になってきます。

そんなコトをおさらいしながら・・・





三角巾の練習をしました。

もう技術的にはなにも問題ないのですが、どうして今まで入賞できなかったのだろう?(笑)
(今回で3回目の出場)

今年こそ、メダル貰ってください!