ハートプラス・プロジェクト

「苦しんでいる人を助けたい」そんな気持ち=ハートがあれば、いろんな知識やスキルをプラスしませんか?

知ったかぶり

2015-08-23 08:06:57 | 雑記
まぁ医者でもない自分も充分に 知ったかぶり ですが、

ときに野次馬や知ったかぶりが現場を混乱させます。


先日、ある方にこんな質問を受けました。

「温泉に行ったときのこと。風呂から出た人が倒れたんです。
 で、容態をみようと近づこうとしたら

 『さわっちゃダメだ!そっとしとけ!
  救急隊が来るまで、そのままっ!』

 って言って仕切る人がいて、何もさせてくれなかったんです・・・
 こんなとき、どうすればいいんですかね?」


幸い、ただの貧血だったようですが・・・心停止だったらとんでもないことになってましたね。

さて、質問に対する回答ですが・・・

一番効果的なのは

「わたし医者ですよ」

と言うこと(まぁウソですが)。

ただ、医者と言ってしまうと、とくに心肺蘇生などは手伝ってくれなくなるでしょうね。

「素人が手を出すべきことではない」と勝手に解釈して。


医者であれば、上手くできるでしょうが長く出来るわけではありません!

救命医であれば、それなりに鍛えているかもしれませんが、
海水浴場の監視にあたる屈強なライフセイバーでも「しんどい」ものです。


ハナシを戻します。

「医者です」とウソを言わないまでも

「あなた医者ですか?」

「何を根拠にそのままで、というのですか?」



くらいは言い返してもいいんじゃないでしょうか?


その他、野次馬もいるかもしれませんね。

「そんなに強く押したらアバラ折れるぞ」とか
(強く押さなきゃ意味ないし)

「(人工呼吸)空気入ってんのか?」とか
(呼気は少なくていいんです)

いろんなコトが考えられます。

野次馬は、できれば、救急車の誘導とか「どこからか毛布を借りてきて」なんてコトを頼んで、
その場から遠ざけるようにしましょう。


「そんなのどうでもいいじゃん(安倍風)」って言われたら、どうしましょうかね?



   by スタッフ Q

あなたにしか救えない大切な命~君の瞳とともに

2015-08-16 10:30:17 | CPR & AED
15日夜、ハートプラスとしては初のグループレッスンをしました。

市内の「運転ボランティア」の方々、6名様。

運転ボランティアの方たちは、カラダの不自由な方たちの足になったり、
という活動をされているようです。

消防署で講習を受けようか、と思っていたところ我々の存在を知り、
問い合わせをいただきました。


都合のつかないスタッフが多いなか、普段勉強会に参加してくれているメンバーが
サポートとして来てくれました。

嬉しい限りです。


皆さん、過去講習を受けてコトはあるようだったので、流れがわかっている分、
やりやすかったのですが、ずいぶん前の受講の方もおり、
変更点などをくわしく説明させてもらいました。


熱心に質問される方もいて、こちらとしては非常にうれしく感じましたが・・・
ご本人たちも自覚したように・・・「体力が・・・」

心肺蘇生、大変なんですよね。
実際に、胸押した(胸骨圧迫した)人にしかわからないですよね。

「いやぁ、体力無くなったなぁ・・・」なんて言ってましたが。


皆さん、年齢層が高めでしたので、ムリも無いことです。

なので、


「若いヤツ、とっつかまえて

  お前、やれ!
 と言ってくれれば、いいです。」

と伝えました。


が、残念ながら、まだまだそんな状況に関わりたくないと言う人が
けっこういる、というのが本当のところです。


心停止ではありませんでしたが、電車の中で人が倒れていたので、
様子をうかがって・・・周りの乗客に協力を要請しようとしたけど、
誰も協力してくれようとしなかった、なんてハナシを実際に聞いたことがあります。

しかも、携帯電話で写真撮りだすヤツもいた、とかで・・・。


この動画も、YouTubeのサイトで観てください。

そして、コメントを読んでみて下さい。

「指名しないと誰も手を貸そうとしてくれない」なんてのもあります。


そんな現状を少しでも変えたい、と思っていますが、なかなか広まっていかない、
というのも事実。

くじけそうにもなりますが、始まったばかりの活動。

高齢にも関わらず、一生懸命レッスンを受けてくれた方たちを見て、
気持ちを新たにした スタッフ Q でした。


あなたにしか救えない大切な命~君の瞳とともに

(食品用)ラップの応用について・・・

2015-08-13 14:34:05 | 知識やスキル
堅いハナシばかりでなく、ユルいハナシも大好きで・・・趣味の本か?なにか?
買おうかとさまよっていたら、視界に入ったこの本。



買ってしまいました。(しまった、てことはないか)


で、この手の内容の各種メディアによる記事でいつも気になること。


それは、「応急手当」に(食品用)ラップを包帯として使用すること。

「使ってはいけない」とは言いません。非常に便利ですからね。

しかし、これは、どうなんだろう?

と思うのが、骨折の手当の際の「副子の固定」に使うこと。


そう、これです




骨折の手当には、いくつかのルールがありますが、その中で


骨折端をムリに戻そうとしてはいけない

  骨折端を動かすことによって新たな傷がつくことを避けるため
  とくに、血管や神経を傷つけると治癒が長引いたり、後遺症が残る

  曲がっていたら、曲がった状態で固定するのが「手当」です



末梢(指先など)が観察できるようにしておく

  骨折には内出血=腫れが伴うため、固定後さらにきつくなり、
  血液の循環が悪くなることがあるため、末梢の色を観察できるようにしておく

  血行が悪くなったと思われる際には、患部に動揺を与えないように静かに緩め、
  固定し直す


というのがあります。


この絵のように固定すると・・・

骨折端に圧力がかかっていると推測されます → いいのかな?

そして、この状態で指先が紫色に変色してきたら、どうしましょう?

固定を緩める? → どうやって?

ラップの切れ端、わかりますか?

ハサミを使う?

ハサミ、普段から持ち歩いていますか?

切ったとして、その後は病院まで固定無しですか?



ラップは便利です。

しかし、使い方しだいともいえます。


こんなモノが使えます!
 
  こんなふうに使えます!


様々な情報が溢れています。


しかし、それを鵜呑みにする前に、原理・原則 に思いを馳せて欲しい。


そう、思わずにはいられません。


でも、この本、いろいろなコトが分かりやすく(4コマ漫画だし)書いてあって、おススメです。




  by スタッフ Q

8月度 救急法勉強会の報告

2015-08-09 20:00:02 | 救急法勉強会
ども!

スタッフ Q です(またお前かよって思った?)


今月の勉強会は・・・写真はありません。

スタッフは、わたくしひとり。

参加者もひとりでした・・・(汗)

スタッフは、この時季、海水浴場の監視業務で忙しいのですよ。

今回、お一人で参加された方は、初めての方で(うれしいことです)、
山に登る趣味があるということで、関心を持っていたということでした。

ということで、「骨折の手当」の基本から。


ところで、

手当とはなんぞや?


ご存知ですかね?


手当とは、「悪化させないための処置」です。

ケガを治すことではありません。

治すのは、治療であり、医療行為です。

一般の人にはできません(医師法にふれます)。


ということで、講習でやるような手当をひととおり実践してもらいました。



ただ・・・

実際の骨折(ケガなど)が、単純なものか?どうか?
講習で習った通りにできる状態なのか?はわかりませんけどね・・・

それでも、先ずは基本を知らないと進みませんから。
これから、少しずついろんな想定を考えて一緒に学んでいきましょう。


来月は・・・何やろうかな?