黍生山の村夫子 (きびゅうやまのソンプウシ)

黍生山の村夫子が「蜂を追っかけた」とか「山が笑った」とか言ってます。

江南の春

2014年04月23日 23時25分23秒 | 日記
漢詩の第2弾です
今日は杜牧(とぼく)と言う人の「江南の春」と言う詩です

千里鶯啼緑映紅   せんりうぐいすないて みどりくれないにえいず
水村山郭酒旗風   すいそんさんかく しゅきのかぜ
南朝四百八十寺   なんちょう しひゃくはっしんじ
多少楼台煙雨中   たしょうのろうだい えんうのうち


鶯が五月蠅いほどに啼き、紅い花に新緑が映えてきれいだ
水辺の村にも山里の店にも新酒ができた合図の酒旗が春風になびく
南朝以来の480とも謂われる沢山の寺
その楼台が春雨に煙っている

今日山小屋さんのブログに新宿御苑の桜が載っていましたが
その中にドコモビルと桜が写っている写真があり
ビルの上の方は雨で霞んでいました
それでこの詩の最後を思い出しました
多少楼台煙雨中桜の向うに副都心のビル群が春雨に煙っている
現代で言えばこういう事なんだろうなあと