黍生山の村夫子 (きびゅうやまのソンプウシ)

黍生山の村夫子が「蜂を追っかけた」とか「山が笑った」とか言ってます。

珍客

2012年08月31日 16時33分37秒 | 日記
 
今日ヘボの餌にチャイロスズメバチが来ました
去年もカミが1羽捕獲しましたがチャイロの南限は名古屋辺りになっているらしい
そうするとこの辺りも略南限となり道理で余り見ない訳です

 
チャイロはキイロスズメバチなどの初期巣に入り女王を殺して乗っ取りをする
始めの内はキイロの働き蜂に子育てをさせるがチャイロの働き蜂に順次入れ替わる
乗っ取りはヘボの初期巣でもよくあるクロスズメバチ(ピン)の巣に少し大きいシダグロスズメバチ(グン)が入り多くの場合はピンが殺されるが偶には返り討ちに遭ったり両方が傷付き共倒れになる事もあるそうですなにせ羽根が傷付いたらそれは死を意味しますから
今年は特に乗っ取りが多かったようで我が家のヘボも3巣は乗っ取られた巣でした
ですから移巣した頃はグンとピンが仲良く一つの餌に付いていました
微笑ましい光景の様ですが厳しい淘汰の結果なんですね

受難

2012年08月30日 17時29分06秒 | 日記

                                                       ミズヒキ
どうも今年はヘボの受難の年らしい
山のヘボは私の知るだけで6ヶのヘボの巣がネズミやキツネなどに襲われている
我が家の庭ではカマキリが異常発生したようでカミが毎日4匹程捕まえてはヘボに与えている
カマキリはヘボの巣の周りや木の上で器用に鎌でヘボを捕まえる
大きなカマキリを見つけるとそれが全て我が家のヘボが犠牲になって大きく成った様な気がして腹が立ってくる
カマキリはカマキリなりに一生懸命生きているのだろうが…大きな心で見る事の出来ないバカです




タラとコシアブラ

2012年08月29日 17時36分07秒 | 日記
 
我が家のタラの木が危ない(画像左)
幹に虫が入って獲っても獲っても出て来るヘボの飼育箱の横なので薬剤も使えない
ヘボにかまけている内に良い様に食い荒らされた昨日2匹捕まえてヘボにあげたらヘボは大喜びだった
だけど来年は期待できないだろうなと言うより枯れてしまうかも
このタラの木は自然に生えて来た随分喜んで大事に育てたのに…
一方元気がいいのがコシアブラ(画像右)
近所のお爺さんの檜林から5本移植して2本残った
もう何年経つのだろう10年は経っていないと思うが中々大きく生らない
それでも今年は多くの葉を付け元気で来年が楽しみだ
しかしこれを呉れたお爺さんは昨年の暮に亡くなってしまった
(左の画像に写っている)ヘボの巣にした杉の胴丸を呉れたりバカが黍生山に通うきっかけを作って呉れた人である
お爺さんが居なくなって麓の田んぼも休耕田となった
その休耕田に先日滔々イノシシが入ったお爺さんが作った気の遠くなるほどの長さの柵の何処かが痛んできたのだろう
お爺さんは土に帰り田んぼは自然に返って行くのだろうか




蜜ドロボー

2012年08月28日 17時29分13秒 | 日記
ヘボを飼いだした時からヘボの蜜を吸いに来るムモンホソアシナガバチに手を焼いていた
彼女らはヘボを追い払い我が物顔で蜜を吸う
幾ら退治しても減らない
8月になるとヘボの数が増えその分勢力が増したのでヘボも負けない様になって来た
なので最近は気にならなくなっていたのだが今日土手の青木の周りをムモンホソアシナガバチがヤケに飛んでいる
仕方なしにと言うか興味津々でと言うか 身支度をして見に行く

 
土手の至る所にムモンホソアシナガバチ青木の葉裏を調べると大きな巣が有りました
しかし巣はもぬけの殻時折ムモンホソアシナガバチが近寄るだけ
どうやら女王の出巣だったようだ
随分早い旅立ちだまだ8月の末
アシナガバチの女王は8月頃には翌年の女王を産んで力尽きるすると娘バチが卵を産み始めるしかしこれは無精卵だから雄しか生まれない
先に羽化した女王は後から出て来る雄と交尾して冬眠し雄は死ぬ
しかし冬眠するには2ヶ月程早すぎる蜜などを沢山吸って栄養を蓄えるのだろうか
乱舞する蜂を見ているとんっ土手の草陰に入るヤツがいるまさかもう冬眠と言う事も無いだろうしかといって地蜂じゃあないんだから土の中に巣を作る訳もないだろう等と思いつつ覗くと

 
裏返しになった大きな巣がありました(画像左)
細い笹に巣を掛けたのですが巣が大きく成った為笹がしなり地面に着いてしまったようですそこだけ草が無かったので蜂が草も土も排除したのでしょう
巣を獲って見ると未だ繭が幾つか残っていました(画像右)
カミが数えると75もあったそうです
ヘボの飛び切りのご馳走です



生掘り講習会

2012年08月27日 16時49分27秒 | 日記
生掘り講習会8月26日午前9時から
  講師:面の木の風
  助手:村夫子BUN
  聴講生:面さんの友人1名


昨日黍生山の早朝登山から下りる途中面さんから電話
「今何処
「黍生山の林道を下っているところです」
「じゃあ迎えに行きます」

程無く面さんが軽トラで見え「これから友達に生掘りを教えるので村夫子も手伝うように」
で面さんの軽トラに乗り我が家で生掘りの支度をして
面さんの友人と落ち合い巣が探してある現地へ
3人で巣が有ると言う場所を見ているがヘボが居ない
いつまで見ていても出入りが無い
新たな蜂が出て行っても困るので痺れを切らしドンドンと振動を与え始める
いつまで経ってもヘボは帰って来ない
しょうがないので防護服も着ないで面さんが掘り始める
直ぐに面さんが「見えたよ!」
20Cm程穴をたどった先に巣が見えました
面さんと慎重に掘り始める


面さんと二人でお互いに「慎重に」「慎重に」と言い合いながら掘り進む
これが良かった片方が急ぐと片方がブレーキをかけるので
この画像のようにキレイに掘り上げられた
外被が無傷なのでヘボも出て来ない気の弱い 数羽が巣の裏側に屯する


ところがこの巣を見た面さんの友人
「移送箱が小さい!」
慌てて車に一番大きいのを取りに走る
それでも入らなかったのが上の画像
無理やり押し込め10羽ほど出ていた働き蜂も箱に入れ完了
8月もこの時期になるとこの位の大きさになっていて当り前と妙に納得
この時期のあの大きさの移巣
果たして成功するのだろうか