草木染:御茶花が大好きだったお婆ちゃん!!! 草木染仲間達と毎週のように何処ぞへ出掛けていた・・・ お互い競うように染材になる草木を見付けては染原料として使っていた。 お師匠さんが素晴らしいと見え仲間達は仲が良く一心同体の活動をしていた。仲間達は京都への旅を好んで実施していた・・・ 生前の昔々の話である。お茶飲み話に『草木染』の講釈を聴く機会が多く何がしかの片言知識をも未だ持っている・・・ こうした中に京都の『ツワブキ』、『シュウメイギク』等がある。 後で解ったことだが、こうした御茶花は初冬になると『綿毛』を結ぶことを知った。これが何とも貧相で初冬の風物詩を醸し出してくれ目立つ存在だった。
『綿毛』と言えば読んで字の如く高山に咲く『ワタスゲ』が有名だが、負けず劣らず『シュウメイギク』も貧相な綿毛を抱いてくれる!!!!! 我が家の婆はこれを庭の片隅2か所に植えていてこの内の一種がとても貧相ゆかしく冬場の主役を演じ切っている。不思議な事に『赤花』はこうした華やかな『綿毛』にはなってくれないが、色の薄い『シュウメイギク』は毎年目立った存在感を演じてくれる。先日大発見した『キチジョウソウ』と場所を共にしていて上下でモデルさんとして活躍してくれた!!! それはこんな感じだった!!!
この日は風が強くこうした綿毛は吹き飛ばされそうで撮影にも困難を来した! 後日、モット良い画像を撮ろう!!!と、後回しにした・・・ それにしても貧相で初冬のモデルとしては存在感がある!!! 『シュウメイギク』の一生を追って見よう・・・ 晩秋に入るとこのような大輪の花を咲かせる。
この花芯が綿毛へと変身して行く・・・ 庭先には別種『赤花』もあるが、此方は不思議にも綿毛にはならない!!!何故だろう?
花弁が散ると花芯だけになり初冬に掛け花芯は綿毛へと激変して行く・・・ そして、期が熟すと綿毛は風で飛ばされ飛び散りこの種の仲間を増やして行く・・・
『綿毛』の赤ちゃんが見え出してきた・・・そして・・・・・・・
綿毛赤ちゃん誕生までの流れである・・・ 『ワタスゲ』同様、この手の種さん:実生は実に進化した知恵を働かせていて興味深い!!!
なお、『シュウメイギク』の綿毛の不出来、出来過ぎはその年の天候により左右される・・・上天気に恵まれ、晩秋の雨も過微にならねば綿毛の一本一本までもがまるで生き物のように冴え渡りそのフワフワ感が伝わって来る!!!その一例を掲げておこう・・・
このような年もあるから堪えられない!! 綿毛夫々が粒粒の種を抱え何処ぞに飛んで行きそこで子孫を増やして行く様が受け止められる・・・