グループEの対戦はデンマーク対日本であります。
缶詰ワールド杯も第3戦なのであります。
さて、デンマークといえば豚肉。畜産が盛んな国で、主要輸出品目にも豚肉が含まれているのだ。
その豚肉の加工品が、ポークランチョンミートであります。
対する日本はいきなり鯨缶を投入。
折しも反捕鯨映画の『サ・コーヴ』が上映される中(筆者も観に行ったぞ)、堂々の入場であります。
思いがけずこの対戦、豚肉対鯨肉という肉弾戦となった。
デンマークは巻き取り鍵で早くも先制点!
この開缶方法は確かに魅力的だ
しかし一度しか使えない大技でもある
対する日本、開缶時の佇まいで一気にゴール!
和を演出するパッケージの強烈シュートだ
(何だそれ?と突っ込みつつお付き合い下さい)
おっと、デンマークがドリブルをつなぐか
こんがりと炙って風味を引き出している
SPAMよりあっさりした味付けをどう活かすのか
デンマークが思いがけない攻撃を見せる。夏に嬉しい冷やし中華フォーメーションだ!
(このクダラナサ。どうか最後までお付き合い下さい)
筆者はあの冷やし中華に乗ってるハムを、いつも何となく食べているのだが、あまりウマいもんではないですね。
必要でありながら、しかし
「そんなに高品質は期待してないよ」
という程度のハムが使われてるからだと思う。
それをポークランチョンミートに変えてみると、やはりウマい。ぐっとパンチが利いてくる。
最も有名なホーメル社のSPAMよりもポーク臭、塩分ともにマイルドなのが、デンマーク・ポークランチョンミート缶の特徴でもある。
さあ、日本がボールを奪った。この木の屋石巻水産の鯨須の子缶はもともと生姜が利いているが、筆者、じゃなかった審判が生姜好きなので、針生姜増量で試合に臨んでいる。
ひと口頬張れば...うーむむ。甘辛~い大和煮の味付け。
実は筆者、この甘辛さが得意ではない。もっと薄味が好みである。
しかし咀嚼が進むうち、甘辛いタレの奥から、鯨特有の匂いが出てきた。確かに魚類ではない、ケモノに近い匂いである。
ああ、何と懐かしい匂いだらう。
鯨のケチャップ煮、鯨の竜田揚げが、筆者の好物だった。
一番好きだったのは刺身である。当時は鯨が安価で、よく食卓に上がったものだった。
おおっと、ここで終了のホイッスルが鳴り響いた。
勝者、日本。終了間際のノスタルジー攻撃で強豪デンマークを下したのであった。
缶詰W杯 第3戦勝者日本
日本:鯨須の子大和煮
内容総量:170g
固形量:120g
原材料名:ひげ鯨、砂糖、醤油、でん粉、しょうが、香辛料、増粘剤(グァーガム)
原産国:日本(宮城県石巻市、木の屋石巻水産)
デンマーク:セレブリティ・ポークランチョンミート
内容量:340g
原材料名:豚肉、でん粉、食塩、カゼインNa(乳由来)、リン酸Na、酸化防止剤(アスコルビン酸Na)、発色剤(亜硝酸Na)
原産国:デンマーク