さ、さ。こうっと、おいでなさい。
ずらりと並び出でたる、蒲焼缶詰たち。
本日はさんま蒲焼2品、あなご蒲焼1品を、一気にご紹介しちゃうんであります。
まずはちょうした(田原缶詰)さんのさんま蒲焼。
甘辛い砂糖醤油の匂いと、“煮しめた”ような独自の匂い。これぞ
「ザ・さんま蒲焼缶」
という商品であります。
エクステリアの形状や色合いから、どこか郷愁を感じられるところも、ちょうしたさんの大きな魅力であります。
しかし開缶はモダーンなプルトップ式。
次にニューフェイスのニッスイさん。『昔なつかしい缶詰』シリーズであります。
こちらはちょうしたと違って、さんまのワタや血合い、皮の匂いが感じられます。タレは甘さのない、醤油がメインの匂い。
身を引き上げると、なんとさんまを背開きして、腹の部分がつながった状態でパッキングしております。
どことなく高級感、おトク感が沸き上がってきますです、はい。
キョクヨーさんからは唯一、あなごの蒲焼をピックアップ。「三陸産洞あなご」と書いてあります。
さんまと違ってやや動物的な匂い。同時に、香ばしい骨の匂いもしております。
タレの色は濃いけど、濃度は低め。つまりさらさら。
かくのごとし。本日のランチは蒲焼三種丼なのであります。
それでは失敬して、一口...。まずはニッスイさんから(一番左側)。
つながった腹部分の皮が、箸でさわるととろとろとはがれる。噛むと脂もにじみ出てきて、この腹部分はかなり美味いです。
タレは思ったより濃くなく、さんまの風味を前面に押し出した様子。背のほうの身もふっくらしていて文句なし。
さすが後発メーカー、心ニクい演出であります。
真ん中のキョクヨーさん洞あなごは、蒲焼きとはいえさんまとはまったく違ってあっさりしております。
箸でさっくりとちぎれる身と、香ばしくほろほろ崩れる骨。両者があなご特有の脂にまみれ、渾然一体となっております。
タレは見た目と違ってかなり甘辛い。脂っこいあなごの身にタレは染みないので、周囲にまとわらせて食するという手法であります。
そして大御所、ちょうしたさんのさんま蒲焼。
ニッスイさんと違って、しっかりみっちりした歯ごたえの身。皮のとろとろは少なし。
中までしっかりとタレが染み通っていて、
「そうそう、こんな風に味が染みてたなァ」
と懐かしさがこみあげてくるお味。
んぐんぐ感(喉につまる悦楽)が強く、
「そうそう、これでご飯食べると、んぐんぐするんだよなァ」
そういう醍醐味が味わえます。
こちらは三枚おろしの半身が4枚入っている。量としては2尾分なので、ニッスイさんと同じであります。
なお、あなごにはしょうが、さんまにはワサビを添えてみました。
焼いたさんまにワサビなど考えられないけど、蒲焼にはよく合うんですぞ。
「バカバカしいかな...」とも思ったこの企画ですが、ともかく...。
みんなまとめて、めんどうみたヨ~。
内容総量(固形料)、原材料名は以下の通り
ちょうしたさんま蒲焼
さんま、醤油、砂糖、水飴、みりん、糊料(グァーガム)、調味料(アミノ酸等)
100g(80g)
ニッスイさんま蒲焼
さんま、砂糖、醤油、寒天
100g(80g)
キョクヨー洞あなご蒲焼
ほらあなご、砂糖、醤油、発酵調味料、うなぎエキス、でん粉、酵母エキス、食塩、しょうが、増粘材(グァーガム)、甘味料(甘草)、調味料(アミノ酸等)
100g(80g)
追:この記事は『OUTDOOR』“燻製 オイル漬けの牡蠣”にトラックバ~ック!
すぐに食べられていいねぇ。
しかも味比べとは贅沢~( ̄ρ ̄)
戦時中にうなぎが手に入らないときには、買い置きしてたうなぎの缶詰を食べたそうです。
お互い、うなぎの缶詰はこれから常備しておきましょうね。
これから、何があるかわからないし。
(何が?)
毎日、必ず一食は蕎麦を食す私ですが、以前、掛け蕎麦にさつま揚げをトッピングしたところ、独特の甘さが私の好みではありませんでした。
いきおい、蕎麦の具は同じようなものに限定され(蒲鉾・丸天・牛蒡天・玉葱ちぎり・天かす・鶏の炭火焼き・若芽・玉子)、どうしても飽きてきます。
そこで、「鰊蕎麦」をヒントに、何故か缶詰ストックにあったマルハニチロ食品の「さんま蒲焼き」の缶詰を湯煎し、一缶分、まるごと蕎麦にトッピング。
驚きました。
甘い蒲焼きのタレが熱々の蕎麦出汁に溶け出し、出汁はコクが増し、タレが落ちて少しアッサリ味になったサンマの旨いこと!
サンマにかぶり付き、蕎麦をすすり出汁を飲む…
たちまち完食してしまいました。
マルハニチロ食品のサンマ蒲焼きは、行き付けのスーパーで、たしか100円位だったはず…
さあ、大量に買いに行かねば!