
先日、台湾の方からメールが来たのだ。
「当方、サバヒーの缶詰を作っている会社の者です。この美味しいサバヒーを、日本でもぜひ知って欲しいのです」
およそ、このような内容であった。
さて、サバヒーとは何であろうか?
ネットで調べてみると、サバヒーとは魚の名前であった。サバヒー科の単一種で、草食性。台湾やフィリピン、インドネシアなど東南アジアで養殖が盛んだそうである。
メールをくださった方も、サバヒーの養殖を手掛けている企業の方で、そこでは缶詰製造も手掛けているのだった。
(日寶食品工業 日本語ページあり)
そうしてサンプルとして送られてきたのが、この缶詰なのであります。
果たしてどんなお味だろう。期待が高まるのであります。

外国語表記がエキゾチックである
英語での商品名はMilkFish In TomatoSauceだ

開缶!トマトソースの濃い色が食欲をそそる

かくのごとし。
筒切りの大きな身が2切れ。かすかに川魚っぽい匂いがしている。
それではひと口...。
むっ。身肉がとてもきめ細かい。腹側の食感はサバに煮ているが、背側はより繊細で、まるでマスのようだ。脂の乗りもあっさりしている。
トマトソースの味付けが薄味だ。確か、台湾の料理は味付けが全般に薄いと聞いたことがあるが、そのせいだろう。
(これを味噌煮にしたらウマいだろうな)
(ハーブを利かせたオリーブオイル漬けもいいかもしんない)
(まてよ、燻製してオイル漬けもいいな。油で揚げて南蛮漬けも合いそうだ...)
妄想を始めたらキリがなくなってしまった。
実はこのサバヒー、日本でも養殖している会社がある。
藻類を食べて成長するというから、肉食の養殖魚を育てるよりも環境負荷が少ないはずだ。
マグロばかり食べないで、こういう魚をどんどん食べるようにしたらいいと思う。
名前もサバヒーなんて、ちょいとその、可愛いではないか。
内容総量:215g
固形量:165g
原材料名:サバヒー、トマトソース、大豆油、砂糖、塩、グルタミン酸Na
原産国:台湾(日寶食品工業)
マグロの延縄漁で使う餌で、
イワシ、イカ、サバはわかったんだけど、
「Milkfish」って表記がずっと謎だったんですよね。
やはり日本ではあまり
知られてない魚だったのか。
また一つ勉強になりました。
ありがとう。
マグロとモツカレーの街より愛を込めて。
身が白いためミルクフィッシュというとか。
延縄で使うのは、国内で養殖されているのかもしれないですね。
この魚自体の旨みはそれほど多くなく、淡白なかんじですね。それだけに「泥」風味が気になります。
これが海水だけで養殖することで、泥臭さが抜けるのであれば、うけると思いますよ!
骨が猛烈に多いので、そのまま焼くと大変なことになります。手間を惜しまず骨抜きするか、煮込んで骨をやわらかくするような缶詰などにはばっちりですね。
特に腹回り(ハラス部分)の脂の載りっぷりはすばらしいですよ。旨い!ただ、泥臭さも満載!(苦笑)
泥臭さをいかに克服するか、これは日本の養殖技術で解決して欲しいです。きっと可能でしょう。
サバと間違えられる方が多いようですね。