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缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

牛すじこんにゃく缶で家呑み

2012-10-14 11:08:42 | 

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国分「缶つま」の牛すじこんにゃく。CP高し

 天高く、馬肥ゆる秋。
 馬だけでなく、人も肥ゆる秋。
 気温も急に下がってきたことだし、湯気の立ち昇る鍋料理とか、おでんとか、煮込みとか、そんなメニューが恋しくなってくる。
 仕事の帰り、湯気と匂いに誘われるように、縄のれんをくぐる。
「間もなく冬がくる...」
 我知らず寂寞を感じ、熱燗をすする。
「季節の巡りが、毎年、確実に早まっているなあ...」
 我が人生を、季節に重ね合わせたりする。
 春が誕生とすれば、夏は青春そのもの。それが秋には黄昏となり、冬には終焉となる。
「いろいろあったけど、まあ、悪くない人生であった...」
「おい。その...で1人しみじみするの、やめろよ。一緒に飲んでるんだから」
「たははは。ま、もう一杯、いこうか」
 ということで、居酒屋。
 明日の活力の源、居酒屋。
 こうして気の置けない友人と飲むのは無上の喜びだが、そういう時間がなかなか取れなくなってきた。
 ふと気付くと、飲みに行くときはすべて
「打合せを兼ねて、まあ一献」
 という状況が続いている。
 こうなると、本当にのんびり呑むには家呑みしかない。
 そんなときに便利なのが缶詰なのであります。




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牛すじこんにゃく缶と切った豆腐を小鍋でぐつぐつ




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新鮮な長ネギをたっぷり天盛りで

 かくのごとし。
 食べる直前、七味唐辛子を振ってやれば缶成であります。
 何しろこの缶詰、牛すじとこんにゃくがじっくりと煮込んであるのだから、それだけで立派な酒の肴なのだ。
 そこに豆腐を投入したのは、筆者が
「豆腐が大好き!」
 この理由に尽きる。
 さて、肝心のお味はというと...。
 缶汁は醤油の風味がきりっと立った濃厚甘辛。そこに牛すじのゼラチンが溶け込んでいる。
 そのうま汁をたっぷり絡めつつ、牛すじやらこんにゃくやら豆腐を頬張る。
 味付けの塩梅よく、臭みもえぐみも皆無。気の抜けたような居酒屋で出てくる煮込みより、よほどウマい。
 1人でしみじみを楽しもうと作ったメニューだが、美味しさのあまりぱくぱくと一気に食べてしまった。
 まっ、秋だし。こうして肥えていくのもよいか。




 内容量:100g
 内容総量:140g
 原材料名:牛すじ、こんにゃく、しょうゆ、砂糖、発酵調味料、食塩、玉ねぎエキス、増粘剤(加工でん粉・
キサンタンガム)、調味料(アミノ酸等)、香辛料
 原産国:日本(東京・国分株式会社
 希望小売価格:340円




コンビーフで謝肉祭

2012-10-09 10:18:30 | 

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事務所にあるコンビーフ一覧。丸缶入りもあるのだ

 コンビーフと聞くと、人は冷静ではいられない。
「コン」の部分で「何事ならぬ」と聞き耳を立て、「ビーフ」の部分を聞いて背筋が伸びる。
 人によっては、椅子から立ち上がったりする。
 豚の角煮、牛肉大和煮、やきとり等々、肉の缶詰は数多くあるが、それらの中でもコンビーフは格が違う。
 なにしろ、缶内には肉がぎゅうぎゅうに詰められているのだ。
 汁気、一切なし。
 隙間、一切なし。
 ひと口囓れば、肉の線維を歯で断ち切る快感が湧き上がる。
 その瞬間、男はみなギャートルズ化する。
 いや、最近は肉食女子なる集団もいるというから、それら女子もギャートルズ化するだろう。
 巻き取り鍵(付属のくるくる巻き取る道具)を使って、幅6mmの金属をきちっと巻き取っていく。その隙間からは白い脂肪が混ざり込んだ、紛う方なき肉の塊がのぞいている。
 その光景を目の当たりにして、人はさらに冷静ではいられなくなる。
 しかし、焦ってはいけない。ここで焦ると、巻き取り鍵の操作がおろそかになる。きちっと水平に巻いていたのに、斜めになってきたりする。
 そうなれば、巻き取り中の金属が途中で千切れてしまうこと必定である。これはやっかいだ。




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こうして開けられる人はコンビーフ上級者

 開缶するなりかぶりつくのもいいが、筆者はここで「タルタルコンビーフ」なるメニューをご紹介したい。
 フランスやドイツには生肉を使った「タルタルステーキ」というメニューがあるのだ。ステーキと称するが、焼くわけではない。
 それをコンビーフで再現すると、これはもう、大変なウマさだ。
 読者諸賢には、コンビーフに対するコーフンを一度静めていただき、このメニューに臨んでもらいたいと思うんであります。




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 詳しいレシピ、材料はCookpad「缶詰博士のキッチン」をご参照のこと!





SPAM®がいっぱいスパマロット&スパムがゆ

2012-01-20 16:39:49 | 

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赤坂ACTシアターにある聖杯のオブジェ
ぜんぶスパム缶で作られているのだ

 読者諸賢よ!
 先日、筆者はミュージカル『モンティ・パイソンのスパマロット』を観てきた。
 コメディ界のビートルズとも称されるモンティ・パイソンをミュージカルにしたもので、ブロードウェイはじめ英国、フランス、ドイツ、スペインなど世界20都市以上で上演されたというシロモノであります。
 モンティ・パイソンとSPAM®は切っても切れない関係。何しろモンティ・パイソンのコメディでスパム缶が登場してくるからだ。
 赤坂ACTシアターに出掛けた筆者は、ひとりで腹を抱えて笑った。ひとりで鑑賞は寂しかったが、それでも笑った。
 すなわち、笑えるミュージカルなのだ。
 そんなわけで今日はスパム缶を食べようと思う。
 それも、米国SPAM®と和食のコラボレーションとして、スパムがゆを作ろうと思う。
 読者諸賢よ。これがお手軽に作れるのに、すごくすごくウマいのだゾ。




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使用するのは減塩バージョン
それもスパマロット記念缶なのだ
やるからにはテッテイテキにやるのだ




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やおら米を研ぐ




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大根を切り分ける。大根は皮ごと使うのがポイント
さすらいのプロ調理人G3さんの御指南である


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缶から取り出すとき、こうして缶を歪めてやる
スパムが缶内面からはがれ、ラクに取り出せる




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スパムサイコロ切りの図




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米、大根、スパムを入れて水を投入




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イイ缶じであります




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 かくのごとし。
 最後に塩昆布をトッピングするべし。
 では失敬しまして、ひと口...。
 やっ、スパムのぶーちゃん臭が驚くほど薄れて、そのかわり大根の甘くほっこりした香りが際立っている。
 塩っ気も薄い。米1合に対してスパムのスライス(約1.5mm)2枚分を使ったのだが、塩を入れたいくらいだ。
 そこで塩昆布を混ぜ込んで頬張ると、そうそう。これでちょうどいい。

 1937年に誕生したというSPAM®も、千年以上の歴史を誇る我が国のおかゆと、うまくコラボレーションすることが出来た。
 これからは何でもコラボレーションの時代なのだ。




 内容量:340g
 原材料名:豚肉、食塩、砂糖、加工デンプン、発色剤(亜硝酸Na)
 原産国:米国

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缶つま極(きわみ)松阪牛大和煮缶

2012-01-05 13:22:53 | 

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これが松阪牛の大和煮缶だ(価格は5千円!)

 人は言う。
「お正月くらい贅沢しましょうよ」
 新たな年の幕開けである。普段は口に出来ないご馳走を楽しむのが、正月というもの。
「これくらいバチは当たるまい」
 お祖父さんからこんな台詞も出てくる。
 リーマンショック以降、庶民はずっと節約をして頑張ってきたのだ。
 昨年の大災害にもずーっと堪え忍んできたのだ。
 誰に恥じることがあろうか。
 それにしても、バチが当たるって言い方。今ではほとんど聞くことがなくなったなァ。

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 さあ、2012年の初開缶!
 本日の缶詰はK&K国分が限定生産した『缶つま極味 松阪牛大和煮』であります。
 そのお値段、何と5千円。
 松阪牛の中でもA5ランクの最上級の部位を使用しているとか。
 開けた瞬間、甘く香しい匂いが立ち昇っております。これはあれだ、すき焼きの匂いであります。

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 かくのごとし。
 洗いネギと針柚子をあしらってみたが、まずは何も乗せずにそのままひと口...。
 むっ。芳醇な肉汁が舌の上に広がってくる。
 サシの入った部分からは脂が溶け出し、赤身の部分からはアミノ酸のうま味が湧き出してくる。
 砂糖が利いた甘めの味付けが嬉しい。
 そこで洗いネギと針柚子をトッピングして、もうひと口。
 やっ、いい感じです。ネギと柚子の風味は非常に強いものだが、それが爽やかに香ってちょうどいい塩梅。
 味付けはすき焼きそっくりなので、生卵を溶いたところにこの肉を浸して食べてもいいと思う。
 いずれにしろ、開缶前には缶ごと湯煎して温めるのが必定ですゾ。

 この限定生産缶は、今年で創業300周年をむかえた国分が、その記念事業の一環で作ったものであります。
 だからお値段が5千円だろうが5万円だろうが、トコトン最上級を極めて正解なのであります。
 日本橋高島屋の福袋に使用されてるほか、国分のアンテナショップ『ROJI 日本橋』などで、ひょっとしたら、買えるかもしれないということだ。
 ちなみに松阪牛は「まつさかうし」が正しい読み方だモー。

 固形量:95g
 内容総量:160g
 原材料名:牛肉、醤油、砂糖、ゼラチン、寒天、調味料(アミノ酸等)
 原産国:日本(販売・東京都中央区・国分株式会社


FAUCHON(フォション)ジビエ缶5種セット

2011-10-26 19:36:02 | 

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友人がパリ土産を届けてくれた
老舗食品店フォションの缶詰であります

 言い方で印象が違ってくること、よくありますね。
「メシ食う?」
 と言われるのと
「ご飯いただく?」
 では、まるで違う。
「それ、やめてくれよ」でケンカになりそうなところも、
「それは遠慮していただけますか」と言い換えればカドが立たない。
 単語自体も言い換えることで雰囲気が変わる。ポテトチップスをポテチと省略すると、ちょっと可愛い感じがするけど、年始の挨拶が
「あけおめことよろ」
 ではいかにも品がない。

 食べ物の世界でも、言い方はとても重要だ。
 猪や鹿の肉と聞くと、人によっては
「そんなケダモノ食べるなんて、いやっ」
 毛嫌いするでありましょう。でもそれを
「ジビエだよ」
 こう言い換えれば、何か野趣溢れる美味を味わえるような気がしてくる。
 ということで本日の缶詰は、フランスのフォションで出しているジビエのテリーヌ缶5種セット。
 中身は何と野生の猪に兎2種、鹿2種というケダモノパラダイスであります。

 


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テリーヌにはクラッカーが便利。添え物も用意しよう
一体どんな味なのか!? 期待が高まってくる




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最初は“飼育された”兎。肉質が細かく柔らかい
どこか白身魚っぽい上品な匂いで、臭みは皆無
ピンクペッパーの澄明な辛みが合います




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次はノロジカ。小型の鹿だそうだ
赤身の繊維質で噛み応えがある
相当オニオンが利いてるから、元は臭いのかも




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“野生”の猪。臭みのない豚肉といった感じ
やはり豚にはレモンがよく合うなァ




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今度は野兎。最初はレバー臭が強めだ
しかし食べるとあん肝っぽい淡い風味
これもレモンがよく合う




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最後はアカ鹿。繊維質があって牛肉っぽい
すだちの皮のスライスが相性よかった




 各種、肉の食感を存分に味わえるテリーヌでありました。
 それぞれラベルを見ながら食べると味が分かるのだけど、ブラインドテストをされたら
「どれがどれやら...」
 判然としないと思う。それだけ、日本人にはまだまだ馴染みの薄い食材なのだ。
 添え物はオリーブの輪切りやレモンスライスなど、香りも味も強いものがばっちり合いますゾ♪