いよいよ北朝鮮が正体をあらわしましたね。別に喜んでいるわけではありませんが、玉虫色の米朝共同宣言(2018/06/12)が出た頃から、うすうすと感じていました。
トランプ大統領は北朝鮮に安全の保証を与えることを約束し、金委員長は朝鮮半島の完全非核化への確固で揺るぎのない約束を再確認した。
どこにも非核化の日程など入っておらず、約束をしながら、同時にそれをやぶる北朝鮮(「南沙諸島で非軍事化」を約束しながら平気で無視する中国も同質)だからこそ、後日北朝鮮は「終戦宣言なしには非核化しない」と言わざるを得なくなりました。
2ヶ月経って、すでに共同宣言が破綻しております。
決して本音を見せることなく
時間稼ぎをするいつものペテン師ぶり。
いくら外交が魔物だとしても、こんな自己中心的でペテンを繰り返す北朝鮮だからこそ、半世紀にわたって朝鮮半島に立て籠もれたのでしょう。
そしてそんな程度の北朝鮮へ何も言えずにひたすら同調することが平和だと考える韓国の文在寅。もう世も末ですね。
ミジメな金正恩・文在寅の近未来像が、見えてくるようです。
「大変苦慮」“北”対応で言及 習主席側近が本音:fnn 2018年8月2日
多分アドバルーンでしょうが
「あの」中国でさえも「苦慮している」北朝鮮です。どれほどひどいか想像できますか(笑)。
本人がそうは思っていなくても、大国意識でもってあれこれ指図する中国でさえ、本音では「北朝鮮をどうしようもない」と思ってはいても、利用しようとする下心があれば、「苦慮している」と述べなければなりません。
かつての中国ならば、平然と武力行使して朝鮮半島北部や台湾を占領していたでしょうが、ロシアがクリミア半島侵略後に大きな制裁をされているのを目の当たりに見ていますから、軽々とそんな暴挙を実行できる時代ではありません。
北朝鮮、ICBM技術完成に依然課題=米軍幹部:wsj 2018 年 8 月 11 日
“終戦宣言なければ非核化なし”北朝鮮メディアが米牽制:iza 2018.8.16
ついに本音をはいた北朝鮮。これも玉虫色の米朝共同宣言に問題があったのでしょう。
もともと北朝鮮には、非核化の意志がなかったのですね。
さかのぼれば、直前の米人捕虜解放があったため、アメリカは強硬に出られなかったのです。
とは言っても私は別に「アメリカが強硬にでることに賛成している」わけではありません。念のため申し上げておかないと、こんな言葉尻を捉える人がいるようですから・・・・・・。
2ヶ月前の米朝会談(2018年6月)では
形式的に対話をしたという「実績」以外に何も残さなかったのでした。いわば北朝鮮の引き延ばし戦術が功を奏し、国連決議違反が続出し始めたのでした。
これにはアメリカの「中国に対する貿易問題」、「ロシアに対する制裁問題」がからんでいます。しかも韓国までが、一応米韓同盟という形式論を大切にする偽装をしながらも、国交のない北朝鮮にべったりなのでした。ど~ゆ~ことですか?
韓国は、もちろん日本からも相当はなれ、アメリカからも距離を置くようになっています。もともと「日本と韓国を仲違いさせようとしたらしいアメリカの方針」に原因があったのでしょうが、これだけ日韓を仲違いさせておきながら、アメリカも知らん顔などできないはずです。
またそれに気づいていながら、利用するものは何でも利用するとばかりの韓国にも、ウンザリしますね。
北朝鮮が
「終戦宣言」がなければ非核化しない
と言い始めたところに、すべての意図が見えてきました。
アメリカは「非核化すれば、終戦宣言できる」
北朝鮮は 「終戦宣言がなければ、非核化しない」
と言っております。共同宣言のどこにも「終戦」などなく、ただ「非核化」という言葉が虚しく3回出て来るだけでした、まる。
日本でも、沖縄をはじめとして
- 平和
- 戦争はなくさなければならない
と言う人がいます。しかし
- 平和を実現するために自分には何ができるのかが大切
- 平和を言うだけが自分の役割だと思ってはいませんか
- そんな人ならば平和を口にしない人の方がマシで、かえって悪人に利用されるだけではないでしょうか
- 「戦争をなくさなければならない」とする人たちを利用している好戦家は、いったい誰でどこの国なのか
これらについて疑問がある人たちがいるのですね。
北朝鮮が非核化で騙したら軍事行動も......米国で再び強硬論が台頭:newsweek 2018年7月4日
北朝鮮が非核化で、中国が南沙諸島埋立てで、他国をだましていたのは、衆知のことでした。
さてさて、皆様はどう思われますか。