カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

地震と噴火

2016年04月17日 13時41分36秒 | 事件・事故・災害

2016/04/14 からの地震が

熊本から大分にまで広がり、九州の人たちは不安な毎日を過ごしていらっしゃることでしょう。

震度3以上の地震が1時間に数回と増えた上に、震源地が中央構造線にほぼ沿って大分まで広がりました。

ここで思い出すのが、昨年2015年頃に火山噴火が多かったことです。当ブログ「近年の火山噴火」でも述べましたが、

  • 口永良部島
  • 桜島連山の硫黄山
  • 阿蘇山の中岳
  • 木曽の御嶽山
  • 浅間山
などがありました。そこで、

この活発な火山活動と今回の九州の地震に、関連があるのか

という疑問があります。

近年の巨大地震といえば

兵庫県南部(M7.3) 東北地方太平洋沖(M9)

の2つが代表ですが

東海沖~関東沖

の可能性を忘れてはいけません。

そういえば

少し前〔2007年〕でしたが、今のところ最後の噴火となっている富士山噴火300年というのを思い出します。幸いなことに、今のところその再噴火の兆候は見られませんが、油断できません。

富士山の噴火

  • 宝永地震 1707年10月28日 この49日後に
  • 宝永噴火 1707年12月16日

「宝永噴火」については、新井白石〔1657-1725〕の記述を思い出します。 


宝永4年(1707年)11月23日午後参上せよと仰せがあった。昨夜地震があり、この日の正午ごろ雷が鳴った。家を出るとき、雪が降っているように見えるので、よく見ると、白い灰が降っているのである。

・・・・殿は本丸に出られ、やがて御前に参上すると、空がはなはだしく暗いので、あかりをつけて進講をした

・・・・「この日、富士山が噴火して焼けたためだ」ということが伝わった。

:P.96 新井白石「折りたく柴の記」中央公論社 


富士山が噴火した1707年は

麻疹(はしか)で病死する直前だった5代将軍徳川綱吉〔1646-1709、在位1680-1709〕の時代でした。

当時、新井白石〔1657-1725〕は、次期6代将軍になる学問好きな徳川家宣〔当時は綱豊、在位1709-1712〕へ定期的に進講しており、その頃の記述だと思われます。

白石が「昨夜地震」としているのは、富士山の噴火の前日に地震があったことを意味しています。

新井白石は、将軍2代〔1709-1716〕にわたるとは言え、短い7年間の職務を終え、8代将軍吉宗になって解任されましたが、この時代とは思えないほどの叡智を発揮したようです。 


宝永地震の余震と宝永火口付近直下の浅い地震活動が続く中、11月22日(12月15日)の夜から富士山の山麓一帯ではマグニチュード 4から5程度の比較的強めの地震が数十回起こった23日(16日)の10時頃、富士山の南東斜面から白い雲のようなものが湧き上がり急速に大きくなっていった。噴火の始まりである。富士山の東斜面には高温の軽石が大量に降下し家屋を焼き田畑を埋め尽くした。夕暮れには噴煙の中に火柱が見え、火山雷による稲妻が空を飛び交うのが目撃された。〔Wikipedia 


私が、なぜ熊本地震が多すぎることを心配したかといえば、このことを思い出したからです。

宝永地震の48日目の夜「M4~M5の地震が数十回」あり、その翌日、つまり宝永地震から49日目になって「富士山の宝永噴火」がありました。

新井白石の記述

  • が降っているように見えるので、よく見ると、白い灰が降っている
  • 空がはなはだしく暗いので、あかりをつけて進講をした

は印象に残りますね。

言うまでもありませんが、私は多すぎる熊本近辺での地震から

  • 「大規模な桜島の噴火
  • 「大規模な阿蘇山の噴火

を恐れています。火山や地震の専門家ならば

この地震と噴火に関しては、よっぽどデータを集めて証拠をもっていても、確信に至らなければ「可能性がある」としか言えませんが、気楽な「非専門家」としては「~を恐れています」と言えます。

つまり、300年前の話であり、富士山に関係する、という極端な例とは言え、

東海沖の巨大地震〔宝永地震〕から

48日目に地震多発

49日目に富士山が噴火

が注意を引くことでした。 

熊本地震の南側にある鹿児島の桜島(サクラじま)が

サクラの北上にあわせて大噴火するなど御免蒙りたいところですが、これだけは十分に想定しておく必要があります。

桜島が噴火すると、大量の火山灰で周辺の海の地盤が沈下するらしいのですが、102年前の1914年(大正3年)の大噴火以来、鹿児島湾近辺ではじょじょにマグマがたまり地盤が上がりつつあるとのことで、100年後の2014年度には大正大噴火時に近いほど地盤が上がっていると報告されています。〔「特報フロンティア」2015/02/06 19:30 NHK総合

いつ噴火してもおかしくない例が、ここにもみられたのです。

まとめておきますと、あり得ないとは思いながら、もしもかりに、富士山の例通り「巨大地震の49日後あたり」に火山が巨大噴火すると仮定するならば 

2016年5月~6月ごろに

阿蘇山の大噴火

桜島の大噴火

が懸念されます。「懸念」で終わればいいのですが・・・・・・。

熊本では

熊本城の石垣が部分的に崩れ、阿蘇大橋が落ち、数多くの家屋が震動で破壊され、火災が発生し、山崩れ土砂崩れで道路や家屋が破壊されるなど、まるで1995年の阪神淡路震災が再現しているようで、テレビ映像を見ていられないほどです。

みなさまも人ごととは思わず、真剣に今お住まいの場所で発生するかもしれない自然災害に備えるよう、おねげーしますだ。 


いつも見られますが

自然災害に打ちひしがれている日本人を「天罰が下った」と喝采することが「人間として理にかなった正しいことだ」と信じている人がいます。

もしそんな人がいたとしても、「何かに洗脳された人には、その程度の下劣な喜びしかない」と考え、「言わせておけばいい」と無視し、決して「復讐してやる」などと同一の低レベルに落ちることなく復旧を急ぎましょう!

そういう下劣な喜びをもった人たちだからこそ、ネパールの地震災害の救助に行った時「ヒンドゥー教を信じているからこんな地震災害にあった」とあり得ないような恥ずかしい発言をして、地元の人から徹底的に嫌われ、もう来なくてもいい、と馬鹿にされたのでした。

なんとまたこの人たちに「似つかわしい」発言なんでしょう。

こんな人たちと、決して同じレベルに陥ってはいけません。

それでいいのです。 




南米エクアドルの地震

2016年04月17日 12時26分46秒 | 事件・事故・災害

南米のエクアドルで地震が発生。

発生時刻:2016-04-17 08:58:37(日本時間)
地震規模:M7.8
震源深さ:27km
地震出典:こちら
発生場所:下図

 

こちらも相当おおきい地震のようですね。

発生場所は、

陸地とはいえ海岸ギリギリなので、太平洋を伝って今夜日本へ津波が押し寄せるかも知れず、注意したいものです。