カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

近年の火山噴火

2016年01月01日 03時28分44秒 | 科学(気象)

2016年がやってまいりました。

それぞれのみなさまにとって、少しでもいい年でありますよう。

正月早々「縁起でもないことを」とおっしゃる方がいるでしょうが、やや多いように感じるのが近年の「火山噴火」。

日本にいる限り

どこへ行こうが、地震の脅威から逃れることはできません。

しかし火山噴火の場合は、脅威から逃れることができそうです、「温泉」と決別する覚悟さえあれば・・・・(笑)。

それにしても温泉が好きな「日本民族」と「日本ザル」?

「普段から覚悟しておかねばならない」、という意味で、正月早々ですが、軽くとまとめてみました。


0079年

これはかなり古い時代のこと。

イタリア・ナポリから10kmほど東にあるヴェスヴィオ火山で大規模噴火があり、その火山灰によって南東10kmにあったポンペイの町が埋もれてしまいました。恐らく多数の命が奪われたことでしょうが、一方では、後日たれかに破壊・盗掘される代わりに、自らを火山灰で破壊してその後「発掘された」おかげで、原形をとどめた、というところです。

日本では野蛮なアメリカ人の無差別攻撃からかろうじて空爆を免れた奈良も、1500年近い歴史の原形をとどめております。世界中のどこも破壊・盗掘を免れていないことを考えると、奈良とポンペイは、原形をとどめている希有な例として記憶に残ります

1707年

ぐっと時代が下がって、日本でも宝永地震が起こり、その1ヶ月後には富士山が噴火しました。この年の富士山の噴火は今のところ最新の噴火であり、その後300年も経過しているので、「ぼちぼち危ない」と主張する人がいます。

富士山麓の一部では、300年が経過してもまだ、雑草さえ生えない地域があり、「吹き出した溶岩の成分」にその謎がありそうです。

富士山の東側に位置する現在の御殿場などでは、毎日、西側に雄大な富士山をみることができ元気さえもらえますが、富士山再噴火のことを考えると、決して油断されませんように。雄大な自然があるところでは、いつかは分らないけれども、必ず自然災害が起こるものです。

1986年11月

伊豆大島にある三原山(みはらやま)が噴火しました。房総半島の最南端には、「夜など真っ赤に吹き上げる溶岩を見ることができた」と思い出す人がたくんさんいます。

実際に私が、島の真ん中にある三原山周辺で目撃したところによれば、30年経過したいまでも、島の東側では荒涼とした大地が続き、植物がまだ棲息できない場所もあって、もちろんそこに住んでいる人は見られませんでした。300年前の富士山噴火で草が生えない場所があるのですから、30年前の三原山噴火で草が生えない場所があっても、けっして不思議ではありませんね。

多くの人は島の西側(三原山の西側)または島の北側に住んでいます。

寒い中を山頂まで行ったことがありますが、静寂のなかに不気味さを感じたものです。ものごとの「魅力」というのは「不気味さ」と紙一重の差なんでしょうか。

この伊豆大島で2013年に台風とともに発生した大規模土砂崩れ(死者40名近く)があって、私には、大丈夫だったのだろうかと心配する人がたくさんいます。親しく連絡を取り合うほどではないとしても、まったくの赤の他人でもない人は、旅をすればするほど増えてくるものですね。

1991年06月

雲仙普賢岳の噴火では、報道関係者も犠牲になっており、映像で記録されていて、私たちの記憶にもしっかりと残っております。

観測さえしておれば、通常の地震よりも、もっと予測ができそうに思うのですが、それは素人の考えでしょうか。

2000年03月

北海道の有珠山(うすざん)も噴火しました。2008年には近くにある洞爺湖サミットが開かれましたね。

周辺の道路が寸断され避難した人も多かったようです。

2000年-   

本州から遠く南にある伊豆諸島三宅島の雄山(おやま)が噴火しました。私は房総半島最南端から晴れた日に三宅島を見たことがありますが、まだ実際に行ったことはありません。

2013年-

小笠原諸島では、海底火山が噴火して西之島ができました。2015年現在でも噴火が続いており、人的被害はありませんが、注視していきたいものです。

2014年09月

御嶽山で水蒸気爆発が起こりました。長野と岐阜の県境にある王滝村(おうたきむら)付近で登山客も巻き込まれています。

私は若い頃5年ほどの間、住んでいた場所から晴れた日に御嶽山がみえましたが、これを自慢げに語っていた地元岐阜の人を思い出します。私は登ったことがありませんが、その人はきっと何回も登ったのでしょう。

さて昨年2015年に入ります。 

2015年05月

箱根山の大涌谷(おおわくだに)周辺で水蒸気の噴火があったようで、入山規制されました。温泉で有名な古い街ですが、温泉が湧くところに火山帯があることを忘れてはいけないようです。 

2015年05月

屋久島に近い口永良部島(くちのえらぶじま)で火山噴火があり、全島民が島外へ避難したようです。

なおこの島のことを知らない沖縄の人もいましたが、私はより南にある沖永良部島(おきのえらぶじま)と共に知っていました。

ただし今回の噴火で報道された「口之島(くちのしま)」という有人島があることは、知りませんでした。

2015年09月

阿蘇山中岳で爆発があり、火砕流が発生しております。阿蘇山のカルデラは相当に大きく、近くの道路をバスで横切るだけでも、かなりの時間を要したと記憶しています。

もっと南にある鹿児島県の桜島噴火が話題になっていますが、そもそも桜島のある鹿児島湾の姶良カルデラ(あいらカルデラ)がもともとの巨大噴火口だったらしい。その火山灰が偏西風に乗って西日本から東日本にまで到達しているとのことで、関東でも10cmほど積もったと言います。〔Wikipedia

鹿児島湾がそのままカルデラで、阿蘇カルデラに優るとも劣らない大きさだったようで、すごい噴火だったんですね。

正月早々から縁起でもない話をして申し訳ありませんが、どんな場合でも心の隅のどこかで警戒していたい、と申し上げた次第です。地震よりは備えられるはずの火山噴火でした。

間違いなく2016年度にも、「日本のどこかで火山噴火がある」と想定しておくのは、あながち無謀とも思えません。


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