ヒラリー・クリントン大統領で世界はどうなるか~グローバリズムと民主主義との闘い

11月8日投票の米国大統領選挙は、「ウソツキ」対「セクハラ」の中傷合戦、
史上最低の大統領選と言われる展開となりましたが、
最終盤になって、トランプ候補が失速気味で、ヒラリー候補が優勢の模様です。

ヒラリー・クリントン大統領誕生で、世界はどうなるのか。
米一極支配体制の弱体化、世界の多極化、
中国・ロシアの進出などが進行することは当然考えられますが、
私は、
ヒラリー&ビル・クリントン大統領が、グローバリズム=強欲資本主義、軍産複合体を、
米国内の反対勢力(サンダース+トランプ)に対して、どのように維持するのか、
に注目したいと思います。

その最大のポイントがTPP協定で、グローバリズムvs民主主義の闘いだと思います。
ヒラリー候補は選挙戦で反TPPを主張しましたが、大統領になれば、
TPP批准か再交渉を狙ってくることはほぼ確実で、
再交渉の場合は、当然その標的は日本ということになります。

私たちは、現状のTPP協定が、グローバリズム=強欲資本主義の協定で、
消費者・市民の利益に反するものとして、反対しているわけですから、
現協定より米国益=(グローバリズム)を強化する再交渉に賛成できるわけがありません。
米国内でも、
グローバリズムに反対する反TPPの人たち(サンダース+トランプ支持者)が
多数となったのですから、私たちも日米だけでなく、TPP参加国全ての市民と連携して、
反TPPの運動を進めていかなければならないと思います。
これは、グローバリズムvs民主主義の闘いなのです。

クリントン政権も日本の安倍政権も、
TPPは対中国の安全保障政策でもあると主張するでしょうが、
軍産複合体が要求する安全保障政策には賛成できません。

むしろ、私が主張するRCEP(東アジア地域包括的経済連携ASEAN+6=日中韓印豪NZ)
の枠組みで、各国がwinwinの関係を築き、食と健康の安全・安心を確保し、
消費者・市民の利益を重視した経済協定を締結して、
そこに航行の自由や国際法の遵守、領土・領海の紛争処理等のルールを作り、
中国がルール違反を行えば経済制裁するなどの仕組みづくりが、
重要ではないでしょうか。

その上に、APEC加盟の米国、ロシア、カナダ、チリ、メキシコ、パプアニューギニア、
台湾、香港などが参加した、
アジア太平洋地域の集団的安全保障体制を構築すべきです。

ヒラリー・クリントン大統領に、提案があります。
国際人道法に違反する空爆を即座に中止することです。
オバマ大統領はノーベル平和賞を受賞しましたが、米軍の空爆によって、
何十万人もの非戦闘員市民(女性・子どもを含む)を殺害しておいて、
平和賞はあり得ないと思います。
空爆による市民殺りくが、どれだけ米国の道義、利益を傷つけているか
はかり知れません。
空爆は即刻中止すべきです。


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