空を眺めるのが好き。
花を見るのが好き。
自然にふれながら、散歩するのが好き。
空も花も景色も、同じようでいて、毎日違うし、
見る角度を変えると、別のものに見えたりもする。
毎日忙しく過ごしていると、いつもその場所にあるのに、
見えないものがたくさんあります。
時には大切なものを見逃してしまうことも・・・。
福島県は今、とても大変な状況にあります。
牛肉からセシウムが検出されたという報道以来、
農産物や海産物・牛乳・土地・水・住んでいる人・・・
福島県のすべてが汚染されていると思っている方も少なくなく、
「はたけんぼ」に来店されるお客様も、だいぶ減りました。
(もちろん応援してくれている方も、大勢います。)
乳牛はエサが違うから”牛乳”=”牛肉”ではないし、
牛肉も、エサや管理に気を使い頑張ってきた酪農家もいる。
農産物だって、行政の検査のほかに「はたけんぼ」として、
検査機関に依頼した自主検査も随時おこなっているし、
検査した野菜・果物は、今現在はすべて「不検出」という結果。
でも、必死の努力が表に出ることは、ほとんどない。
風評被害で本当に苦しむのは、これからなのかもしれない。
悲しいけれど、信じたくないけれど・・・これが現実です。
それでも私たちは諦めるわけにはいかない。
農業を続けること、農地を守ること、ここで暮らすこと・・・
安全で美味しい農産物を提供したいという努力を、
簡単にやめられるはずがない。
もちろん、その気持ちだけでは許されない事もある。
精一杯の努力をし、検査も受け、それで結果が良くなければ、
その農産物を出荷する事は絶対にしない。
「今まで何年も良い土を作る努力をして、美味しい野菜で、
健康になって欲しいと願いながら農業を続けてきたのに・・・
来年はどうなるの?その次の年は?」
不安を抱えながら農作業をする生産者たちを見ていると、
本当に胸が苦しくなる。
震災・津波・原発事故・・・・・
どんなに叫んでも、だれかを恨んでも、もう元には戻らない。
報道の陰に隠れた『事実』を知って欲しい。
原発は、福島県で暮らす私たちだけの問題ではない。
福島で暮らす人も、避難した人も、同じように苦しんでいるし、
他の県で、同じような事故が絶対に起こらないとも限らない。
私たちの苦しみを無駄にしないでください。
もう二度と、こんな事で誰も苦しんで欲しくない。
食べる・食べない、住む・住まない・・・
そんな事で争っても、良い結果にはつながらない。
どんな立場であろうと、どんな状況になろうと、
人を思いやる気持ちだけは絶対になくしてはならないと、
今、心からそう思います。
ブログはなるべく明るく、なるべく元気に書きたいのに、
こんな内容になってしまって申し訳ありません。
今日はブログへの悲しいコメントの件で落ち込み、
皆さんにご心配をおかけしてしまったのに・・・・・
ツイッター・メール・電話でのたくさんの励ましのお言葉、
本当にありがとうございました。
まだ完全復活を宣言することはできませんが・・・・・
いくら考えても、私は私でしかないし、簡単に変われない。
元気なときも、気持ちが沈むときもあります。
でも、辛さも含め、”今”の素直な気持ちを表現する事で、
私自身の心は救われています。だから大丈夫。
明日からはまた元気に、前向きに、頑張ります!!
皆さんからの『あたたかい言葉』だけを思い出しながら、
今日はゆっくり休むことにします。
本当にありがとうございました。おやすみなさい。