市営住宅入居申し込みの相談があり、ご自宅をたずねました。80歳の一人暮らしの女性です。
間に入って私に連絡してくれたご近所のお友達も来られていました。こちらも78歳の一人暮らし。
相談の件はともかく、そのお友達が、「県後期高齢者医療保険広域連合が医療費窓口負担を1.5割にする、と通知をよこした」と言うのです。
そんなことはないと話をしていると、「証拠を持ってくる」と自転車で自宅にもどったのですが、保険料の所得割を0.15%引き上げる、という通知でした。「0.15」だけが頭に刻まれてしまったわけです。
その通知といっしょに入っていたのが、お医者さんに「ジェネリック医薬品を希望します」と伝えてください、という趣旨の用紙。
「聞いたこともない名前の薬をどうして私がお医者さんに出してって言えるの?」というわけです。
高齢者や患者さんの立場に立てない政治と行政のために住民のみなさんが混乱させられている現場を見た思いです。
このお二人はカラオケ仲間で、少し若いころに購入したカラオケ装置、カセットテープ、CD、DVD、歌詞を取り出し、楽しく話す姿に救われました。