あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

疑問がふくらむ人工島造り

2008年06月24日 | 日々の活動


茨城県の常陸那珂港を見学し、あらためて小名浜人工島(東港)造りへの疑問がふくらみました。

常陸那珂港は10年前の1998年に初めてコンテナ船が入港した新しい港です。
北埠頭・中央埠頭・南埠頭と整備予定で、できているのは北埠頭のみ。

その北埠頭には、きのう写真を載せた、コンテナ船の大型化に対応したスーパーガントリークレーンが2機、コンテナ保管・積み出しのためのテナークレーンも4機設置され、「最新鋭の国際海上コンテナターミナルを有する中核国際港湾」として整備されようとしています。
06年は茨城県の「県北3港(日立港・大洗港・常陸那珂港)を合算した取扱貨物量については、過去最高」の「2,257万8千トン」に達しています(「 」内は県のホームページから)。

ところが、現場のかたも、港湾管理者のかたも、「コンテナが思うようにのびず、コンテナヤードが日立やコマツの輸出建機用ヤードになっているのが現実」と話されていました。

かたやお隣の小名浜港では、「船舶の大型化」「コンテナの増大」を理由に人工島を沖合いに造る、というのです。総取扱貨物量は06年が1,479万トン、ピークはその前年の1,603万トン、国際コンテナ取扱量は04年をピークにこの2年間は減少傾向です。

人工島造りに今度は国が本格的に乗り出し、94年度からはじまったこの事業に、今年度は過去最高の42億2,100万円(県負担21億6,500万円)をつぎ込む予定です。

総事業費730億円まで、来年度以降も10数年にわたってあと460億円近い税金が使われようとしています。

ムダ使い大型事業の「盲点」といわれる港づくりですが、小名浜港もいまの港を現場の声を聞きながら整備することで、対応は十分に可能と私には思われます。