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虫好きの2人の自然科学者の『ほんとうの環境問題』(池田清彦・養老孟司著、新潮社)を読みました。
「なんにせよ本気で問題に取り組むのなら、何のためにそれをやるのか、それでどういう効果があるのかということを考えてやったほうがいい」(池田氏)というのが、お二人に共通する問題意識だと思います。
「憲法ではメシも食えないし、燃料も買えない」などの「放言」もめだちますが、いろんな視点を提供してくれていると思います。
ただ、「地球温暖化問題」のような瑣末なことはどうでもよく、大事な問題はほかにあるだろう、と強調していることは、ちょっと待って。
養老氏が、元・国土交通省河川局長の竹村公太郎氏の話を紹介していて、私も彼の著書『日本文明の謎を解く』(清流出版)を参考に、県議時代の07年2月議会で、原発のぼう大な温排水による温暖化影響を県として調査する必要があるのではないか、と問題提起していました。「瑣末なこと」とは言えないように私は思っています。