「毛利悠子 サーカス」  東京都現代美術館 ブルームバーグ・パヴィリオン

東京都現代美術館 ブルームバーグ・パヴィリオン
「第6弾 毛利悠子 サーカス」
5/19~6/17



東京都現代美術館ブルームバーグ・パヴィリオンで開催中の「毛利悠子 サーカス」へ行ってきました。

昨年10月末よりMOT敷地内のパヴィリオンにて進行中の若手アーティストの展示、もしくはパフォーマンスを紹介する「ブルームバーグ・パヴィリオン・プロジェクト」。

既に5組のアーティストがプロジェクトを終えたところですが、5月から約一ヶ月間、機械仕掛けのインスタレーションを手がける毛利悠子の展示が始まっています。



さて機械仕掛けと一言にいえども、その素材は多種多様です。



真っ白なパヴィリオン内にはそれこそ布から扇風機、また傘にスプーン、そしてハタキやランプ、それに物差しや磁石などが一見、無造作に置かれています。

しかしながらそれを組み合わせ、回転、また運動を加えることで、全体として有機的な繋がりを生み出させるのが毛利の制作の核心に他なりません。



素材のモチーフは「円」です。物差しは磁石を文字盤に見立てて円を描き、傘も同様にくるくると回転していきます。



またハタキがそれこそ生き物のように突如、バタバタと動く点も見逃せません。回路を経由してあちこちで素材自体のさながらパフォーマンスが行われています。まさにその意外性のある動き、また時にアクロバットなまでの行為こそが、「サーカス」でもあるというわけでした。



会場は都現美敷地内、パブリック・プラザのパヴィリオンです。若手建築家、平田晃久デザインの建物そのものもまた魅力的ではないでしょうか。

なお現在、この夏にパヴィリオンで展示可能なプランの公募が行われています。

MOTブルームバーグ・パヴィリオン プロジェクト〈公募展〉作品展示部門

どのような作家が選ばれ、また展示が行われるのでしょうか。こちらにも注目です。

6月17日までの開催です。入場は無料でした。

ブルームバーグ・パヴィリオン・プロジェクト 第6弾 毛利悠子 サーカス」 東京都現代美術館 ブルームバーグ・パヴィリオン
会期:5月19日(土)~6月17日(日)
休館:月曜日
時間:10:00~18:00
住所:江東区三好4-1-1
交通:東京メトロ半蔵門線清澄白河駅B2出口より徒歩9分、都営地下鉄大江戸線清澄白河駅A3出口より徒歩13分。
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