都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「建畠覚造 アトリエの時間 ミュージアム コレクション1」 世田谷美術館
世田谷美術館(世田谷区砧公園1-2)
「建畠覚造 アトリエの時間 ミュージアム コレクション1」 世田谷美術館
4/16~9/5
世田谷美術館で開催中の「建畠覚造 アトリエの時間 ミュージアム コレクション1」へ行ってきました。
建畠覚三「核のマケット」1956年頃 合成樹脂
いわゆる所蔵品展ながらも、一人の彫刻家の全体像を知るには何ら不足のない企画だと言えるかもしれません。むしろ企画展示室よりも開放感のある広々とした2階展示室には、「抽象彫刻のパイオニア」(チラシより引用)と呼ばれる建畠覚造(1880-1942)の彫刻、模型、さらにはデッサンなどが約80点もずらりと勢揃いしていました。
建畠覚三「展開」1960年 ポリエステル樹脂、鉄、セメント
抽象といってもどこか親しみ安さを感じるのが建畠作品の特徴ではないでしょうか。実際に彼は煙や雲までもテーマにしていたそうですが、緩やかな曲線が行き交うモニュメンタルな形態は、影響を受けたというムアの人体彫刻や、またカンディンスキーのリズミカルな絵画を連想させるものがありました。
なお会場では実際の作品の他、建畠が各所で造ったパブリックアートの写真も展示されています。一度見たことがあるという方も多いかもしれません。なお身近なところでは、東京都美術館の中庭の「さ傘(天の点滴をこの盃に)」がありました。
建畠覚三「GO GOのマケット」1971年頃 木、ボルト
最後にもう一点、特筆すべきなのは素材の多様性です。木はもちろん、石膏や樹脂など、実に多くの原材料が使われていました。
ところでこの展示に続く常設第2室もお忘れなきようご注意下さい。ヴィンタートゥール展の記事でも触れましたが、所蔵のルソーが3点ほど展示されています。つまり世田美ではヴィンタートゥール展とあわせ、計5点のルソーを楽しむことが出来るというわけです。(9/5まで。)
「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール」 世田谷美術館(拙ブログ)
9月5日まで開催されています。
「建畠覚造 アトリエの時間 ミュージアム コレクション1」 世田谷美術館
4/16~9/5
世田谷美術館で開催中の「建畠覚造 アトリエの時間 ミュージアム コレクション1」へ行ってきました。
建畠覚三「核のマケット」1956年頃 合成樹脂
いわゆる所蔵品展ながらも、一人の彫刻家の全体像を知るには何ら不足のない企画だと言えるかもしれません。むしろ企画展示室よりも開放感のある広々とした2階展示室には、「抽象彫刻のパイオニア」(チラシより引用)と呼ばれる建畠覚造(1880-1942)の彫刻、模型、さらにはデッサンなどが約80点もずらりと勢揃いしていました。
建畠覚三「展開」1960年 ポリエステル樹脂、鉄、セメント
抽象といってもどこか親しみ安さを感じるのが建畠作品の特徴ではないでしょうか。実際に彼は煙や雲までもテーマにしていたそうですが、緩やかな曲線が行き交うモニュメンタルな形態は、影響を受けたというムアの人体彫刻や、またカンディンスキーのリズミカルな絵画を連想させるものがありました。
なお会場では実際の作品の他、建畠が各所で造ったパブリックアートの写真も展示されています。一度見たことがあるという方も多いかもしれません。なお身近なところでは、東京都美術館の中庭の「さ傘(天の点滴をこの盃に)」がありました。
建畠覚三「GO GOのマケット」1971年頃 木、ボルト
最後にもう一点、特筆すべきなのは素材の多様性です。木はもちろん、石膏や樹脂など、実に多くの原材料が使われていました。
ところでこの展示に続く常設第2室もお忘れなきようご注意下さい。ヴィンタートゥール展の記事でも触れましたが、所蔵のルソーが3点ほど展示されています。つまり世田美ではヴィンタートゥール展とあわせ、計5点のルソーを楽しむことが出来るというわけです。(9/5まで。)
「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール」 世田谷美術館(拙ブログ)
9月5日まで開催されています。
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