都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「戸谷成雄 - ミニマルバロック3 - 」 シュウゴアーツ
シュウゴアーツ(江東区清澄1-3-2 5階)
「戸谷成雄 - ミニマルバロック3 - 」
5/24-6/21
冥界へ到る不気味なプロムナードが開かれています。シュウゴアーツでは約二年ぶりになるという、戸谷成雄の新作個展へ行ってきました。
ともかく同画廊へ入った瞬間に見えてくる景色が全てです。全30本にも及ぶ円柱状の木彫が、まさに並木道を形成するかのようにして敢然と立ち並んでいます。まるで火山原の上に柱のみ残った神殿の遺跡です。柱と柱の隙間を歩いていくと、どこか見知らぬ場所へ繋がる無限回廊を進んでいるような気分にさせられました。並々ならぬ緊張感を与えています。
全体性を強く意識させる『ミニマル』とはいえ、一本一本、個々の作品に力があるのも戸谷の魅力の一つです。傷のように切り刻まれた作品の様相は、灰色の石のような硬質な質感と相まって、冷ややかでから恐ろしい存在感を漂わせています。また、作品の上部におけるうねる形が、まるで燃え盛る炎の薪の先端の先のようにも見えました。力が漲っているようです。
今月21日までの開催です。
「戸谷成雄 - ミニマルバロック3 - 」
5/24-6/21
冥界へ到る不気味なプロムナードが開かれています。シュウゴアーツでは約二年ぶりになるという、戸谷成雄の新作個展へ行ってきました。
ともかく同画廊へ入った瞬間に見えてくる景色が全てです。全30本にも及ぶ円柱状の木彫が、まさに並木道を形成するかのようにして敢然と立ち並んでいます。まるで火山原の上に柱のみ残った神殿の遺跡です。柱と柱の隙間を歩いていくと、どこか見知らぬ場所へ繋がる無限回廊を進んでいるような気分にさせられました。並々ならぬ緊張感を与えています。
全体性を強く意識させる『ミニマル』とはいえ、一本一本、個々の作品に力があるのも戸谷の魅力の一つです。傷のように切り刻まれた作品の様相は、灰色の石のような硬質な質感と相まって、冷ややかでから恐ろしい存在感を漂わせています。また、作品の上部におけるうねる形が、まるで燃え盛る炎の薪の先端の先のようにも見えました。力が漲っているようです。
今月21日までの開催です。
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