今年も「神田古本まつり」へ行ってきました。

今日は、竹橋の近代美術館へ常設展示へ出向いた帰りに、神保町の古書店街へ廻って、「第46回神田古本まつり」(神保町ブックフェスティバルを含む。)を見てきました。言うまでもなくこのイベントは、毎年この時期に開催される、日本一の規模を誇る古本の祭典です。「神田古本まつり」そのものは来月3日までの開催ですが、すずらん通りに出版社や地域の飲食店のブースが並ぶ、「神田ブックフェスティバル」は、この土日だけの開催です。いつもは休日ともなれば閑散とする神保町も、今日はお祭りムード一色で、大変に賑わっていました。

私は、特にコアな古本ファンでもないので、いつもワゴンセールなどを素見しながら歩くだけなのですが、それでも気になるいくつかの本は、お祭り特有の盛り上がった雰囲気にものせられて、思わず買ってしまいます。今回は、ブックフェスティバルの藤原書店のブースに出ていた、半値以下のバルザックの小説や、「青空掘り出し市」にて投げ売り状態だったクラシック音楽や美術関連の本など、数点を購入しました。私が神保町へ出向いた時間は、既に夕方の16時を過ぎていたので、めぼしい本はかなりなくなっていたようですが、それでも、イベント終了の18時間際には、本がバナナの叩き売りさながらに、どんどん安くなります。

何ぶん、大量の古本が並ぶイベントなので、右往左往しながら、本を選ぶことになりますが、通常の「神保町価格」と変わらない古本も多く見られるので、衝動買いは禁物です。(と言いつつ、先ほど「雰囲気にものせられて。」などと書いておりますが…。)富山房のブースでは、このブログの名付け親の詩人でもある(?)、バイロンの「ドン・ジュアン」が、何方が購入されるのかは知りませんが、上下巻で半値になって売られていました。また、岩波の絶版コーナーや、白水社のブースは、毎年なかなか見応えがあります。ところで、とあるブースでは、ムーティやチェリビダッケの写真集が叩き売りされていましたが、これには少し驚きました。あの手の写真集の市場規模とは、一体どの程度なのでしょう。(売れたのでしょうか。)

トークショーやオークションなど、各種イベント等も開催される、神保町ならではのお祭りです。青空市は3日までの開催です。

「BOOK TOWN じんぼう」:神保町古本街のオフィシャルサイト。古本まつりの情報も満載。
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