毎日毎日、飽きもせず・・・

韓国のドラマ・映画・音楽を楽しんでいます。
そんな小さな楽しみを綴っていきたいと思います!(完全ネタバレしています)

『JSA』

2008-01-09 00:18:41 | MOVIE
出演:ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、
   イ・ヨンエ、シン・ハギュン、キム・テウ
監督:パク・チャヌク
2000年 「共同警備区域 Joint Security Area」


 南北朝鮮分断の地、板門店。ある日、北朝鮮側から激しい銃声が響き、
2つの死体が発見される。殺人事件の捜査はスイスとスウェーデンの
中立国監督委員会にゆだねられた。
北と南の主張は全く異なり、銃に装填された弾丸と死体から見つかった
弾丸の数も合わない。捜査を重ねるほど謎は深まるばかり。
38度線で一体何が起こったのか…

復讐3部作を撮ったパク・チャヌク監督の作品。


 先日、久しぶりにこの作品を見ました。
この作品は私が「韓国映画ってスゴイ!!」と思い知らされた作品です。
初めてこの作品を見たときはイ・ビョンホンの事すら知りませんでした。
ソン・ガンホはその前に見た『シュリ』で見たので顔を知っていましたが、
イ・ビョンホンすら知らない時だったので、シン・ハギュンやイ・ヨンエだって
当時は知りませんでした。
しかも映画の内容がサスペンス仕立てにしてあって北と南の陳述書が
全く違っていて、そのシーンが挿入されて、現在の取調べシーンに
なったり、その取調べをしている上の階と下の階とがうまくリンクさせて
あったりと、感心しながらも登場人物の顔すらまともに見分けられない私には
当時は疑問だらけ!!
それと同時にそれ以上に頭を悩ませたのが登場人物の名前。
韓国人の名前にすら慣れていなかったので、一体いま誰の話をしているのか
さっぱりわからなくて、一度見ただけでは詳細がわかりませんでした。
南北分断の重い事実だけが心にずっしりきた事を覚えています。
(しかもその時イ・ビョンホンがずっと爆笑問題の太田さんに見えて、
私の中で彼はずっと“太田”として見分けていました。)


 一つの国が南北で二つに分けられてしまっているという、
民族の悲劇は、戦後平和に暮らしている日本人は想像しても
絶対に判らない悲しみです。
そんな題材を時にはユーモアも交えながら哀しみばっかりじゃなく
青年たちの素顔もバランスよく取り入れ、それがまた逆に
思い返すと涙を誘うわけです。



↑ラストのこのシーンには涙です。

未だに過去の話ではないこの南北分断の事実を
一つの映画という娯楽を通して知らしめてくれた
国対国ではなく人対人の血の通った熱いものを感じる事ができる
作品です。

 この作品と『8月のクリスマス』、全く違うジャンルの作品ではありますが、
この2本の映画がきっかけでその後韓国映画を見るようになって
今にいたっているのであります。


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