約10年ぶりくらいに行ってきました。
『利群』 カオヤー(北京ダック)店
10年くらい前。 昼間に行った時でも「ほんまにこの道で合ってるん?」と不安になったほどのローカルエリアにたたずむ一軒のダック屋さん。
この日お店に向かったのは、すっかり日も暮れた頃。
再開発進む北京、しかも観光地“前門”のすぐそばにまだこんな昔ながらの状態で残ってる場所があったんだ・・・と感動に近い気持ちでほそ~い路地を歩きながら、ほとんど残っていない記憶をたどりつつ、「ほんまにこの道で合ってたっけ??」と不安になり始めたころ。
前方に灯りが・・・。
おぉ~! ここです、ここです!
めでたく無事、到着!
さっそく店内へ・・・と、近づいた私の目に飛び込んできたのは、壁に描かれた昔風の画。
・・・の左端の、超現代的なラビット。
(誰やねん、おまえ・・・)
気を取り直して、改めてお店の中へ。
中国でよくある寒さ対策のべろ~んとしたビニールカーテンをくぐると、そこは。
ダックをガンガン焼いてる窯が。
さらに進むと。
ローカルな店内!
平日の、まだ18:00過ぎたというのにこの賑わい!
欧米人もちらほら。
(各国の有名人が訪れる店でもあるのです)
19:00から予約していた私たちがなぜこんなに早く店に着いたかと言いますと。
この個室をゲットするため。
(注:写真のアニマルたちは加工したものであり、お店には猫もフクロウも不在です)
いやぁ、このお店。なかなかやっかいでして・・・。
予約段階では「個室は早いもん勝ち! ゲットしたけりゃ早く来い!」とのこと。
なので、早めに店に到着したものの、店のおばちゃん曰く。
全員そろって、はじめて個室確保とみなす~!!!!!
・・・どんだけ強気?
なぜかビールだけは注文できたのに、それ以外はいっさいダメ。
人数がそろうまで、ただただビールを飲んでいたのでした。(ま、それはそれで別にかまへんけど)
・・・で。
ダック!であります。
他の人気店のように目の前でパフォーマンス的にさくさくダックをカットしてくれることもなく、焼きたてのダックをちらっと私たちに見せたら一言。
店員「これ、あんたらのダック。 ほな、向こうで切ってくるわ」
と、そっけない。
それがこの店の味。
いや・・・。
この店が、ほかの有名店と何が違うかと問われたら、それはやはり。
トイレ
でありましょう。
店員さんに「トイレどこ?」と聞くと
「門を出て右折」
・・・店の外というわけですね。
言われた通り門を出て右折すると。
あった! トイレの案内だ!
そこからすぐの左側の壁に。
またまたトイレの案内。
(一度目は気づかず、向こうの方までトイレ探しの旅に出てしまった・・・)
で、矢印の方向を見ると、向こうの方に。
“女 WOMAN”の文字。
どうやらここがお手洗いのようですね。
で、このトイレがどういうトイレかと言いますと。
・・・・・。
トイレ内の写真ですけど、見ます???
壁のない、いわゆるニーハオトイレでした。
(可愛くアレンジしてみたけど、むしろ逆効果か?)
いやぁ、久しぶりに見たな~。 解放感あふれるトイレ。
救いだったのはこのトイレが綺麗に清掃してあったこと。
なので、一人の時はむしろ「めっちゃ広いトイレ」感覚で使えた
・・・と考えるのはポジティブすぎるか。
にしても、寒いっ!!!
ダウンコート羽織ってトイレへGO!
というわけで、昔ながらの雰囲気を楽しみつつ美味しいダックを食べたいなら、もれなくローカルなトイレがついてくる・・・というお話でした。
思考がストップするくらいギリギリまで自分を追い込む・・・ということですね!
それはまたハードルが高い~。
王子のばあやさんの周りだけ窓が曇るほど我慢したのに、その先がニーハオとは・・・。
でも私もそこまで追い詰められたら、何のためらいもなくなるかも。
そうそう、救いは清掃が行き届いていたところでした。
ほんと、これでせめて壁があればかなり変わるんですけどね~。
個室なんていわないから、衝立をせめて・・・。
でも、一人で使う分には特に違和感を感じなかったのが不思議です(^_^;)
そうです。壁に向かって、ずらっとね。
・・・って光景もあるでしょうね。
このあたりの家にはトイレがないところもありますから、みんなのトイレって感じで。
ドアはあったのですが、閉まらないようにブロックで固定されていました。なんでっ!?
夜はちょっと怖いので、女の子は2人一組で行って一人が外で見張ってる・・・方が安全かも。
相変わらず大人気でした。
私が前回行ったのは2004年ころ。2006年に行かれた時でもそのお値段で食べられたのですね。今はとてもとても・・・。
お店までの胡同が相変わらずで嬉しくなりました。
お店もトイレも当時と変わらないように思えました。
お客さんがこの店に何を求めているのかをちゃ~んとわかっているんでしょうね。
行くこと。。。だと思います。
もうね、恥ずかしいとか 無くなるよ。
タクシーの中で ず~~~っと我慢して
いたのですが、車内の窓が、ワタシの
周辺だけ くもって しまうほど 我慢して
やっとたどり着いた 挙句の ニイハオ
トイレだったので。。。
先客とか いたけど、無問題だったわ~。
自分の内部に隠されていた「オバハン」の
片鱗が 発動した瞬間、でした。
ああ、これで、壁さえあったなら・・・(汗)
せめて、せめて衝立でも置いてくれたら・・・(笑)
ここにズラッと並んで用を足すこともあるんですか?
ドアにはカギが付いてますか?
質問攻めですみません
大量に呑んで酔っぱらった勢いが必要だな。
シラフじゃ出るモンも出ないような気がする。
私らが行ったのは2006年。9人で2羽頼み、イロイロ料理も頼み、ビールも10本以上、そして二鍋頭も・・・それで600元弱。一人当たり65元でした。今は、倍以上になるんでしょうね。
利群までの経路も迷路のままで、胡同風景がそのまま。2006年の段階で、壊され始めていたのに、まだ当時のままのような・・・トイレは、どうだったか忘れましたが、やはり外に出て歩いて行ったはず・・
店の感じは当時のままで、ボロ家という感じ。変に綺麗にして、高級感出すのは却って良くない、ってこと分かってるのかも。