嘘の吐き方(うそのつきかた)
人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。
 



例えばね
10cmのドミノを3cm3mmの感覚で100個並べるんだ
それを1日1個ずつ、そおっと並べて
100日目に、ちょこんと触って目を瞑る
そしてパタカタ倒れる音だけを聞くんだ

毎日きちっと並べる時に、
3cm3mmで並べながら、3.33333333…c…mについて考えるんだ

だから邪魔しないで欲しいんだ
君が5、6cm間隔で並べる理由とか、
そんな事を聞きたいわけじゃないんだ

ただ、僕は「君もドミノを並べてるんだね」ってそう言っただけなんだ

もちろん別に、君がどこにどれだけ並べようが、
それは君が好きにすればいいことだとは思うんだけど。
一応は、ね。

だけどさ、僕の続きに、勝手にドミノを並べないで欲しいんだ。

君が頑張って、無茶苦茶頑張って、見よう見まねで5cmキッチリに
僕の続きに並べたとしても、それはまったくもって全然違う何かに変わるから。

だってさ、考えてみてよ
僕が目の見えない、
耳の聞こえない、
口の喋れない
味の感じない、
触れたことがわからない、
そんな人間だったとしてもさ

僕の中にある小宇宙は
この広い小宇宙は、
君が知ってる、君たちが知ってる、当たり前の宇宙と、
全く違う仕組みで出来ていたとしてもさ

それは別に、それでいいんじゃないか?

僕はさ、光に照らされると息苦しいんだ
みんなの前にいると、いつも僕は嘘を吐かないといけないし
僕は君たちの言ってる事、ほんとはなんにもよくわからないし。

だからさ、僕は土の中で眠って過ごしたいんだ
何年も何年も土の中で眠って
五官のスイッチを全部切って
そして僕の宇宙を感じたいんだ
僕の宇宙の秘密を知りたいんだ
夢を見る事で。

生きることも死ぬことも、どっちも僕には苦しいんだ。
生きたくもないし、死にたくもないんだ
ただずっと、誰にも邪魔されないように、
小さな小さな宇宙で、ずっと3.33を3.333…って数えたいんだ

蝉のように生きて、
花火のように散ったら、
だめですか?

君に、答えて欲しいよ。


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だけど僕は思ったんだ
ここに誰も居なくなっても
僕がただ一人あるように

この世界が一つの光すらも灯さない闇の中にあっても
僕はやっぱり僕で居ると。

そうしなければ
世界は泣いてばかり居るだろう

そうしなければ
僕も泣いてばかり居るだろう

僕を取り囲む世界は
きっともう僕のためには泣いてくれないだろう
僕の死を悲しんでくれる人が居たとしても
その涙は誰かの心の中で自分のために泣くのだから

だから僕は
いつだって自分のために
自分のためだけに
生きて涙を流すしか
僕を救う方法は無いのだと

「正直に生きたい。」

そう思った今でさえ
今からは鍵は見つからなかった。

僕の扉を開く鍵は
やはり僕しか持っていないのだと
そう思い知って嘆くから

だから僕は誰かのために
いつも自分に嘘を吐いて
誰にでも嘘を吐いて

やがて扉は閉ざされる

鍵を開くために、僕は死の扉の前に立つ。


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言葉に道は無し
我が命にも道は無し
けれど僕は先を行く
ただ、今を忘れるために。


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