見えない景色に励まされるように
僕は目をつむって生きてきた。
僕を励ます景色はどこにあるだろうか。
僕の逃げ場所はもう用意されてはいないのだろうか。
立ち止まる事も歩く事も出来ない。
身を休める場所はどこにもない。
「じゃあ走れ、死ぬまで走れ」 誰かが耳元で囁く。
あるいは頭の中で。
僕には方向がみつからない。
やみくもに、でたらめに走るだけ。
止まると何かが僕を叱る。
走ると何かにぶつかる。
結局僕は痛いだけだ。
車に跳ねられるまで、道路の真ん中を歩いてみたらどうなるだろうか。
考えるより試した方が早いと昔誰かに言われた。
あれは誰だったろうか。
そういえば、ふと気になった。
お金をもらうと死にたくなる人は、世界に何人くらいいるだろうか
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