嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

ブラックホールであるために。

2005年05月06日 16時59分59秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕は自分をいつも自閉方向に圧力をかけ続けないといけない
そうしなければ、今、ここに、この世界に立っている事すらもできないんだ
僕はほっておけばいつだってふらふらとどこかへ旅立ってしまう
僕は僕を閉じ込める力で、無理に自分を閉じ込める力で、
ようやくこの世界に思考の原点を見出しているのだから。

全ての気持ちが溶けてなくなる時
あるいはまた、全ての謎が解ける時
僕は形の中に閉じ込められた世界の牢獄から解放され
精神は破綻するだろう

突き刺すような痛みの中で
死を肌身に感じていなければ
僕はまるで生きている感じがしない
僕が生きていると感じるとき、
それは現実感の喪失であり、
僕が現実を感じていないとき、
消えそうな現実感の中で僕は生きている

生の充足は常に実感とは逆に機能する
五感がリアルに痛みを感じさせるとき、
僕は必死で牢獄から逃避する
僕はこの世界から逃げながら、
必死に死のうとすることでしか、生きられない空間に思考が閉じ込められた。

僕は死ぬ、必ず死ぬ。
誰も邪魔するな。

今でも時々未来を懐かしいと思うんだよ

2005年05月06日 16時24分00秒 | 駄文(詩とは呼べない)
ちょっと立ち寄ったところでふと思った。
ふと感じたこと。

書き続ける事が難しいとか簡単とかそういう事でもなくて
もやもやモワモワと蓄積されていった言葉にならない想いは
やっぱり誰かの中で言葉にされたがっていると思う。
そういう事を言葉に書き起こすこと、
書き残していく意味は、
その瞬間瞬間の刹那にあって、
後から振り返ったり、先に意味があるわけではないと思う
僕らは言葉を、多くの言葉を書き出す事で、
その位置から脱皮を繰り返して変身し続けるセミのようなものだと思う

成長していった先に何があるか、
変身して何に変わるか、
それらはその脱皮の瞬間の苦痛の中にしか、
ヒントが無い様な気がして
僕はやっぱり僕自身を書き殴ってしまう
きっとどこかで、
僕の言葉が誰かに読まれるために。

理由なんか要らない

2005年05月06日 15時41分02秒 | 駄文(詩とは呼べない)
人生に明確な目的が無いように、人が死ぬのに理由は無い。
どんなささいな事でも人が死ぬ理由になり、
どんなどんな小さな事でも人を殺す動機になる。

僕は死ぬ。
理由はありません。
決めたからです。

死ぬと自分で決めました。
理由を探さないで!
原因も無い!

人を殺すよりも、自殺した方が、君に優しいでしょ?
僕が殺人を犯すと悲しいでしょ?

人を殺したいんです。
泣きたいくらい誰かを殺したいんです。
誰でもいいんです。
だから自分に決めました。

どうしようもない。
僕は前からずっと死にたかったし、
僕に死んで欲しいと願う人が、少なくとも一人は居るから、
しょうがないんです。

誰も本当には僕の心配をしていなかったし、
誰も僕を完全に理解しようと努力しなかった。
同じように、僕は真剣に、本当に誠実に、
人を愛する事も理解する事も出来なかった。

惰性でセックスする馬鹿のせいで人口爆発はおさえられない。
命に価値はもう無い。
例え太古の昔、わずかに価値があったとしても、
今はもう全く価値が無い事を僕は知ってしまった、気付いてしまった。

人を救いたかった
誰かを愛したかった
だけど僕には無理だ
僕は誰一人として たった一人の人すらも 信用する事は出来なかった
人もお金も感情も理性も科学も宗教も僕を救えない 僕を騙せない
何一つとして 僕を救うヒントは見つからなかった
誰1人として 人間には出会えなかった
僕には人を救う可能性だけが与えられ、何の希望も見つからなかった
才能の光すらも 努力できない弱い僕にはゴミ同然だった
僕には人生の中で一度も 幸福だと思える瞬間が無かった
世界の法則という牢獄の中で痛みにのたうちまわり 嘆くだけだった
もう僕がこの世界を変えるのは無理です。

眠る事だけが、僕の安らぎに近い。
誰も起こさないで下さい。

お願いします。
お願いします。
お願いします…

逃走逃避地獄

2005年05月06日 15時36分21秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕は社会から全力で逃避する
社会人に紛れ完全に忠実な奴隷になる
社会なんか信じない
携帯を解約して誰も僕に連絡を取れないようにする

人間なんか信じない
人間なんか居ない
あとは心を閉ざすだけ
もうすぐ僕は消える
もう少しで僕は居なくなる

人が邪魔だ
いちいち僕に干渉する人たちが邪魔だ
何にも出来ないくせに、知った風な事ばかり言いやがって!
誰一人として僕の心をわかろうとした奴なんていないじゃないか!
みんな自分のために僕をわかったふりしやがる
もううんざりだ、思わせぶりばかりだ。
全部嘘だ、全部ニセモノだ。
何よりも僕の言葉が嘘ばかりだ。
耐えられない
自分の嘘に耐えられない
もっと制約の無い、静寂へ…

ゴールを目指して呼吸する糸屑

2005年05月06日 15時31分27秒 | 駄文(詩とは呼べない)
知人の一人から返事が来なくなった
僕の話を聞く人はまた一人減った
自業自得だってことは知ってるからどうでもいい

最近わどさんから電話があった
借りている読みかけの本を返そうかどうか迷っている
読んでから返すのが自然な事だと思うから。
だけどもう、とっとと返してしまいたい。
こんな本、もう読んだってしょうがない。

僕がわどさんと暮らしていた中で
僕にとってかなり大きな問題だったのは何だったろうか。

やはり僕がわどさんの話をほとんど聞く気が無かった事が
まず第一にあげられるだろう。
僕は多分、彼と一緒に住んでそこで小説を書く気が無かった
ただ、僕の話を聞いてもらうためには、
僕は彼のいいなりになって小説を書くフリをしなくてはならなかった

彼は何かに真剣だったから、
それなりには僕の話を聞いてくれた。
だけど僕が書いている文章から僕の心象風景を全く読み取っていないのが
とても驚きだった。
ある意味新鮮な驚きだったと言えるかもしれない。
やはり近くに住んだところで、長い時間を共に過ごしたところで、
そこに何かの信頼が無くては内面を読み取る事は不可能に近い。
あれほど多くの本を毎日読みふけっている人でさえも
僕の心を僕の言葉から読み取る事が全く出来ていないということは
ある意味で僕の心の支えになるだろう。

信頼のない言葉に、意味は宿らない。
そこには言霊の代わりに記号が当てはまるだけだ。

自分の話を聞いてもらうためには、
僕の言葉が無くなるまで自分の話をするためには、
まず僕が相手の話を聞き続けなければならない。
だけど、僕はその作業に耐えられない。
他人の言葉を少しでも聞こうとすると、
僕はとたんに自分の心が汚されていく感じがして
とてもじゃないが最後まで聞いていられない。
素直さがどうとか、真剣さがどうとか、そんな事言ってられない。
吐き気がする。
誰の話も聞きたくない。
全部嘘にしか聞こえない。
大人の屁理屈は、何の土台も無いのに経験からくる強い思い込みと
標準的な言語観や価値観で薄汚れている。
標準語で出来たカチカチの日本昔話なんか聞きたくないよ。
もっと君の、君だけの話が聞きたいのに。

想像を絶する話をしてくれ。
そうじゃないなら、ずっと黙っててくれ。

僕は君のために、
そしてまた自分のために、
あるいはこの世界のために、
一体何が出来るのか、ずっと考えてる。
だけどゴメン、何にも思いつかない。
ただ呆然と空気の色を眺めて
ホコリが舞い散る空気の中で佇んで
息苦しく呼吸してる。
何も出来ない両手を眺めて、なんで俺の腕は二本なのかと考える。
ただ、時間だけが過ぎる。

あと三年、たった三年で何が出来るだろう
あるいは三億年あったとしても、僕に何が出来るだろう

だんだん君の存在が感じられなくなっていく事が怖い。
時々、もうみんな死んでしまって、自分が最後の一人なんじゃないかと
もう人間なんか居ないんじゃないかと、
そう思うたびにいつも泣きそうになる。

街に出ても人間が居るような感じがしない
そしてまた、自分が人間かどうか疑わしい。
はやく人間になりたい。
もっと死と向き合わないといけない。

テレビをつけると予定調和のろくでもないニュースしか流れて無くて
しかもそのニュースを聞いてると雑音だらけのノイズミュージックで
そのノイズが「人はまだ居るよ」って僕に嘘を吐くから
時々その嘘に安心しそうになるから、
だから僕は窓ガラスに映った自分を見て、
金属バットでバラバラにしてやりたくなる。
でも、粉々になるのはガラスだけで、僕じゃないのが悔しい。

牢獄をうろつく看守を見つけるたびに
デジャヴに苦しめられるたびに
生きている事の罪の重さを知る

死んだ先が狂った宗教家の言う地獄だったとしても、
痛みしかないこの世界と、一体何が違うというのか。
煉獄と地獄、痛みが麻痺したら同じじゃないのか?

結局のところ、いつだったか知人が言ったように
人は自分と同じ痛みの比喩でしか、
他人の痛みを感じられないから、
だから僕は僕自身の痛みを感じ続けている限り、
その痛みの牢獄から抜け出せない限り、
誰かと会うことは無理なのかもしれない。

誰か、僕のことを、言葉を使わずに感じられる誰か、
僕の言葉に全く書かれていない、遙か遠くの嘘を
ジッと息を潜めて、自分を押し殺して、
誰にも殺されないように、
そっと箱を開けて下さい。

邪悪な人間は、いつだって孤独です。
いつまでも孤独です。

読みたい本は見つからない 本屋にいたら、見つからない。

2005年05月06日 15時30分36秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕は本を読み、
そこに書かれている印象に吸い込まれそうになる
僕はずっと、抽象化を繰り返し、ある特定の具体性の中に
自分を割り当てられないでいる
ホームから線路を覗き込むたびに、
僕はそこに身を投げたくなる
まるで線路が僕を誘惑しているかのように
僕の心はあの枕木の等間隔の整列に引き込まれるように
線路に重なろうとする
やがてその想いは、飛び込むよりも前に
電車の激しい勢いに飲み込まれ、
その轟音とともにズタズタにされていく

少しだけ具体性を割り当てるならば、
僕はあのJRの電車に轢き殺され、
あるいはまた電車とともにマンションに突っ込み、
バラバラにされた、
グチャグチャにされた、
あの100人以上の人たちが羨ましいのだ

ある巨大な事件は
時を駆け抜ける泡が飽和状態を超えて弾ける一瞬に似ていて
ある大きな力は
その事件性によって人々を魅了し、
そして混乱の渦に巻き込んでいく
その渦巻きが人々を混乱させていく中で
犠牲者となった人々はまるで良き人々であったかのように処理され
次第に忘れ去られて消えていく

犠牲者の中に閉じこめられていた何かは、
あの表現し難い何かは、少なくともこの世界にある形という器から解放され
どこかへ消えていくのだ
僕はそれが羨ましい

僕はGWなのに会う人が居ない
与えられた長時間の休憩時間でさえも
僕の感覚世界では牢獄の中にいる投獄時間だから。

会いたい人が一人も居ないのに
寂しいことだけは感じている
会いたい「人」なんていない
だって寂しいのは僕じゃなくて、世界の方だって、僕は気付いているから。
僕の世界は寂しい寂しいっていつも泣いている
その孤独は、孤独な人に出会った時の親近感に代表される。

孤独な人から漂う死臭は、この世界の牢獄から出たがっている同じ何かを
とてもよく表しているような気がして、
例えそれが錯覚だったとしても
僕には1秒よりも小さい時間でそれが感じられて、
その矮小な寂しさの欠片が、その小ささゆえに、
この大きな広い世界から逃げ出したがっている

あらゆる意志からはみ出した煙は、
そのくすぶっている煙は、
激しい嫌悪感の臭いとともに、
違う違う、僕が経験している世界は他人のそれと違う!
って悲痛な叫びをあげるから

この世界はピッタリと誰かの世界には重ならないから、
言葉によって編まれた共通の価値観は
その映し出す立体性によって
僕には牢獄として機能する

標準化された世界が、この世界の誰の世界にも当てはまらないように、
編まれた言葉が、ソフトウェアのような言葉が、
僕のハードウェアと重なることが出来なくて
痛い痛いっていつも叫ぶ

だからそれはもう、消えていく何かにしか代表されなくて
だから僕はいつもいつでも死に憬れて
あの薄汚れた世界を遠くから見つめる光になりたいって
そんな感じがして
僕は激しく誰かに会いたくなる

誰かに会っている時だけが、
まるで自分が存在しているかのような、
とても得難い錯覚を、
僕に提供してくれるから
他人が僕を攻撃する、その痛みによって僕は自分を少しだけ感じたフリが出来るから
だから僕を人を求める。
人間になりたいと思ったりする。

それでもまだ、僕は人間になれない。
僕の言葉は、まだ人間になれない。
僕の世界は、まだ誰にも伝わっていない。

苦しい時は、僕に電話してくれ。
僕が少しだけ嘘の欠片を、君に塗って表面を鏡面にするから。
少しだけ、君に君を見せてあげられるから。

だから僕は今でも、君に会いたいと思っているよ。
僕を、忘れないで下さい。
お願いだから、
お願いだから。

わどを思い出してみる -その1-

2005年05月06日 15時29分40秒 | Weblog
あいつは言ったんだ
「この煙草の箱の中で、この内側で暴れ回る事で、この煙草の箱は壊れる」
ってそう言ったんだ。

おいおい勘弁してくれよ
それはお前が毒だと知りながら、
ひたすら煙草を吸い続けている、意志の弱い人間だから、
だからそんなたとえ話が出てくるんだろう、
僕はそう思った。
いや、その時はそう思わなかったんだけど、
今思い出すとそう思ったけど、言葉がまだ生まれてなかったんだ。

だってあいつは、一度だって自分の言った事を守らなかったし
そして自分はいつも一生懸命だって、いつだって俺は頑張ってるんだって
そう演技してまわるから、
自分の世界でぐるぐるぐるぐる暴れ回ってるつもりだから、
だからよっぽど、自分の意志の弱さを認めたくないんだろうって
そう思ったんだ。

だって僕は、デリダの本なんて読んだことは無いし
デリダに会ったこともないし
デリダが本当に居たかどうか、それさえも怪しいと思っているけれど
思ってはいるけれども、
とにかくそう、
僕はデリダの脱-構築がどんなものかわからなかったにせよ、
あいつの言った脱-構築は、たぶんデリダとは何の関係も無いんだ。

だってあいつは、自分の中にあるデリダを勝手に褒め称えているし
しかも自分がデリダの話をした時に、
僕がデリダの話をすると怒るから、
「お前はデリダをわかってない」ってそう言うから
だから僕はあいつこそがデリダをわかってないって事に、
その事にすぐ気付いたんだ

僕はデリダを知らないから、
わかってるとかわかってないとか、そんなの僕には関係ないんだ。
ただ、僕はあいつの脱-構築は嘘だって、
そんなの嘘っぱちだって、指摘してやりたかったんだ。
だけどあいつはそれを僕に言わせないように、
必死で話をはぐらかしてた。
だからその時の流れは、意味のない愛想笑い合戦になってた。

僕は洗濯機の話をしようかと思ったんだ。
洗濯物が洗濯機の中で暴れ回っても、洗濯機は壊れない。
洗濯機はもっと別の、大きい力と、小さい力で、
あるいは力とか関係なく、洗濯機が作られたという、
その事実化によって、事実は崩壊するんだ。
洗濯機が作られた時、洗濯機が壊される歴史が生まれるんだ。
だって洗濯機なんてものは、もともと此処には無かったんだからね。

だから僕は、イデオロギーを壊すために今を暴れ回る、
そのやり方が気に入らないって、
その話をしたかったんだ
だから僕はその時、構造主義を壊す事よりも、
構造主義を忘れる事の方が、
日本語を忘れる事で、日本なんてどうでもいいと思う方が、
そういうやり方の方が、
よっぽど世界を壊せるんじゃないのか?
って、そういう話をしようかと思ったんだ

もちろんやっぱり、そんな話は無駄だったけどね。
あいつはガツンとした現実感が好きだとか、
そんな話をしたがるから、
だからたぶん、俺の話を聞く気が無いんだろうね
もちろん僕にだってあいつの話を聞く気は無いんだけどさ。

「俺は無口な性格だ。」と言いながら毎日しつこく話しかけてくる、
あいつのやり方は、どうも僕にはよくわからなかったし、
カッコツケで「じつは俺には過去なんてない、過去の問題は全部、俺の今の問題だから」
と言いながら
自分が過去に話した内容や固有名詞を既にすっかり忘れている、
その自己矛盾を、指摘するたびに、あいつは何故か激怒したから。

俺には現実感なんて無いんだ、
あるのは現実の痛みだけなんだって
現実なんか信じられないし、信じたくもないんだって
僕は何度もそう言ったし、書き続けてきたのに
何故奴は現実の社会構造を僕にしつこく押しつけてきたのか、
それはいまだにわからない。

つまり僕には、彼の動機はわからないんだ。
新しい言葉を作るのが生き甲斐だと言って、
僕に小説を書かせたがっていた、あいつの動機は僕にはずっとわからないんだ。
そしてまた、言葉で周り中を傷つけていて、
「あんまり俺を傷つけないでくれ」と必死で頼む、その歪んだ動機がわからないんだ。

だからたぶん、あいつの言ってることはほとんどが嘘なんだ。
「言葉に命を賭けている」と言いながら、
「俺は最近君のせいでずっと鬱で、これ以上傷つけられると自殺するかもしれない
だから俺を傷つけないでくれ」と懇願するその様子は、
どう見ても、弱者の惨めな抵抗だったから。
「はにゃん、ごめん、俺はもっと君に色々してやりたかった、だけど俺は精一杯やったんだ。」
と泣きながら僕に謝ったけど、
そんな事を謝られても、そんなの全然意味ないと思った。
だからもちろん許す気にもなれなかった。
僕はもともと、彼には心を許していないのだから。

ただ、僕が気になっているのは、
言葉に命を賭けているならば、彼はどうして死なないのか?
という奇妙な疑問だ。

あるいはまた、小さな疑問点だ。
僕に自分の発言した言葉が伝わらなかった事を認めて後悔しているならば、
彼はとっくに死んでいるべきなのだ。
なのに彼はまだ生きているという事は、
命懸けであった事がもともと嘘であるか、
あるいはまだ、僕に伝える言葉が尽きていないのか。

彼はもうすぐ僕への言葉が尽きると書いた。
そしてそれが「俺にはわかる」と。

だったらなおさら、彼が生きている事に対して、僕は疑問に思ってしまう。
そして僕が答えを出さないままで、
暫定的に結論づけると、彼は僕の事をまだ諦めていないのだ。
そしてまた、その事が僕にとって巨大な迷惑行為であると、気付いていないか、
その事から目をそらしているのだ。

だから僕は一言だけ、今の彼に言ってやろうと思う。



「煙草吸うの、やめた方がいいよ」