嘘の吐き方(うそのつきかた)
人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。
 



真っ暗な夜景の中に佇んで
暖かい家庭の光に憧れて
灰色の道をとぼとぼ歩いて明るい部屋を見上げれば
そこには煌々と光る誰かの四角い窓があって
僕はビー玉をポケットから出して
力一杯投げつける。

透明な、あまりにも透明なビー玉だけが
あの四角い、画一的で魅惑的なガラスを打ち砕いて
ガラス窓は空気の窓に変わるから
そしてそこから
君の風が吹くんだろう

おいでよ、ここにおいでよ。
ここは真っ暗闇だよ。
ここには誰も居ないよ。

壊れてもいいんだよ
壊してもいいんだよ
はじめから何も無いのだから
ガラスは形に閉じ込められた魂なのだから

器なんか無いよ
厚みなんか無いよ
だから壊すまで
透明な、空気よりも透明な、あの光を遮る何かでしかないのだから

壊せばわかるよ
壊れるその一瞬が
飛び散る光だけが
あのビー玉に似た
力の象徴なのだから。

真っ白なエゴを
純粋なエゴを
見たいと思った

美しいエゴを
僕に見せてくれ
永遠を超えそうなほどの
歪みのダークマターで。


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