「違い」の痛みが
ふらふらと 鈍く だるく ゆっくりと いつのまにか
僕を蝕んでいき
やがてまた 他人の虚像は 他者の宇宙として
瞳に映り込んだ景色も 色も 匂いも 憧れさえも
二つに分かれて
まるでなにかがわかったかのような錯覚の現実が
僕を無数に切り刻んで
そしてまた投影距離は遠く離れ
様々な事象が現象としてハッキリと刻まれ
肉体の痛みさえも
これは僕だけの痛みに変わっていき
あるいは何かが
大事な何かが
すごくすごく大切な何かが
誰にも気付かれないように
盗まれ続けていく
だからもう
僕は力を失って
僕でないものに変わるのだろうか
そしてまた、他意識は並行宇宙の闇に消えて
永遠だけを見つめる目は
つまらない、くだらない、おもしろくない、いみのない
過去と未来に乖離していくのだろうか
許されなくてもいい
死が欲しい
そう望む絶望色の希望だけが
もしかしたら
僕の命なんじゃないかって
儚く思って
消えそうになる
だけどまだ
火は消えない
燃え広がったりはしないけど
まだ灯火は揺れ動く
もう少し、もう少しだけ
手を伸ばして
君に近づく
二つの目で 物を見たくない
片眼を潰そうか
それとも焼こうか
命の火で目を焼き殺すのか
違う
二つの目で
一つに
ふたつのしかいを
ひとつのしかいに
合わせる
融合する
矛盾する
右のせかいと
左のせかいを
意識して見るだけで
もはや僕は頭が痛い
直線が見れない
まっすぐがわからない
怖い
ここはどこだ
たすけてくれ
痛い
痛いよ
おかしいよ
この世界はおかしいよ
誰か
だれも
だれもいない
誰にも会えない
一人
ひとりも居ない
自分もいない
僕も居ない
誰か
だれなの
ぼくはどこなの
わからなくていい
なにもわからなくていい
もしなにかわかったら
きっとぼくはしぬ
もうすこし、もうすこしだけ
いきることを だれかゆるしてください
ふらふらと 鈍く だるく ゆっくりと いつのまにか
僕を蝕んでいき
やがてまた 他人の虚像は 他者の宇宙として
瞳に映り込んだ景色も 色も 匂いも 憧れさえも
二つに分かれて
まるでなにかがわかったかのような錯覚の現実が
僕を無数に切り刻んで
そしてまた投影距離は遠く離れ
様々な事象が現象としてハッキリと刻まれ
肉体の痛みさえも
これは僕だけの痛みに変わっていき
あるいは何かが
大事な何かが
すごくすごく大切な何かが
誰にも気付かれないように
盗まれ続けていく
だからもう
僕は力を失って
僕でないものに変わるのだろうか
そしてまた、他意識は並行宇宙の闇に消えて
永遠だけを見つめる目は
つまらない、くだらない、おもしろくない、いみのない
過去と未来に乖離していくのだろうか
許されなくてもいい
死が欲しい
そう望む絶望色の希望だけが
もしかしたら
僕の命なんじゃないかって
儚く思って
消えそうになる
だけどまだ
火は消えない
燃え広がったりはしないけど
まだ灯火は揺れ動く
もう少し、もう少しだけ
手を伸ばして
君に近づく
二つの目で 物を見たくない
片眼を潰そうか
それとも焼こうか
命の火で目を焼き殺すのか
違う
二つの目で
一つに
ふたつのしかいを
ひとつのしかいに
合わせる
融合する
矛盾する
右のせかいと
左のせかいを
意識して見るだけで
もはや僕は頭が痛い
直線が見れない
まっすぐがわからない
怖い
ここはどこだ
たすけてくれ
痛い
痛いよ
おかしいよ
この世界はおかしいよ
誰か
だれも
だれもいない
誰にも会えない
一人
ひとりも居ない
自分もいない
僕も居ない
誰か
だれなの
ぼくはどこなの
わからなくていい
なにもわからなくていい
もしなにかわかったら
きっとぼくはしぬ
もうすこし、もうすこしだけ
いきることを だれかゆるしてください