嘘の吐き方(うそのつきかた)
人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。
 



創作というのは
本当に作られたものであるべきか?

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創作の作とは作品のサクなのか?
作品の品とは商品のヒンなのか?
商品の商とは商売のショウなのか?

このような連想性を持つ言語的束縛環境において
僕が求める創作とは
僕自身の分身である必要性を感じる。

そうでなければ
そこに命を与えることや
言霊を追いかけることもできないし

材料としての単語から
自分という製造装置を使って
材料工学的になんらかの加工を施すのであれば

それは製造装置に欠陥があればあるほどいい

創作というものは
それ自体が創り出す
作品としての品格が
それなりに重要性を持っている

そのように暗示的、誘導的、前提的な創作は
一度壊さねばならない。

つまり食料品店で腐った商品を出す事によって
店を一度壊す必要があるということを意味する。

革命的である必要はない
ただ、破壊であればいい

そうしなければ
僕は僕自身の中から既に出来上がったものしか
誰にも見せられないかもしれないから。

創作における自由性を追求するため
僕は不自由な思想から入った。
どこかの暇人が僕の思想を噛んで
ペッと吐き出してくれれば

今の僕はきっとその思想が
味を持っているのかどうかを
確認できるかもしれないな?

となんとなく思った。

「紙を破りながら書ければ、こんな嬉しい事はない」


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もし僕が世の中の事を何一つとして知らなかったのなら
きっと僕を必要としてくれる人は
一人もいないのだろうな、と思うと
涙は出ないけれど
言いしれぬ不安と
やるせない感情が巻き起こって
地に落ちたプライドが
胃痛色の絵の具で落書きされ
心の壁は他人によって汚された

そして今なお思うのは
それでも他人を必要としてしまうほどの
情けない自分が居る事だけ

「一人で生きていけるのなら
 俺はお前らなんか全員殺してやるのに。」

情けない俺は
僕に助けを求めていた。

世界中で蠢く弱者の精神虫が
嘘でもいいから存在価値を欲しがっていた。

誰もが世界モデルの密室で力を欲しがっていた。

そんな僕の妄想も
けたたましい工事現場のノイズに負けて
次々にどこかへ消えていった。

僕は美しい沈黙を欲しがっていた。

優しい午後がきますように──と。


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