嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

街を無視して歩く

2004年07月26日 09時39分41秒 | 駄文(詩とは呼べない)
けたたましいサイレンのように
耳障りな街の喧噪の音
汚れた街の色と街に汚された人の顔
誰とも目を合わせることもなく
僕はただ通り過ぎる

携帯電話が鳴る
誰かの電話がなって誰かが出る
僕はどうでもいい

当たり前のように信号無視をする人
僕も無視する
街を無視する

電車の影が動く
影の癖にこんなにも素早く

実体に置いて行かれないように
影は必死で追いかける

じつは影の方が先に動いていること
僕だけが知っている

眩しい太陽が照りつける
暑い暑いと汗をかく人ばかり
仕方なく僕は凍えて寒いフリを引き受ける

みんなの愚痴が聞こえる
嫌だ嫌だと黙って唸る

僕は窓の外に目をやって
この世界の出口を探す

誰も僕を見ない
僕も誰も見ない

だから僕は外を探す
この世界が映りこんだ水晶玉を
壊す穴を探してる

もし、君が声をかけてくれたなら
この雑音だらけの街に
音楽が鳴るような気がする

もし、君が笑ってくれたなら
この薄汚れた街も
多少は綺麗にごまかせるかもしれない

そんな事を考えながら
僕はいつも君を探してる

君は一体、この町の何処に居るんだろう