Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

フォルクスオパー「アナテフカ(屋根の上のバイオリン弾き)」13.1.2008

2008年01月14日 05時54分54秒 | Weblog
フォルクスがミュージカルをするからということで、立ち見券を買っていたんですが、行く直前にあらすじを調べるまで「屋根の上のバイオリン弾き」だとは全くわかりませんでした。いずれにしてもこのミュージカルはまだ見たことがないので、興味深々で行ってきました。

なんと!生まれて初めて見た、静かに終わるミュージカルだった!
最後のセリフのあと、し~んとして、幕が下りて、そのままパラパラと拍手が起こったかと思ったら、どっと拍手がきた。お気楽ミュージカル特有の「お帰り演奏」もなかったし、本当に最後までシリアスだった。

タイトルの「アナテフカ」は彼らの住んでいる町の名前で、それがこちらではタイトルになっていました。内容は最初の部分と、おばあさんが夢に出てくる部分と、結婚式の部分が華やかなだけで、あとはとても静かに進むミュージカルでした。休憩前もセリフがぽつんと出て終わりましたし、最後もそんな感じ。もちろん主人公のテヴィエのセリフはそこここに味があり、彼のどことなしか希望を失わない様子に好感を持ちました。でも、これって日本で何千回って上演されているんですよね?本当に?って感じです。雰囲気違うのかなぁ?このユダヤ人たちの貧しい暮らしを、そして人種迫害を基盤にしたミュージカルが日本でそんなにロングランを起こしているなんて信じられませんでした。

ミュージカルだけあって、数人のフォルクスオパーの歌手が出演していましたが、それ以外は始めてみる名前ばかり。主役は有名な俳優さんらしく、森繁久彌を想像していたので、思ったより声が若かったですが、それでもそのひ暮らしをしている善人のお父さんをとてもすばらしく演じていました。

この作品が日本でどんなふうに演じられているのか、とても見てみたいと思っています。見たことある人感想くださ~い!いやいや、いまユーチューブで見ました。振り付けも、ブロードウェーと同じなんだけど、やっぱりこっちのほうが暗い。日本のも練習風景のがありましたが、全然出ている空気が違う。やっぱりこっちはこういう話題は要注意なんですね。とっても慎重な感じがしました。

演出Matthias Davids
舞台美術Mathias Fischer-Dieskau
衣裳Judith Peter

指揮Joseph Olefirowicz
ゴルデSigrid Martikke
ザイテルUlrike Pichler-Steffen
ホーデルJohanna Arrouas
ChavaDagmar Bernhard
SprintzeValerie Luksch
BielkePaula Deuter
JenteGuggi Löwinger
SchandelSusanne Litschauer
おばあさん ZeitelSusanne Litschauer
Frumah SarahSulie Girardi
テヴィエAdi Hirschal
モッテル KamzoilRobert Maszl
Perchik, StudentNicolaus Hagg
ラザール Gerhard Ernst
フェディアMartin Bermoser
MotschachAlfred Werner
Der RabbiGernot Kranner
メンデルJoseph Prammer
AwramFrederick Greene
NachumDaniel Strasser
監視Klaus Ofczarek
SachaAdrian Cave
バイオリン弾きGregory Rogers

(一部発音が聞こえなくて訳せない役名があります)
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
バイオリン弾き (はに~)
2008-01-14 22:20:23
やはり日本でも重たい感じの仕上がりですか。私がユーチューブで見た稽古風景は他の人でした。日本で今でもやっているならぜひ見てみたいです。

さて、のだめはパリでしたか。そういえば旅行会社が「のだめツアーでパリだったような気もします。」パリもいいですけど、ウィーンもいいですよ~。

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のだめカンタービレ (いさやん)
2008-01-14 20:50:24
先日の のだめカンタービレ、ウイーンじゃなくて あれは パリとチェコのプラハでした。今日ビデオにちゃんと 撮れているか確認するため 見たら フランスのパリに留学したのでした!当日途中から 見たので てっきり ウイーンとばかり 思っていました。すみません。
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西田敏行で見ました (いさやん)
2008-01-14 20:41:44
私は 何年か前 西田敏行さんの バイオリン弾きを見ました。確かに おわったあと あ~楽しかったじゃなく う~んと 考えさせられる終わり方では有りましたが それなりに 良かったですよ。詳しいことは忘れちゃった。



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森繁で見ました (Megumi)
2008-01-14 19:42:11
20年?くらい前に見ました。なので記憶は定かではありませんが、やはりミュージカルとは思えない重さを感じました。日本語台本では、森繁節といくつかの笑いが入ってたけど。タイトルロールも物悲しい調子だしね。
そちらではユダヤ人を扱っているという難しさも手伝って、余計に暗くなるのかも。

暗いというか重いミュージカルといえば、レ・ミゼラブルも負けてないけど。でもこちらには悲しみを乗り越えていく力強さを感じられるような気がしました。


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