キツネノカミソリ(狐剃刀)
<ヒガンバナ科ヒガンバナ属>
丘陵や山野などの肥沃な土地に生える。
葉は夏には枯れ、その後で30~50センチの花茎をだし、
黄赤色の花を3~5個散形状に咲かす。
花被片は6個。雄しべは花被片より短い。
ヒガンバナやナツズイセンは実を結ばないが、
キツネノカミソリは、結実し直径5ミリの黒い種子を作る。
葉は早春から伸び始め、高さ30~40センチあたりで
成長を止め、初夏には枯れてしまうので、
花と葉は一緒には見られない。
よく似たオオキツネノカミソリは、
雄しべが花から大きく飛び出すので、見分けることができる。
地下に鱗茎がある。
葉の形を剃刀に例えて名づけられた。