カヤ(榧)の実
<イチイ科カヤ属>
山地に生える落葉高木。
樹皮は青灰色で、
老木になると縦に薄くはがれる。
葉は長さ2~3センチの線形でかたく、
先は鋭く尖る。
4~5月に開花。
雌雄異株。
雄花は黄色の楕円形。
雌花は緑色。
果実は長さ2~4センチの楕円形で
肉質の仮種皮が楕円形の種子をつつみ、
本年度の10月に紫褐色に熟して裂ける。
脂肪分が多いので、炒ったり、粉にしたり、油を取ったり、食用にする。
☆まだ青い実です。
<俳句歳時記>秋
榧の実(かやのみ)
山寺や干して榧の実胡桃の実 山崎 ひさを
榧の実落つひとつひとつの行末へ 山上 樹実雄
てのひらは野にあり榧の実匂う鬼や 金子 皆子
榧の実を拾ひてジョギング折り返す 守谷 順子
榧の木山に榧を降らして小さい祖母 真庭 とよ子