老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

青春の詩

2017-02-22 15:07:51 | 俳句
          

サミュエル・ウルマンの  [青春」 の詩 が新聞に載っていた。

ずいぶんと久しぶりに目にした。

何十年か前は真摯にこの詩に向き合いっていた?考える葦?
オーバーだけれど、真剣に生きていた気がする。

    人は信念と共に若く  疑惑と共に老ゆる

    人は自信と共に若く  恐怖と共に追う老ゆる    

    希望ある限り若く    失望と共に朽ちる


若い頃と現在では、精神も肉体も変化をしている。
あの時の感想と今の思いの違い。
年令が変れば思いが違い感想が変るのはあたりまえとしても、

今読んでも、心に沁みてくる詩の言葉は新鮮で生きる勇気がわいてくる。

再度の心臓の手術の日が来週と決まった。
その善後にして、この詩に再び出あったことは、何かの啓示と考えてしまった。

 < 青春とは人生のある期間をいうのではなく、こころの様相をいうのだ >

 しりとり句から

    💐    渦鳴りに宿とる旅や桜鯛

    💐    背に名札土筆を摘んでをられるか

    💐    かの人と握手を交はし卒業す

    💐    借景に築山土の雛かな

    💐    金比羅歌舞伎保姫連れて来たりけり
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ぺんぺん草

2017-02-21 14:55:08 | 俳句
   
                   四国村 こころの古里

買い物の帰り、ぶらぶらと散歩。
我が家が見えてくる。
裏の山には春の雲がかかっている。
もうすぐ裏の山は桜のシーズンが、、、、

   

道の辺にぺんぺん草が咲いている。薺のこと。

私の人生はぺんぺん草にたとえるとぴったりだと自嘲を。

10年も住んでいない新しいマンションを人に貸して、中古の家を買ってこの団地に住んでいる。
マンシションでは規約で犬を飼うことができなかった。
手ごろな家を見つけてここへ来た。
犬は、かけがえのない家族になっていたし、私の健康管理のお相手としても、手放せなかった。
その犬が亡くなった。
この家に住む必要もなくなった今、遠くから我が家を見た。

屋根が団地の中では一番に古く見苦しくなっている。
家の中は何回かリホームをして、それなりに私の趣味にしつくろっているものの。。。。

あそこもここも、リホーム、、と思い当たることがあるけれど、いつまでこの家に住むということが決まっていないので、まことに中途半端な住環境である。

ぺんぺん草のような身軽いといおうか、ふーと哀しみがこみ上げてきた。

老境にさいかかって、引越しもいやになっている。
しかし、夫婦してこの地はかかりつけの病院が遠くて不便である。
今日が充実をしていれば、その日を大切にと考えつつも、迷いからふっきれぬ毎日だ。

       


      ☆    梅祭願掛け牛の目が笑まる

      ☆    梅東風やからから絵馬の鳴りどほし

      ☆    荒東風や十分遅れの連絡舟


      💐    なずな咲くかつて多甚古駐在所    
                  井伏鱒二の小説、多甚古村は阿波の国をモデルに                    したとも云われている。
                  何十年も前の俳句。
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のんびり のどか

2017-02-20 09:26:48 | 俳句

     

     飛んで 飛んで 飛んで 、、

     回って 回って 回って    、、、

と歌う、歌詞 の歌がある。これを思い出した。

讃岐平野を眼下に見、遠くには瀬戸内海が見える。
高く高く昇るってゆくにしたがって、最初は見えていた周りの風景に心を遊ばす余裕はなくなるのだろうな~。きっと。
一度下がりかけて再び 昇ってゆく。
どの位の高さまで昇ってゆくのであろうか?嬌声が聞こえてきそうな感じ。

乗ってみるかい?  いいや。心臓麻痺を起したら困るから結構。

     ☆   昇れ観覧車春の雲つかむまで

        

オランダの風車があって周囲を池が囲んでいる。
この風車は止まったきり、回っていない。
鳥が止まった。何の鳥だろう。

     ☆   遊園地楽し帰る鳥見送って

     

遊園地の中にあるホテルのバイキングレストランで昼食。
日曜日なので、子供連れの家族で満席。
目の前の窓から 讃岐富士が望める。
いい格好のきれいな山だ。そりゃー富士って名前が付いているんだもの。

     ☆    うららかや知らぬ子ばかりの遊園地

     ☆    四温日和やうどん屋に長き列

     ☆    イケメンの官公の絵馬山笑ふ

     ☆    笑ふ山見つ越し方を想ひけり

のんびり、雑事を忘れた一日だった。
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学問の神様

2017-02-19 17:12:07 | 俳句
    

讃岐の国の学問の神様、滝宮天満宮へ参拝をした。
天満宮のご祭神はかの菅原道真公である。
道真公は 886年から890年まで、讃岐の守として讃岐国に赴任をしている。

901年に藤原氏の一族による陰謀で 大宰府に左遷をされた。
903年その大宰府で亡くなった。

漢詩、和歌、書に優れ没後
「学問の神天満天神」としてまつられている。

   東風ふかば 匂ひおこせよ 梅の花
           主無しとて 春な忘れそ

   

受験シーズン。梅が満開。
親子連れの参拝客が後をきらない。
合格祈願の絵馬が溢れている。

    

願懸けの石のなで牛に
(俳句が上手になりますように)と、お願をした。

    

お願は直結ではないらしく、吟行句はできなかった。
切羽つまった受験生が優先をされているのだろう。

    💐    川の底つつきゐる鳩水温む

    💐    飛梅や目が語りゐる石の牛

       
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季語の宝庫 だのに~

2017-02-18 11:26:36 | 俳句

            ジョニー・ハイマス さんの写真を拝借

     ☆    岩走る垂水一番遍路来る    葉


今日は二十四節季のひとつ雨水だとか。
雪や氷が解けて水となるという事らしい。
大地が躍動をしはじめる。
春だ。寒いのは嫌い。身体がコチコチに固まって血のめぐりが悪くなり家に籠もってしまう。又、身体のことか~?

雪解け水で、農耕を終えた人が一番遍路として鈴を鳴らしながらの札所巡りが始まる。
四国に春が名実ともに訪れる。

都会に住んでいる人は偉いな~。
私は季語の宝庫のような田舎に住んで、毎日吟行をしているようなものだ。
それでいて俳句が作れない。

遠くに近くにビルの乱立。コンクリートに囲まれて、およそ自然の少ないところからそれなりの俳句を作りだして見事と関心をする。

身近の生活から感じ取る、季節の動きの一瞬を取り込んでいる句を読むと、ヒントになり、焦点を縛った作句だと感心しきり。



      💐     落椿まっ赤に染まる小路かな 

      💐     雛の膳ゆつくり進む屋形舟

      💐     料峭や仰げば尊し練習中

きのうのしりとり句。   
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