老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

  銀杏黄葉

2020-10-30 10:38:04 | シニア
       
    

大窪寺さんの境内にある銀杏の木。
まさに黄落期だ。
境内にある紅葉をする木の中でも群を抜いている大木だ。
散り染めた葉っぱも少し。
この広い庭が黄色い絨毯を敷き詰めたようになるのには数週間かかるだろう。

それはそれで美しい。
今が見ごろ。少し緑色が残っているが。


      
   
樹齢700年。
幹の太さは7メートル。高さは26メートルもある。

      

何百年の間には、神としてあがめれれてきた。
根方には小さな石の祠があり、結願のかなったお遍路さんもお参りを欠かさなかったと思う。


この日はお遍路さんより、紅葉見物の老若男女がベンチにいたり、広い庭を散策をしている。
そのうちの一人が私め。

信心を忘れ俳句が落ちていないか、うろうろきょろきょろと視線が定まらない。

     


大きな銀杏の隣にまだ小ぶりな銀杏も。
それでも数十年、百年近い木かも知れない。

四国は八十八か所をめぐる遍路道は四国四県の方々が「世界遺産」の登録を願って色々な働きをやっている。

住人としては希望が叶えばと心の中では応援を忘れない。

華やかな寺の風情も良いが、私は古い遍路道や、さまざまな四国の生業や心に触れる事のできる山の辺の遍路道や、海鳴りのする激しい岩場の道も捨てがたく思っている。

(二日前は炭焼き小屋で立ちすくんでいるお遍路さんを、車の中から見た)
(古い藁屋根の山家も車の中から)

アッシー頼みのドライブだから、停まってくれない。アッシーまかせが何んとも辛いところ。

いつも遍路の句を詠むことに腐心をしている。
そんなに授けてはくれないお大師さま。
でもでも、弘法大師さまは心から信じています。

最近の
ZOOM句会で、かろうじて選をされた句。

     🐢     結願へひとふんばりや走り蕎麦

その昔

     🐢     結願を果たし松茸うどんかな


門前に賑わう、うどん屋では、正真正銘のこのうどん屋の持山で採れた松茸うどんがこの時期の名物だ。

今回はパス。      
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秋の大窪寺

2020-10-29 16:12:57 | シニア

    


 
四国八十八か所の結願の寺の大窪寺の紅葉が美しいと風の便りがあった。

結願時に相応しく大きな山門。
コスモスの花が、何んとない佇まいで彩りを添えていた。

特に結願のお遍路さんには、この大きな山門を潜るときの感慨を思いやると、この可憐な秋の花、秋桜は一呼吸をおいて自然体になれるのではないかなぞと感じた。

山門を入ると、秋闌の紅葉の山の借景、そして境内を彩る紅葉に目を奪われる。

     

年に行く度も訪れていながら、この丸く刈り込まれた木の庭を見たのは、今回が初めてだ。

       

京都や奈良にも劣らない、紅葉の枝ぶり。

      

もっと足繁く来なければ勿体ない、こんな素晴らしい場所があるのにと再認識をした。

      


さてさて、久しぶりのブログ。
隠れ家で野良の猫ちゃんと2~3日遊んでいた。
少し窓を開けて猫ちゃんに出入りを自由にさせていた。

夜中の目を覚ますとニャナメがベッドの枕元でちゃっかりと寝ている。
ハナちゃんのお株を奪ったような~? それでも鋭気を養えた。


     🐢     南無南無と接待のマスク作りをり

     🐢     接待の蜜柑叺に紀州の衆

     🐢     接待のこんにゃく大き釜に煮え

     🐢     背負子に児秋の遍路のゆきにけり

     🐢     誰が撞く鐘ぞ身にしむ峰の寺
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2020-10-25 09:03:21 | シニア


          


     🐢     柿花火ここもあそこも空き家なる

     🐢     大甕に投げ入れ見事ぞ柿の枝

     🐢     凩一号甘さ増しゆく柿簾   




ラジオを聞いていると、家に成った渋柿を200個剥いて干し柿にしと。。。

200個だと夫婦で二日かかったと言う。
指に渋が付き手は真っ黒になる渋柿剥き。洋服に、もし付いたら生地がこわ張ってしまう。
柿渋は雨合羽にしたり、、昔のこと、江戸よりもっともっと昔から唐傘に塗っていた。
重宝に利用をされていた。

干し柿を作りたいが、出回る機会を逃がせば八百屋さんで探しても見当たらず買いそびれてしまう。

いいな~羨ましいと思いつつ聞いた。

山里の道を歩いていて柿の木を見つけた。
過疎地に行くと、空き家が増えてどの家にも柿の木があり、放ったらかしのままだ。そのうち熟柿になって落ちるのもある。
小鳥や烏の餌になっているから、それなりに立派な役目を果たしてはいる。
これら鳥達は甘柿しか食べない。おりこうさんだ。

     

この花、せいぜい2センチくらい。
さて、はて何の花だろう。紫色で可愛い可憐な花だ。茄の花にも似ている。

里山を歩くのは楽しい。いろんな物に巡り合う。

     


      🐢     落葉降り止まぬ叺と竹箒

      🐢     草の花浮世の喞みな忘れ   

      🐢     草の実の飛ぶしんがりは園長さん
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  お裁縫日和

2020-10-22 16:09:51 | 手芸の好きなシニア
           

お天気は悪い。
昨日、蜜柑山へ行っててよかった。
今日は疲れをとるのにお天気が良くては、家の中に籠るのはもったいないような。
であるから、雨催いのお天気が落ち着く。

以前に買っていた、一応フランス製の生地。
何年も寝させていたが、少しでも元気なうち、針の穴に糸が通る今、この生地も服に仕上げておこうと、10日くらい前からチュニックを縫っている。
派手で、今の私には着こなせない代物になってしまった。

本当の表は この大きいプリントの花柄だ。
好きで買った。淡いローランサンの描く絵のような色が気にいって買ってしまった。


       

これが裏の色。
ベージュで落ち着きがある。が裏は裏だ。

考えた末、裏を表に使った服に仕立てようと考えた。

好きと顔に当てて似合うのは別だと考えた。いいえ気が付いたのだ。
もったいないが、似合わないからと言ってそのままにして置いていては、生地が怒る。
(なぜ買ったんだよう~)


        

これから向かう冬用としては薄手の生地。
チュニックは、くるみ釦を付ければよいよころまでしあがった。

襟にはこの表を使い、前立てにくるも釦を付けた。
来年はこれを来てどこかへ遊びに行く元気とコロナが少しでも収まっていることを願う。


     🐢     検温まで院内図書室秋の午后

     🐢     院内の図書室どんぐり転がりゐ

     🐢     いわし雲図書室の主今いかに

医大に入院をしていた頃の病院の患者用の図書室の事を思いだした。


     🐢     生きてをればこそ好き嫌ひ秋刀魚焼く


        追伸・  昨日(10月25日)チュニックが仕上がった。


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 十月桜

2020-10-21 17:46:27 | シニア
             
       
 
 
今日の散歩で一番うれしかったのは、十月桜が咲いているのに巡り合ったことだ。

秋晴れの一日。
昨日はお裁縫を数時間やって首が凝った。

それで、運動がてら蜜柑山に蜜柑を買いに行く。


       🐢    十月桜はかなげなりぬ山の影
      
     

蜜柑を売っている家を訪れると、蜜柑な畑の向こうに桜の花が?

早々に蜜柑をわけてもらい、桜とおぼしき花の元へ行く。


       🐢     十月の桜や風に靡き癖
 
 
      
 

春の花時季の華やかさはないが、紛れもなく桜だ。
蜜柑の畑の隅に一本だけ桜の木だ。

        🐢     十月の桜に遊ぶ小鳥どち


        
 

      🐢    トロイの木馬ごとき埴輪や秋の山

      🐢    父母返せ子の像哭ける昼の月


         

鳶、鷹。
以前、見分け方を教えてもらったけれどうわの空で聞いたから忘れている。


      🐢     庭ぬちに古墳十月桜咲く

      🐢    八十八の石佛蜜柑供へある
     
新鮮な空気と十月桜と美味しいちぎりたての蜜柑。
幸せな一日だった。 
     
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