老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

南瓜

2015-06-30 09:44:42 | 俳句

★   西国や渚の砂に瓜の花   斎藤梅子

 現代俳句でありながら、よく理解できる。景が大きくこせこせしていない。
お亡くなりになったのが惜しい。



買物から帰ると 玄関に南瓜が置かれていた。
ご近所の kさんが、留守にしていると、メモと一緒に置いて下さっている。
電鉄会社の駅長を最後に勤め終え、今は悠悠自適の毎日だ。「人生には楽園が必要だ」と言うテレビ番組がある。我が町内の方々は大方、傍から見ていると楽園生活者と思える。
会社勤めを終えると一年間 食べる米を作り、春夏秋冬の野菜を作り、まことに健康的な生活を過ごしている。「人生。。」のテレビ番組の方は観ていて何か無理があり、それだけでは計り知れないものが、見え隠れする。
皆な内に抱えている悩みはそれぞれにある。
しかし、田舎はいいもんだ。私の、(毎日を楽しく)とブログのタイトルに書いているのは、そんなところ。海があり、山があり、ほどほどの中堅都市に近く、病院は沢山あり、交通の便は最高。私鉄の電車の駅へ歩いて15分。JRの駅はもっと近い。高速道路の駅は、反対の方向に歩いて10分。ここのバス停でバスに乗れば、広島、岡山、京都、大阪、東京時間はかかるかもしれないが一直線だ。
 散歩道で家の工事が始まったので訪ねると、リタイアした人が、都会から戻って来て住むらしい。
この前、海が見えるここへ来た人ととお話したばかり。どんどん増えるのは嬉しい。
が、なんせ若い人の働く場所が少ない。良いことづくめではない。悲しいが。


      

    ☆   冠水の畑に南瓜のただよへり   笠井操

    ☆   貧乏な日本が佳し花南瓜   池田澄子

 なぜか生活につまされた句ばかり選んだ。読んで心に思い当たる句ばかり。


        昨日のしりとり俳句

   👒   絵ガラスの電燈カバー蒼朮焚く

   👒   すき腹にワインの試飲罌粟の花

   👒   翳る島日矢射す島や南吹く

 昨日は自己嫌悪におちいって いた。俳句も詠めない。     
           





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踊る阿呆に見る阿呆

2015-06-29 12:22:02 | 俳句


  なでしこジャパンが頑張っている。日本よ! 戦はサッカーだけにしとこうよ。

昨日から少し自己嫌悪になっている。
何で、何で、自分では分かっているけど。

 馬鹿でも何でも景気よくしこしこ大根漬けては踏み漬けては踏み。。。。。。
徳島県で生まれた、農民出身の鬼才、橋本夢道の言葉である。夢道は、15才で徳島を出、東京月島に住み、生活に根ざした自由律俳句を作る。1930年代はプロレタリア俳句運動に参加。。
1941年には弾圧を受け入獄される。後 多喜二、百合子賞を受賞。
  

     ☆  阿波踊りすんでも馬鹿な吾なりぬ   橋本夢道

     ★  踊る馬鹿見るも阿呆よ阿波の夏

     ☆  「阿波の馬鹿踊り」いつ果てるやら天の川

 阿波の徳島賛歌の句の数々。徳島が生んだ俳人で、まだ夢道を越える人はいない。

     ★   無禮なる妻よ馬鹿げたものを食はしむ

 反語的表現で糟糠の妻を詠んでいる。誰に言わせても仲の良い夫婦だった。



 海の見える岬へドライブ。
特定疾患の申請に役所へ行ったあと、気晴らしに梅雨晴れのドライブ。海が綺麗。

    ☆   俳々と馬鹿の一念寒たまご   加藤郁乎

    ★   俳句莫迦通す一年亦過ぎて   高澤良一


 私の自己嫌悪と言うか鬱は俳句がらみのもの。馬鹿な自分が嫌いになって馬鹿の俳句を探していると沢山詠まれている。

   🌊   夏風邪やあなた馬鹿ねと馬鹿が言ふ

   🌊   馬鹿ちゃうか体操授業日傘さし

   🌊   ソーダ水おまえが馬鹿と言へぬ馬鹿

       
    
  









 
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再び リレーでしりとり

2015-06-28 09:17:35 | 俳句


     ☆   遠き帆へ浜昼顔の揺るる音   平野みち代

     ★   小港に浜昼顔の咲くところ   瀬島酒望

銭湯へ行くのに、遠回りをして海岸ふちをドライブした。夫は風呂が好きだ。家の風呂も冷暖房をして、夫好みにしているのに、湯船が、銭湯は大きい、露天風呂がある、サウナも有ると
言う。まあいいか。
途中、巨い船が見えた。まさかこんなに海岸近くを航海しているとは。神戸行きの定期船だ。
我が家からほ島影の向こうを行くのを、双眼鏡でのぞき、旅愁をかき立てられているあの船だ。ゆっくりと近ずき、船の腹の字を読む間も無く東へ去って行った。



 途中に砂浜がある。車から降りて浜を散策。少し、浜昼顔の咲いているのを見つけた。

     ☆   這うものは強し砂丘の浜昼顔   鷹羽狩行

     ☆   手触るれば浜昼顔の紅ほのか   岡本眸




昨夜は、しりとりリレーがあった。猫とお喋り したり、友達と電話したりしていると、
始まっていた。焦ったな~。 

一時間半で支離滅裂な俳句を24句繋いでいた。説明、類想 なんじゃこの俳句。実力だからしかたない。おもい知らされたなー。いやんなちゃったなー。

  この二句か、  まともなのは。
        緑陰のベンチに手招きされにけり

        木魚聞きながら夕立やり過ごす

   推敲をやったりやらなかったり
        
       夕焼けに染まる 突堤アモイ像

       星祀る杜の都のジャズヘスタ

        七夕竹持ちて父親参観日

        配達員来たる避暑地の霧ごめを

        虹立ぬひとりぼっちの遊園地

        男梅雨岳の百葉箱は今

        

  
                   
         
               
        






 
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においぼんぼん

2015-06-27 06:26:02 | 俳句
 
   👼   もうすこし木の声聴かん風涼し   



正五角形のピースを繋ぎ丸いボールを作る。これに、ラベンダーのボプリを詰めて匂い袋にする。
トイレのドアに吊るしておくと、ドアを開くたびに良い匂いがする。
ボ-ルに付けるレースの花や有り合わせのビーズやスパンコールを張ると、メルヘンチック
なお手製の匂いボンボンが出来る

  

 梅雨籠もりといおうか一日中、このボンボン作りに励んだ。
お針り仕事は楽しい。
これも、俳句も創造性については、同じ。配色 大きさ 自分のオリジナリティーを出そうと思うと奥が深く楽しい。俳句だって、新しい発見をしなかったら 他人と同じ、いわゆる類想句になってしまう。もっともっと奥が深く山が高いが。手を使い心を使うのは、どちらも同じなものだと、今日この頃気がついた。




    昨日のしりとり俳句
    🎐   藍よりも青きガラスの風鈴ぞ

    🎐   合歓の花カーテンゆれる保健室

    🎐   夕涼みメロンパン派と餡パン派

    🎐   夜振りの火西へ西へと汽車走る

    🎐   乳のやう銀杏の瘤や梅雨しとど

    🎐   大西日貧乏ゆすりの課長席

            

               
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アッパーパーな 出来事 

2015-06-26 03:59:52 | 俳句

★   ゴーガンの紅き腰巻夏惜しむ   秀喜



町内の回覧板が回ってくる。
猫を放し飼いにしないで下さい。解る。猫も犬も嫌いな人は沢山いると思う。
この可愛いい 姫 の写真は五年前。
 
さて私 五年前は何をやっていたのかしら。思い出せない。今より元気だったから、一ケ月
に一度くらいの割でバス旅行に行っていたのではないかしら? 殿 と 姫 がいるから 泊りがけの旅行はしなかった。
行く先々で犬を見ると 殿 猫を見ると 姫 が気になるのだ。
バスの中では、携帯電話に写っている 殿 と 姫 を見てニヤニヤしていたように思う。
俳句を始めてからは、俳句を読むと、日記の変わりになっていて、前後の事がわかる。俳句はいいもんだ。この可愛い 姫 を詠んだかもしれない。今、思えば残念だ。

放し飼いにしている猫が 蒔いたばかりの花の種の上を歩く。網戸を爪で開けて、家の中の入って来る。怒るのも無理はない。 姫 はひとたまりもなく、放し飼いのどらにやられて
仮死状態になったのだから。近所付き合いは難しい。




 中島潔の絵が好きなんだな~。版画も買った。版画じゃない直筆の絵も買った。
殿 や 姫 と一緒にしたら叱られるが、好きなんだな~。癒される。殿 や 姫 といる時のように 絵を見ていると。
病院へ入院する時は 中島潔の画集を持って行く。子供の絵ばかりのだ。慰められるのだ。


今日は港へ船の写真を撮りに行く。出船、入船、遠足に来ていた幼稚園児、港の公園の薔薇の花、等々、写したつもりだったのに、カメラにメモリーが入っていなくて アッパッパー。
何と言うことでしょうか。本当に先が思いやられる。


     昨日のしりとり俳句  
         子ら並び手旗信号夏の雲
         入り船に出船にハンカチ振る園児 
         玉藻よし讃岐の堀の浮巣かな
         接岸の船にゆくりと白日傘
         潮風に薔薇の傷あとなまなまし

          オソマツ   図らずも 吟行句でしりとりが出来ました。  

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