老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

お大師さまのお軸

2023-05-29 22:20:49 | 老人日記
             
       
総本山善通寺では、空海生誕1250年を記念した特別展が開かれている。

時に目にする写真の、弘法大師空海さんを描かれた本物のお軸を見せてくださる。

有難い。
このお軸を拝みに、今日は善通寺さんを訪れた。

       
     

南の大門を入ると40メートルの大楠が。
涼しい風の吹く境内。


胎内巡りをした。
本堂の真下に、闇の胎内がしつらえられている。

階段を下って闇の中へ入って行く。
胎内に入る時、案内の小母さんが左の手を壁に先へ進んで下さいと説明。

一歩、一歩ゆっくりと進む。
後ろを来る息子が私の肩に手を置いている。

その手が温かい。怖いけれど負うた子の成長を感じている。


    👍    胎内巡り闇吹き来る風の涼しかり

    👍    亡き母の胎内思ふ目な裏に虹

    👍    胎内巡り闇に触れる壁涼し

そんな句が浮かんできた。

国の宝、香川県の宝、、、善通寺。

広い寺領を歩き、宝物に接し、神経を使った。少し、、、くたびれた。

しかし充実をした一日だった。
     
 



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人智遺産

2023-05-28 22:40:21 | 老人日記

     

四国村でオペラ「扇の的」のゆかりコンサートがあった。

四国村は歩いて15分の所にある屋島の麓を利用した「四国民族博物館」である。


    


コロナが一応の終息をしたから、小豆島農村舞台を移設した芝居小屋での講演が久々に催しをされた。

    

一部は「管弦」だ。

香川県神社庁雅楽部による「越天楽」が演奏をされた。

今日の天気は曇り。

         

芝居小屋の周囲は大きな樹に囲まれている。

涼しい風が樹々を通して吹いてくる。

管弦が終わった時、ホトトギスが鳴いた。

     

前の席にいる男性の背中に蝶がきて止まった。

自然の中で鳥や蝶のいる催し。
心が躍る。
至福の時だ。

    

二部は「華の宴」。
オペラ「扇の的」から

一の谷の合戦そして屋島へ
そして、舞え舞え蝸牛と続く。

      

生と死と 扇の的 射落とし場の場面から平家物語の始まりの 祇園精舎の鐘の声の合唱となる。

合唱は 「四国二期会オペラ合唱団、香川大学教養学部音楽研究室の方々によるもの。

書割は見慣れた屋島の夕景色。
朱く染まった空が涙をそそる。

    

帰り道で早くも萩が咲いているのを見つけた。

四国村のパスポートを買った。
一年間はいつ来ても入館ができる。
歩きに、せめて杖をつかなくとも歩ける訓練をやろうと思った。

   🐥    ホトトギス野村芝居の幕間に

   🌥    野外劇蝶が華添へえにけり

   🌲    野外劇場底から仰ぐ雲の峰


ここ四国村はいつ来ても楽しい。
人智が集約されていている。色んな事の、、、
 


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6回目のコロナ

2023-05-26 05:40:28 | 老人日記
         

昨日は6回めのコロナの予防接種をした。
最初は何の自覚省症状も無かったのに、夕食が終わったあたりから、左腕が怠くなった。
いつものようにテレビの前に陣取っていたけれど、だんだんと身体の調子が悪くなってゆくのを自覚する。
目が開かない。
眠たい。左の腕が熱を帯びてくる。身体が崩れてくる。

早々に布団の中に。
カーテンの隙間からお月さまが見えた。
三ケ月or満月?
あまりにも綺麗だから写真におさめた。

電線にひっかかるお星さまも写っている。
我が家から、、この住まいの付近からは、いつだってお星さまは見えないのに、金星だろうか?

都会に住んでいる人、いつもお星さまは何処から見るの?淋しかない?

今朝はラジオからの、絵本プロヂュースの「松本由紀子」さんの声で目が覚めた。

今日は元気だと、お寿司を食べにゆきたい。
お月さまを見た後、食い意地がはっていて、お寿司の事を頭に描きながら、昨夜は夢の中に、、、

朝の五時。
未だ朝刊は来ない。
散歩をしている人が窓の下を三々五々と。。。。元気印の人達だ。羨ましい。

屋島は青黒く眼前に、車はライトを点灯して走っている。

    🐦    朝未き青鳩碍子揺らしをり


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哀しい、、、ね

2023-05-23 23:28:38 | 老人日記
     

息子が生まれた日、そのころ高校生だった姪が、このお人形を持って、産院にきてくれた。
50年、もっと昔。
残っているんだ~な。

今、歌っている。(テレビの中)
どこが好き、、、て! 
分らん。
鳥羽一郎の事。
声も、口を横に回しながら歌う姿?
やっぱり演歌歌手の中で一番に好きだ。

その前に姉妹で歌った歌手がいた。
昔から彼女らのファンだ。
CDの全集だって持っていて、時々聴く。

今夜は、うた番組の中で「トルコ行進曲」を姉妹で歌った。

ああ、、、気の毒だった。
聴きながら、私の胸まで苦しくなった。
声の出ない歌手!
姉はもう80才だろうな!
歌っている顔は歪んでいる。悲壮感が滲んでいる。気の毒だった。
妹が一生懸命フローをしているが、、、
音程まで狂っていては、、、、、
歌い終えた時、空を仰いで手を上げて祈りの型をした。
それでも お、き、の、ど、く、、、、

自分は老人日記で老いてゆく自分をさらしている。
老いから逃れられない。

名曲 と言っているが今日のトルコ行進曲は 迷曲だった。
姉妹ユニットももうお終いだ。
今夜の、かっての童謡歌手さん、声が出ないのにテレビで恥を晒すことは無いでしょうに。。。
老いは哀しいな。


しり取り俳句から

     🐈    たまんない何うつたへる仔猫の目

     🕯     燃えつづける原爆の火や白牡丹

     👧    更衣野外で音楽の授業

     🐟    金魚玉ほっぺでころがすニッキ飴

目、 牡丹、 更衣、 ニッキ飴      を繋ぐ。

    

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ミュージック体操

2023-05-22 13:15:34 | 老人日記
    

昨日は三年ぶりのミュージック体操に。
ミュージックと言うと聞き覚えはめでたいが、早く言えば老人体操だ。

私以外の出席者も、皆さん老いの身でやっと歩いている人もおられる。

音楽に合わせて腹式呼吸をしたり、転ばないように脚を伸ばしたり、果ては机の上に置いたお皿に入っている碁石を箸でつまんで時間を競ったり、老人にはもってこいの全身を使う体操である。

皆さんに附いてゆくのがやっとの私。
気と口はみなさん達者だ。

楽しかった。

コロナのせいで3年前は30人も参加をしていただろう。
それが昨日は10人程度の参加者だ。

相も変わらず、洋服縫いに熱心な私。
着て行く場所ができたから、おしゃれをしてこれからも参加をしよう、、と。。。


しり取り俳句から

        ⛵    蝶の如き帆船オリーブ咲く島へ

    ❁     朴散華智恵子の空のありにけり

    🐈     仔猫鳴く雨を伴ふ風の中

    👹     虚栄心丸見え新入社員のスーツ

    🍞     焦げ目つくトーストが好き四葩咲く

    🕷     ねつとりと帽子にからむ蜘蛛の糸


「 帆、 空、 虚、 猫、 トースト、 蜘蛛 」を繋いだ。   

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