老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     忙中閑あり

2020-03-31 15:53:25 | シニア
        

このペチュニアの一種の花、去年の夏から咲き続けている。
ろくに手入れもやらないのに、ずっと冬の間、目を楽しませてくれた。

    

この花にも、[有り難う」と礼を言いたい。
狭いマンションでけなげに咲いてくれている。


      


「忙中閑あり。」
普通、忙しい時間(仕事など)の中で見出すほっと息を抜く時間。
お茶も美味しいだろう。

世間の人とは、まるで反対! 

この極楽トンボの私は、花見遊山にうつつを抜かしている忙中に、たまたま手持ちぶさたの日があった。

それで新しく型紙をとり、エプロンを縫った。

ある人から頼まれて、マスクも送った。10枚ほど。
首都TOUKYOUでマスクが買えないと、SOSが来た。喜んで、お役にたつならと縫った。

花見も良いが、本来の自分は家の中で音楽を聴きながらのお裁縫が一番に至福の時。



今朝のニュース。

香川県で新型コロナウイルスの感染者が出た! 蒲団の中で聞いて飛び起きた。
香川では二人目!

京都産業大学の学生。日本中を駆けめぐっているニュースでもある。
その中の一人の学生が京都と高松市内を行き来してをり、大学から高松市に検査依頼が来た。
帰省中の高松で検査をやると( 陽性 )だった。
今日は早速、入院する運びとなったらしいが、、、、

若者だから自覚症状は無い。
しかし、同じ市内。
うかうかと花見に浮かれてばかりではいられない!

老人だし、肺の難病患者の私は、今度ばかりは、必要以上に神経質になっている。

 恐い、怖い、コワイ、こわい! 


           春の星古墳の上を流れけり
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    花めぐり (8)  薄墨桜

2020-03-30 19:19:44 | シニア
  

目的は薄墨桜を見ることだった。

なんと、薄墨桜とは縁が無いというか? 今年も遅かった。
この山では他の桜より早く咲くと解っていながら、躊躇している間に、すでに遅し。

      

花の山の外れに植わっている。
遠井く岐阜の根尾谷から、お嫁に来た薄墨桜と聞いている。

何十年前、根尾谷に薄墨桜が見たくて訪れた事がある。
この時は、辺りの周辺の山々の峰には雪が残ってい、桜は未だ莟みだった。
聞きしに勝る大きな桜。樹齢1500年と言われ、日本三大桜の一つに数えられている。

大きく伸びた枝は大きな支えの木に頼って辛うじて立っていた。

も一度、根尾谷に行こうと思いながら月日ばかり経ってしまい、子か孫か知らぬが根尾から贈られた公渕の、この花に想いを寄せている。

県営の花の試験場にも、根尾からの桜がある。
ここは、どうかな~。もう散ったかな~!

まことに薄墨桜には縁が薄いのか、毎年来る公渕森林公園のこの薄墨桜にも、早かったり遅かったりで、満開の花にはお目にかかれていない。

    
     

散った花が昨日降った雨の名残りの潦に浮いている。

それはそれで美しい景だが、見たかった! 満開の桜が。


     

高い枝に、かろうじて残っている花を撮った。まさに散り際の薄墨色の花だ。
全体に見ると、遠目が美しいと感じた。


     🌸     花の山さきがけ薄墨咲きありぬ

     🌸     今年また薄墨桜の下に逢ふ

     🌸     おぼつかなあんよ花散る潦

     🌸     せいせいと讃美歌流れる花の苑

     🌸     来年も生きたや花に願かける 


コロナウイルスにも縁が有りませんように!
志村けんさん、ご冥福をお祈りいたします。    

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    花めぐり  (7) 玉藻城

2020-03-29 15:41:05 | シニア


玉藻城はさぬきのお城。
高松港の傍に有り濠には海の水が引き込まれている。

瀬戸の海を渡って来て、船から城の建物を見ると、ほっとする。

今は高松の子になっている自分を疑わない。


      
     

正面の入り口から入場をする。
門は? 残念ながら、、、、

             蘖や石垣に残る漢数字  

     

内濠には海水が。
濠をめぐる観光用の和舟の乗り場が眼に入る。
コロナの影響で開店休業中。

      

濠を泳いでいるのは黒鯛。今ならさしずめ 桜鯛 だけれど黒です~。

            黒鯛の群れる内濠松の花




「鯛願成就」の旗が。
餌を売っているの?それとも記念のステカー?
横目に通りすぎる。

     
           命綱腰に摘みをり松の芯

     

遠めに見える鞘橋。
この橋は琴電の築港駅のホームからも見える。反対側だ。
この駅の趣は四国一だと、、、、

真ん前に海の見えるホームが観光ポースターにある。あれも一回訪れたい駅だが、、築港駅も一度来てごらん。




いつもなら花見客がいっぱいで、お弁当を食べる場所も無い広場が、淋しいな~。


            入り混じる汽笛船的花朧

             花未き尉と媼の遊山箱
     



コロナ禍の日本。
不安のつのる日々だが、花見に興じている吾ら夫婦。目出度い?でも自分は自分だ。


            突として潮風花鳥の影移る


 
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     花めぐり   (6)  中央通り

2020-03-28 11:17:49 | シニア


三日前、お弁当を持って、玉藻城へ花見に。
花は三部咲き。

人の出は閑散として、コロナ騒動が田舎都市まで及んでいる。
我が家の我儘爺が、雨の降る前に、、、どうしてもと云うから、渋々と、、、
しかし、家を出たからには、それなりにエンジョイだ。

     


高松高等裁判所の屋上に「日の丸の旗」
平和だ!
青い空を見上げながら、私は日本人で良かったとしみじみ感じた。

まあ、平和呆けをし、テレビに映る極楽とんぼの若者や、総理夫人でありながら「あっちむいてほい」と花見写真にタレント達と興じて納まっているアキエちゃんに失望をし、コロナウイルスに牙を向かれないかと心配もしたりする。


犬のシンちゃん。
少し自分中心のアンポンタンだった。
アンポンタンほど可愛いしまこと可愛かった。

「シンちゃん、カワイイネ~」と声をかけられる。
尻尾をちぎれるばかりに振って、相手に抱えつく。甘える。状況がよめない。疑わない。

良く言えば悪気は無い。悪く言えば思慮分別が無い犬。

自殺をした国交省の職員の事件の種に大なり小なり関係をしていた?、、、とは思いすぎ?どこ吹く風の、あああ嘆かわしい人だ。

     
      (裁判所の桜は、まだ三部咲き)


日銀が道路を挟んで、裁判所の向いにある。
鏡を貼ったような壁に、色んな物が写り、見ていて飽きなかった。


      



裁判所の隣の法務省のビルでアルバイトをしていた事が。
毎日、裁判所へ書類を運んでいながら、国旗の日の丸を掲げていた事は、今日まで気づかなかった。

(大方は暇)な時、向かいの日銀高松支店に出入りする人や車をのんびりと眺めていた記憶が。

遠い昔! 元気な時。

コロナに罹ったらイチコロだと毎日心配する日がくるなどとは、想像もしなかった昔!


    


中央通り。高松のメインの通りも、通る人はまばら。
陽光桜が道路の左右を彩って、美しい季節。こんなに閑散としているのは初めて見る。


           花の昼人つ子ゐない裁判所

             日銀の鏡の壁や風光る
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  花めぐり   (5)

2020-03-25 18:15:55 | シニア



三日見ぬ間に、山桜が一斉に咲き始めていた。
ここに住んでいた時は毎日、同じ方向の同じ場所を写して咲き具合を確かめていた。
僅か一週間から十日ばかりの楽しみだったが、何にもかけがえのない事だった。
祭りの練習に一年間かけ、三日を踊、神輿に命をかける人達と同じか?

玄関から望める山桜。
二階のベランダから見える山々の桜だ。







シンちゃんを連れて登った休憩所。
雲附け山の中腹にあり、四阿がしつらえてある。
ここからは我が団地んの家波が見える。
この場所がカメラのレンズでとらえる事ができるとは、今回に初めて気づいた。
我が街を俯瞰できる素晴らしい場所。勿論、海の向うの小豆島も見える。

 


     
お隣の果樹園の花と、河津桜かな?咲いている家と、、ベランダから見える春爛漫のひと時、屋島のマンションではこうはゆかない。


   

トラちゃんが「来ているの」と窓から覗いている。

   

ベランダにいる私を見たか、ナナメが来て、二階の部屋をウロウロと探索をしている。
雑然とした整理をしていない棚にひょいと飛び上がって遊んでいる。





            亡き犬の想ひ出埋まる花の山         






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