老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

点滴

2023-04-29 15:47:53 | 老人日記

(琴電のホームから見える玉藻城のさや橋。この場所は高松の景色で一番好き)
   
    🍣    点滴は一分に3滴寿司喰いたい

CTの検査。
検査をして何も無ければ安心。先生も私も。

朝食抜きで、お腹に造影剤を入れる。
点滴をやりながら欠陥に造影剤を入れると、身体中が暑く燃える。

終わってベッドに戻され、点滴が終われば、先生に検査結果を聞き、無罪放免となる。

ベッドが沢山並んでいる。
天井を仰ぎながら点滴から目が離せない。
二十数年前、このベッドへ6か月、毎日インターヘロンの注射に通った事を思いだした。
その頃は医療費が今のように安く無く、忘れられない身体の苦しさに耐えた。
今の自分があるのは、思い切っての現代医学の発達のおかげなのだ。

      

今日は治療が終われば、高松市内でちょと美味しい食事をやろうと考えていた。

うなぎ、寿司、懐石、、と点滴をみながら、食い意地をはらしている。

点滴液に、ピンクのカーテンを映す電灯。
俳句を考えている。因果な私。
色とりどりチュウリップの花壇がふいに浮かんだり。

    🌷     チューリップ点滴液の中の光彩


検査の結果は概ね正常。(概ね)
血糖値が来院する度に上がっている。


しり取り俳句

昭和     👘    昭和偲べば母の春袷かな

瓶      🌊    ガラス瓶沖縄の夏の空の青





  
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やっと知ったグズマニアの名

2023-04-29 00:15:51 | 老人日記
        

ある場所の待合室に置いてあった昔の朝日新聞に掲載をされていた花を一冊の本にしたのを、偶然に開いた。
(それが上記の写真グズマニア)

名前が判らないまま育てていた。
名前が判って嬉しい日だった。    

「グズマニアの花言葉は「いつまでも健康で幸せ」「理想の夫婦」「あなたは完璧」「情熱」です。 花の色がなくなるにつれて株の周辺に子株を作る特徴から、、、」とパソコンには。。。。

      

花言葉のあるように、この花は随分と昔から我が家にはある。

水遣りは葉の真ん中の頂から。
その頂の中心に紫の小さい花がさいた。
何度か咲いたのを憶えている。
我が家のグズマニアには、きついトゲトゲがある。不注意で葉に触れると、血液サラサラの薬を飲んでいる手に血が滲む。
株分けをして、鉢も三つになった。
冬は部屋の中に入れている。

最近はベランダの花の手入れ。水遣りが大変だが、たのしいな~。


    ✿     ベランダの水遣りどうせう春の雨

    ✿     グズマニアとルンバとお喋り春の雨

    ✿     グズマニアと長き付き合ふバルコニー



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蘖 (ひこばえ)

2023-04-27 16:32:51 | 老人日記
     

木の切株より生まれる木の芽を蘖と呼ぶ。
俳句をやらなければ、私は一生、蘖と言う言葉を知らなかっただろう。

先日の選挙の投票所が近所の小学校だった。
校門を入り、投票所に行く場に、古い大きな切株があり、そこに蘖が生えていた。

楠の木?
この学校へ通った生徒達は朝に夕に、大きな樹の下で語らい、笑い泣き親しんだ事だろう、、、と思いつつ見た。
校庭の隅には 二宮金次郎 の像もあり、選挙の時くらいしか要の無い学校だけれど、なぜか懐かしく郷愁を憶える場所である。

        

生徒が育てている花菜がすでに茎立ちに。

    🌊     茎立や縣を分つ潮けむり    梅子

40年も前の師、斎藤梅子さんの、大景を詠んだこの句を即座に思い出した。
最近は物忘れが多く、自分の句さえ思い出せない悲しさ。


     🌲    蘖の傍らに置く頭陀袋

     🌲    ひこばゆる想い出つまる大樹かな



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返礼、、、?

2023-04-26 23:19:37 | 日々是好日
       

ミシンを使ったのは久しぶりだ。

猫の模様の布を見つけていた。
10日も前に、、、

可愛い😻ちゃんの模様が気にいった。

その時思ったのが、猫を10匹も飼っている大の猫好きの人の事だ。

彼女が農協の婦人部で作ってもらったと言う、甘口の味噌を沢山もらった。
美味しい甘口のお味噌。
市販の味噌と混ぜて使っている。

味噌はあっちこっちの遠く離れた地域の味噌を何種類か買って味噌汁には混ぜて使う。
それが美味さの隠し味だと聞いてから、ずっと続けている。

知りあいのお寺からは、全国の檀家から贈られた味噌のおすそ分けをいただくことも。

知りあいから地元産の手作り味噌をもらったのは初めてだ。

このお味噌をもらってから、お味噌汁をつくるのが楽しみになっている。

色々、混ぜて味を楽しんでいる。
沢山もらったので、一年間は充分にある量だ。

味噌の返礼が、猫ちゃんの模様の生地で縫った袋だ。


    🐈        燕くる風待ち港の古燈籠

    😾     諍ふても行きところ無く春暮れる

    😻     日向水浴びる雀や新茶くむ   

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岩田神社 イスノキ

2023-04-17 18:16:19 | 老人日記
               

岩田神社へ藤の花を見に行く。

3年ぶりか?
コロナで、ここへも来ていなかった。

何年か前に初めて見た時は感嘆の声が出た。
毎年、来るうちに、花房が痩せ、短くなたったと思うのは、私だけであろうか?

樹齢 800年、「孔雀藤」と名前が付き町民から愛されて親しまれている藤の花である。

       

     🐎   満身創痍樹齢800才の藤

由る年波には勝てず、よくも生きながらえているもなのと感心をする。

鳥居を潜り境内に入ると、花の匂いが風に乗って鼻腔をくすぐる。
胸いっぱいに香を吸い込む。

     ❁    藤の香や目つむれば曳かれゆく牛車


      

高松市の名木のイスノキ。

2~3年来ない間に、境内の模様が変化をしていた。

神社の裏にあった大樹のイスノキを見に行くには、昼でも暗い本殿の裏を大きく曲らなくてはならなかった。

藤の花を巡っていると、駐車場が整備されていて、難なくイスノキの下へ行ける。
   
     

そのイスノキで初めて見たのが、、、、

     

イスノキに着いた虫こぶ。
(虫こぶとは、虫が植物に産卵したり寄生したりする際の刺激によって、植物の細胞が異常に生長して奇形化したもののこと。イスノキにはアブラムシがつきやすく、樹木の中でも特に虫こぶが発生しやすい。)

見方によれば一種、美しいと感じる。

     

この、海の底にいる動物かと思うようなグロテスクな実。
これぞまさしく「瘤」のような~。

イスノキ(蚊母樹)は、ひょんの木とも。

グロテスクな実の裏に小さな穴があいていた。
虫が喰ったのだろう。
まことに珍しい実を見れて、今日はうれしかった。
秋になり、ひょんの実が空洞になれば、この穴を吹くと音がでるらしい。
それが、ひょんの笛。
俳句を詠む人は「瓢の実」「瓢の笛」なる季語には心が動かされるに違いない。
私もこの笛の音は聞いた無いこと。

     🏠    イスノキの花雲居の御所はあの辺り

     🏠    花咲けど昼も小暗きひよんの木よ


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