老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     おりこうな猫ちゃん達

2019-02-26 17:05:22 | 俳句

 男木島にいた猫ちゃん。

みんなお利口だ。

最初に見た波止場にいた猫ちゃん。

        

人だかりがしているから近ずくとこの猫ちゃんが代わる代わるみんなに撫でられている。猫ちゃんの顔は(仕方ないからお好きなように)と迷惑そうだけれど、されるがままで逃げようとはしない。

             四温晴れ猫が港でお出迎へ

   

この猫ちゃんは、島の神社で休んでいると水を飲みにやって来た子。

最初は御手洗の手水に右手を入れて、手で掬って口に運んでいた。そのうちにそろそろと水に顔を入れて飲みだした。

        

 

      

 神社の境内に咲いている水仙の陰にいた黒い猫ちゃん。

亡くなった 姫ちゃん と同じくおしゃべりな猫ちゃん。

「猫ちゃん 今日は」と私が言うと「ニヤァー」と応える。少し遠いから、顔が綺麗に撮れていない。今、夫が餌やりに通っている(黒べー)のように真っ黒い猫ちゃん。

「ニヤーアン」と私。「ニヤア」と猫。十回くらい繰り返す。いつまでもお話をしたいけれどお互いに、もういいでしょう。別れるのが辛い。

            水仙を褥天下泰平の猫

 

この猫ちゃん、本当にお利口らしい。猫ちゃんがいる所を島のお婆さんが通りかかった。お婆さん曰く。

「島の猫はどの猫も年寄りを馬鹿にしている。私は猫に意地悪を一回もやったことがないけれど、私を見ると逃げる。除けてばかり、、、、」

      

私と目線は合わせてはくれないが、ちゃんと写真は写させてくれた。

お婆さんが、出かけようと石段を降りようとすると、すっと前を横切り無視をするかに知らんぷりをする。

それを見ていた私や島を訪れていた観光客は「ああ、ほんとうだ!」と大笑い。

     

狭い島の露地の坂を降りる時、とある家に猫ちゃんの餌をいれた容器を目にしていた。

その事を「でも島の人達は猫ちゃんの餌を豊富に与えて可愛がっているんでしょう?」と云うと、餌は全国から送っ(贈る)てきてもらってそれで充分間にあっています。いつもいっぱい餌は保存をされているから、朝夕与えたらいいのよ」

全国から送って来る「餌」と猫は知っているのか? 絶対に知っているのだ。この弱そうな老人の懐から出ている餌では無いと本能的に感じているのだ。

観光客が島に来て、「可愛い」「可愛い」「猫ちゃん触ってもいい」「おーオー可愛い」  解っているんだ。猫ちゃん達は。

      

島の見物を終えて帰ろうと港へ

朝の猫ちゃんと違った猫ちゃんが日向ぼこをしていた。

     

船に乗る前の待ち時間。あの人、この人が入れ替わり立ち代わりやって来て、猫に話かけたり撫でたり遊んでいる。

🙀 触られるのは嫌ではないけれど、好きでもありません!

🐱 しかし、島へ又おいで下さいませ。島が賑わうと島人も私達猫族も幸せでございます。 なあんて言っているような。

🐱 「島の観光課は私達猫族が努めております。又の起こしを。お待ちしております。

五匹しか会えなかったけれど、何と生命力のある猫ちゃん達であったことか。

    

         島を守る大いなる猫暖かし

 

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   男木島燈台

2019-02-25 10:53:18 | 俳句

男木島へ水仙の花を見に。

男木島は何年ぶりか。水仙の咲く季節は二回目。幾度となく訪れた好きな島だ。一番近い島が鬼ヶ島、そして次が男木島だ。

燈台へ行く道の辺に水仙が美しかったと記憶があった。

        

何故か水仙の咲いていた季節のイメージが記憶と少し違っている。

       

万国旗がはためく燈台に違和感が。

ちなみに最近は燈台の裏手の山の斜面を生かして水仙を咲かせているらしい。山へ登って行く人を見ていると険しくて、ちょっと私には無理みたいだ。降りて来た男性が「途中で引き返した。それぼどでも、、、、」と口を濁すのを聞いて、水仙の山はパスをした。

      

浜辺に流木を利用したベンチが。

丁度、昼のお弁当時刻だ。

       

皆さんが並んで食べている。空くのを待って港で買った(サザエの焚き込み飯)を開く。ボリュームがあり、それなりに美味しかった。

            子ら拾ひ集めしひとつ桜貝

        

    

眼の前を色んな船が通る。

 

         燈台は無言のうちに呼んでいる

         沖ゆく船を呼んでいる

         雲と空と船と、、、、、、

半世紀も前の、  全国合唱コンクールの課題曲の一節が さあ 俳句でも一句と思っていると、ふいに浮かんできた。毎年、夏休みは合唱の練習で学校に通った想い出が。ああ良い時代だった。

夏休みの学校の、いつもと違った雰囲気が甦る。空、校舎、運動場、音楽室、ピアノ等々、まな裏を走馬灯のように駆けめぐる。

             陽炎のただ中に我が余生かな

 

    

今日はここへは独りで来た。こんな賑やかな水仙祭り、(静かな燈台を思って来た)が、矛盾もしている。実際は静かなウイクデーに来ようと考えていたが、もし独り来て途中で不測の事態に陥った時に誰にも逢わなかったら困る、日曜日で多くの人がおれば誰彼に逢うだろうと計算をしていたのに、燈台に万国旗がはためいているのが想像外だとは私のエゴと気づいた。

     

数か月前から、日ごとに体力が落ちてゆく。 自分独りで、どこまで単独行動ができるか今回は試してみた。

吟行をする時は他人に歩調を合わすのが苦手。協調性のなく独善と云われようと独りが楽しい。ずいぶんと我儘になっている自分を知っているから、まだ一人旅は可能か挑戦をやってみた。7~8キロは歩いたかな?

俳句は出来なかったがそれよりか、どうにか島歩きを楽しめたことの方が嬉しかった。

 

             どこにゐても匂ふ水仙島時間

 

 

 

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 河津桜

2019-02-22 22:49:33 | 俳句

昨日は、薬で顔が腫れぼったくなっている。細い目がますます細くなり視野も狭い?

気分転換に河津桜がそろそろ咲いているのでないかと訪れた場所が

仏生山公園。

法然寺を池には鴨の群が。 京都や奈良にゆかなくてもこのような景色を愛ずることができたと少々、満足をする。

何年か前に建立された五重塔が木の肌もしっくりと落ち着いた色になった。古色と云おうか、風情が増した。

 

      

 隣の仏生山公園の河津桜がもう七部咲きに。昨日は気温は暖かだったが、大きな池から吹いてくる風は冷たくコートの上から肌を刺す。

しかし、まだ三寒四温のこの昨今の季節の中でいち早く河津桜が春の先駆けとして頑張って咲いていた。

             

 春の花の苗を買うのも、この法然寺へ来た目的があった。

二河白道と名のついた参道を来て山門を潜ると 広い庭ではいつも花の苗を売っている。

          

最近抱えた愁い。何事も無く朝が迎えられたら幸せを感じる。

未来が想像できぬ、今日が良ければよいとは思うが、それでは少し淋しすぎる。

見かねた連れ合いが外に連れ出してくれて、花の苗を買って、、、これ以上の希を欲しがっては贅沢というものだ。

 

              河津桜少し冷たき湖の風

              

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     お裁縫を、、、

2019-02-19 10:18:39 | 俳句

 昨日は一日お裁縫。

 

ある場所で一人のご婦人と出会った。登山の途中に知り合った方である。

彼女の口から俳句に親しんでいるという話が。俳句に親しんでいる人に出会うのは久しぶり。栗林公園では、吟行をしている人に、まれに出会ったこともあるが、今まで近所では皆無であった。これから散策中に出会うかも知れず嬉しくなったことは確か。

直ぐ近くの公民館で句会があるそうだ(歩いて二分)

聞いているうちに、参加をしても直ぐに退会をするであろうと思った。

最近は頭が壊れかけている。言葉も文字も浮かばない。しかし無理して句会に行って意見を無理に合わす苦痛を考えると、このまま自然に俳句とおさらばする方が良い気がした。(郵パックで薬が今届いた)そんな具合の日常となりつつある。

想い出したことが。

若い人は知らないかも、、石坂洋次郎いう人気作家が壊れていったと聞いたとき。そしてあの偉大な文壇の長老でもあった丹羽文雄氏。俳人では、鈴木真砂女さん、齋藤梅子さん。一世を風靡した方々も病気には勝てない。 私の健忘症もそれの前兆かしらとネガティブになる。

 

       

帯を使って、小さなバックを作った。

肩紐は、喪服の帯締めを利用。軽くて良い。100円ショップの靴紐でバックの口をしぼる。何もかも家にある物を利用。廃物ではないが、押入れの片付けも少しづつ進んでいる。

      

こんなパッチをしたのが出てきた。少し派手と思い若い友人に「あげる」っていったのだが、断られた。細かく繋いでいるから遠慮?したと受け止めた?がががが、、、

買い置きの持ち手は、「これ」と丸い輪を、、、。

裏も付けたので、さてこれから仕上げにかかる。

 

           枇杷の花崩れるままに魚見台

 

 

 

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     松の枝

2019-02-15 17:47:53 | 俳句

        

 

栗林公園の松の枝。

たまたま通りながら面白い松を見つけた。

まれで ムンクの叫び のような表情をしている。

           亀鳴けりムンクが叫ぶような洞

 

    

幹にこんな瘤がある松。

瘤の直径は70センチくらいある。この古木が樹齢は何年くらいだろうか?

            梅花節異国の言葉とすれ違ふ    

      

この松は日本の松が一本になったのとは違う。

育ちゆく間に一本の枝が地に触れて、そこから芽を出したのが大きく育ったと思われる。写真に写っていない部分の全体像も勿論、立派な松ぶりである。(残念、すべてを撮っていたらよかった)

            朝も夜も山は紫鳥帰る

      

根方より幹の方が立派な松。1,5メートルはどの高さから岐れた枝ぶりは、まあ複雑にからまっている。添え木が何本も立っている。

            松の花世界になべて平和欲し

 

これらの松の距離感が歩けばせいぜい三~四分。

面白い松の容を探して歩けばこっと楽しいだろう。

今度ここへ来る目的は面白松捜しにしよう。

              

 そして自然の赴くまま大く育った容の松の林も見事な景もある。(ちなみにここは厠)

            冴え返る古いコートの肩パット

古いカシミアのお気にいりのコートを着て出かけた。暖かく捨てきれない。今どきのダウンのコートより暖かい。肩にパットが入っていてまるで兵隊さんみたい。早急にパットを取ろう。

 

 

 

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