老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

栗林公園 探梅

2022-01-31 18:01:53 | カラ元気のシニア


こんなに閑散とし、人影の無い栗林公園は初めてである。

こんな時は映画のロケをやれば苦労なく、、、などと不遜な事が頭をかすめた。



{思い出した。
この今は商工奨励館となっている大きな建物は。聞いたことがある。
記憶が定かでは無いが、三島由紀夫の「豊饒の海」と言う作品が映画化された時のロケ地となったそうである。}


     

公園の中の讃岐の民芸品を展示している建物。
散策径に沿っての裏側。
昔は何に使われていた建物だろうか?。

      

香川県の「梅」の標本木もこの公園にあったのだ。
桜の標本木は前から気付いていたが、梅さま (*_*; 知らなかった、ゴメンネ!

     

    🌺     梅一輪一輪ほどの暖かさ    嵐雪

この句が浮かんだ。



とある場所。紫雲山を借景に、薄桃色の梅が満開。
満開も固い莟も、枝に数輪の木も。
公園が梅の香に満ちるには少し早かった。


    


    🐤    敗蓮や旅の暇(いとま)のおのが影    石田波郷

蓮池は枯れ、枯れ枝の辺りを鴨が回遊をし餌を探している姿が。
 
    



病院の定期診察日。
血液検査を終え、診察まで時間があったので、時計を睨みながらの公園の散策。


今日のしりとり俳句は診察の待ち時間で。。。。

カムカム英語の「語」をいただき
    🌺    梅探る案内板の異国文字
            外国語 ⇒ 異国文字に変えた

マスクはノオーの「マスク」を継ぐ
    👓    マスク縫ふ想い出の服の残り布

      
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屋嶋城 (やしまのき)

2022-01-29 15:14:27 | 日々是好日


パソコンを打ちながら疲れた目を休ませるときに見る屋島。
四季さまざまな屋島の移ろいが楽しい。

今は冬も終わり雑木が少しだけ白くなり、笑う屋島も、もうすぐだ。

                     

      

カメラを覗くと、四阿のような休み場所が見える。
おっこらおっこらと登りきり屋島寺の裏門を右に曲がったすぐの場所だ。

ここの横を少し下ると屋嶋城址がある。


      

裏参道から、木で整えた階を500段くらい登る行き方もある。

一回、ここを登って行ったこともあるが、今は夢のような出来事。
杖をつき足を引き摺って歩いている現在からは懐かしい想い出になってしまった。




頂きには古代の屋嶋城の跡が整備をされている。

   
    


全く、最近まで知らなかった。

この城址は、七世紀頃に築かれた古代(朝鮮式山城)だったのだ。

屋嶋城の城壁は山上を全長7キロメートルに渡ってめぐらしていたと考えられてるが、そのほとんどは断崖絶壁で、人工的に城壁が築かれていたのはそのうちの約1割程度だそうだ。

     
(昔、島だった屋島から見える高松市内。塩田跡には幾棟ものマンションが建ち並ぶ)

そのため、自然地形を最大限に活用した古代山城、飛鳥時代の史跡とは知らず、極楽とんぼの私はいつの時代の城なのか興味も示さずに遠目に望んでいたのだ。

天智2年(663)の白村江(はくすきのえ)の戦で、唐と新羅の連合軍に敗れた倭国が、その侵攻に備え、九州から瀬戸内海沿岸にかけて配備した防衛ラインの一つと言われている。
日本書紀にも、その存在が記載されている。

源平合戦にばかり目がうつり、それ以外の歴史には興味も示さずのほほんと暮らしてきた日が惜しまれる。

「文化たかまつ」なる小誌を目にし、我が家の窓から改めて屋島を見直した今日である。


今日のしりとり俳句から
翁をいただき
     🐻    半眼でむにゃむにゃ翁のふところ手

着膨れをいただき
     🐻    着ぶくれてショーウインドーに映りをり


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お茶 

2022-01-28 10:03:54 | カラ元気のシニア
        
     

深夜、再放送の「つるべに乾杯」を観た。
賑やかなお魚ちゃんとお茶の産地の八女を訪ねていた。

観ている間、いつもいつもの事だが、元気だと一度は行ってみたい場所だ。

昔、むかし自分で焼いた少し大きめの湯吞み茶碗があることを思いだした。

         

この急須もあったことを思いだした。

今朝はこの二つを使用し、八女茶があったものだから温度を60度にやって10分かけてお茶を入れた。

お茶が好きだから、いつもお茶だけは全国有名茶畑の製造茶を集めている。る。

正直、いつもより心を込めたぶん美味しかった。。。ように思った???


しりとり俳句から。

寒の鴉から「寒」をいただく
     😸    寒葵板塀に猫の出入穴

犬戻るから「戻る」をいただく
     🍵    父戻る土産はいつも藁納豆

「咳」
     📚    試験官おもはせぶりに空の咳

「美術室」
     😎    美術教師トレードマークの皮パンツ

     

お頭の体操になりました。


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平穏な日々

2022-01-27 17:27:11 | カラ元気のシニア
             

散策の道にクチナシの赤い実の垣があった。

楕円形の実の先が尖っていて、熟しても開裂しないから「口なし」と名前がついたとか。
季語は「秋」
今は早春。
季語なぞは有って無いようなもの。

    🐚    山梔子の実のみ華やぐ坊の垣    貞弘 衛

華やかな濃い紅黄色が目立つ。
クチナシ色で充分に伝わる色彩豊な実。


しりとり俳句から

    🐶     雪上がる青の時代のピカソかな   雲@

    🐩     ゲルニカに佇ちすくむ青い外套    むつ@

    😻     シャガールの青や強気の寒鴉   陶@

    🐈     クリムトの金さんさんと雪の間    アネ@@

    😸     雪の闇エゴン・シーレの男かな    ピノ@

楽しい流れ。
俳句云々は別の所の置いといて、それぞれの詠み手の後ろにある生活空間が垣間見える繋ぎとなった。

それを
    🐕    犬戻る頭に少し雪載せて    ラスカル

と、常のしり取り俳句に上手に導いた。

詠む、投句するは二の次。
瓢箪から駒と、しり取りをやるうち、名句も生まれることもあるかもしれないが、楽しいお遊びでいいじゃないか。。。と思った。



        

    
   🐤    冬の日の豊もちの実赤く熟れ


    

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しりとり俳句雑感

2022-01-24 22:50:13 | カラ元気のシニア
                    
     


写真の日付を見ると2009年のハナ子。
今、想い出すと幸せだった。
みんな皆。。。元気だった。
塀の上から道を通る人を見下ろしている。



    😻    普通とは何ぞや問ふ海鼠かな     ラスカル

    😿    テトラポットで海鼠のかくれんぼ   不肖ワタシ

今日のしりとり俳句。
ラスカルさんがお目当てで、先生と仰いでしりとり俳句にお世話になっている。
ラスカルさんは句集は幾冊も出し、その度ごとに俳句界では活躍している実力のある俳人である。
彼の句は好きだ。
いつも評判上々である。

     🐈     春雨の雑木林に銀の猫

     🐈     まだ誰も乗らぬボートに猫眠る

他に沢山の好きな句はいっぱいあるが、猫を詠んだ句を。
彼はラグドールを飼っている猫好きの人である。


数日前のしりとり俳句から
     🦊     狐火やリトマス試験紙青となり   ラスカル

     🦊     古戦場跡狐火が鬨あげる    不肖ワタシ 

メルヘンチックな句を詠む。
猫にしても狐にしても彼の優しさが垣間見えてほのぼのした中に「「何ぞやと問う海鼠」「リトマス試験紙」のような言葉から突き詰めた、深い人生感が読み取れる。

彼のような実力のある俳人が、落ちこぼれの不肖ワタシを拒むことなく、しりとり俳句の仲間に入れてくれている。
他の参加者だって実力のある方ばかりだ。
ワタシは楽しいのだ。

俳句をやめたワタシが、ラスカルさんに告げるでもなく、ひそかに師と思っている次第だ。

ラスカルさんは、しかるべき場所に投句を毎月やらなければならぬ人気作家であるから、しりとり俳句はちょっとした気分転換であるのだろう。
 
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