老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

港  静かだった。

2022-09-30 23:04:27 | 日々是好日
      

図書館の帰り、港までドライブ。
秋の瀬戸芸が開幕をしている。
一人でその内に、どこかの島へ行こうとは思っている。

11時ごろ訪ねた港は、日帰りをするには中途半端な時間らしく、閑散としている。人々は出尽くした感。
出船入船も少なく、思惑が外れたような。

屋島が見える。
トンビが港を我が物顔に輪をかいている。

             


サンポートのマンション群。
    
      

本当はここに住みたい。
宝くじが当たれば余命何年か分からないが、ここを買う、、、と夢物語を連れ合いとすることも。

テレビも観ないで読書。
こんな事、最近あったかしら?
読んでは忘れている。
読書ノートを作って、読んだ本の題名くらい記しておかなければ、途中で読んだ本だと気付くことも。


     🐤     色鳥の声聴き分ける寝釈迦さま

     🍂     雑木より屋島粧ひ始めけり

     🏯     露座仏の白毫秋の日を集め

     🍇     うそ寒や小骨射すやう言葉


尻とりでもやらなければ句はできない。

     

    






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帽子、、、、縫った。

2022-09-27 22:23:47 | 日々是好日
     

昔は洋服は仕立屋さんで縫ってもらっていた。

その時の余った生地が出てきた。
柔らかく確かアンゴラだった。

薄くても暖かく重宝をした。
スーツとして着ていたが、今は、いくらなんでもサイズが合わないし形も古いが大事にしてはいる。

その端切れで帽子を作った。

      

とりあえず、家にあった黒いリボンをアクセントに結んだ。
明日はリボンやに被って行き、ベルベットのリボンの色合わせをする。
それで本格的な仕上がりとなる。


      🧢    秋の雷 裁縫の手の止まりけり

最近は少しづつ、ほんの少し体調が戻る。

      👘    秋深む胸に当て見る服の色

洋服で辛うじて老いを隠している。
鏡の顔を正面からまともに見れない。

既製品の服など着ると全く田舎の老婆と自分を評するだろう。
画一的で老人はこんな色こんな形と、、、決めつけて展示しているシニアコーナーでは気にいった服を探すにも苦労をする。
十把一絡げで、レジで受付でぞんざいな言葉を発せらて、一々心の中で反抗的な自分、既製服にも同様に感じるのが老いた証拠なのだ。


      🍂    銀杏散る目指す古書店ありにけり

      🍂    雑木から山の粧ひはじまりぬ

裁縫の目を転ずると屋島が紅葉し始めた。

      🌥    帰心卂る秋の夕焼けに染まる街
      

裁縫と句作りと、そんな一日が終わった。

      
       


    



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記憶が戻る

2022-09-23 21:52:15 | 日々是好日
      


とある、うどん屋へ寄った。
外食は避けているが、おうどんくらいならと寄った。 

そのうどん屋に、手芸品を売っているコーナーがあった。 

手芸品を見るのは好きだ。
机が置かれ、さまざまな手芸品が並んでいる。
ブローチ、財布、髪飾りetc.・・・  
壁には帽子が掛けてある。

古布の藍染の帽子が売られている。
一番に興味を惹かれた。
手にとって見た。2000円の値札が付いている。
いかにもお手製だ。

うどんが出来たから食べながら、、、疑問も何も感じない。
綺麗な藍染めの帽子が2000円とは安いな。

食べ終わって、もう一度その帽子を見に行った。

まてよ!この帽子!
私の作品ではないか!
その横にある黄色い大きな鍔の夏帽子も、、、私が縫った帽子だ。
雀のブローチ、猫のブローチ、梟のブローチ。
私の作が値札を付けられて並んでいる。

もー驚いたな~!

思い当たる人が浮かんだ。

いっぱい、いっぱい手芸品を作り、お小遣いを趣味の為に使っている。
今も布の断捨離中。
老いに負け、布を集める趣味が徒となった現在。

手芸品を人様にプレゼントはしても金など貰った事は無い。
(ありがた迷惑だっだかも)
金をもらえば、揉み手をして、御世辞一つも言わねばならない。
それが嫌いで、プレゼントをし、相手が喜ぶ顔を見るのが好きで、せっせと誰彼にプレゼントをしてきた。

先ず一番に思ったのが、私の作品が売られている、、、買ってくれる人もあるのだ、、、と喜びが。

こんな帽子を縫った事は全く記憶に無い。
が可愛い綺麗な帽子だ。
満更でもないな~私の腕はと腹が立つより面白い世だな!なんて。

しかし、あの人だな、、、
私がまさか、このうどん屋に寄るとは思いもしなかったのだろう。

売られている帽子を縫ったのは14~5年前。
この人の事より、14~5年前の事を色々想いだす機会を与えられた事がうれしかった。
慎ちゃんがいて、ハナちゃんがいて最も幸せな日々を送っていた。
俳句もやらず、ブログにも縁が無く、、、、

(ちなみにブローチには800円の札が付いていた)

      

道の駅で売られていた、西洋蓮。
濃い紫で葉が小さい。
     

めだかも蓮の根方で泳いでいた。

生きていると、思いがけぬ事に出会う。
今日はウハウハと楽しい一日だった。

     
     🐱    ひざ掛にまさるまるまる膝の猫












     



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お中日が雨の記憶は、、、

2022-09-22 21:46:07 | 老人日記
    

父祖の墓地の傍らに咲いている芙蓉の花。

昨夜は夢の中に義母が現れた。
お墓詣りが颱風の影響で一日延ばしになっていた。
少し気がかりだった。

朝、窓から見た空は青く、ラジオの天気予報は空が崩れると言っていたが、青空を目にしたものだから、隣の県までの墓参を決行した。

さぬきから峠を越えて阿波へ。
天気予報どおり、一寸先見えぬ激しい雨になった。

夜と雨は運転を控えている連れ合いが、こんな雨の中を走るのは幾年ぶりだろう、、、と。

墓地に着いた時は、幸いに雨が小降りに。

芙蓉が雨に打たれて花にかかった
雨粒がキラキラとして綺麗だ。

     

颱風の中でも、お詣りができて良かったと思った。

     

お彼岸の、お中日が雨、、って記憶は無い。
雪の精のような白い芙蓉。墓地にあって落ちつく花だ。

     @    台風一過墓地の供花吹き飛ばし

     @    秋黴雨墓標は黒々鎭もりて

     @    本降りの雨なり秋のお中日


かってこんな句を

     @    背ナに目のある母の墓洗ひけり

     @    母の名で声かけられる墓参かな
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少し快復?

2022-09-19 21:33:58 | 老人日記
   
    
 

少し快復をしたかな。
やっとお裁縫をする気になった。

帽子を縫った。
それでも三日はかかった。

       


これは?、、、
帽子にすれば良い。と生地の中から見つけた。地味そうで案外派手で帽子にすれば、、と直感。

夏バテで半病の毎日。幸いに食欲はあったが、なにもやる気がおこらない。
テレビを消している間は寝る。朝も昼もなく寝ていた。


少しいやみな老人の事。
買い物に行った。
歯磨きが344円だった。
お財布からお金を出していた。
300円はすぐ出てきた。
後44円。40円を出し残った4円を財布の底から出していた。
340円をみていたレジの女性が「344円ですよ」
噛みつくように言う。(さっさとしろよ!婆さんと顔が言っている)
「ちょっと待ってね、ごめんなさいね、、、」
と言った。
が、、、、
「どこへ行っても貴方みたいに頭ごなしに見下した言い方。貴方もいつか老人になるんだから」
アハハーハー。
いぢわる婆さんだ、、、。
言った後、良い気分ではないけれど、知恵足らずの定員には、これくらい言わなくては?

いやみな老人とは私。
しかしお利口な婆さんは一回一回、腹を立てないでしょうね。


しりとり俳句

     🍵     一度食べたいまりこ宿のとろろ汁

     ⛈     禍々し東に黒き野分雲

     🦉     村芝居ほーほー昼の鳩が鳴く

     
            
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