老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

  結婚のお祝い  (新聞の束)

2018-09-30 11:25:20 | 俳句
       
       
        
 引越しに備え荷物を整理していると、納戸から古いダンボールが出てきた。
何が入っているかと中を覗くと、古い新聞紙の束と電報の束。
新聞紙の日付はもう半世紀も前に近い、結婚式当日のもの。おのずから、電報は結婚式の祝電。

電報は中を読めば、祝って下さったが式に参加をしていない知人や友人からだと判る。
新聞の束は誰が下さったか失念をしている。
こんな物の入ったバンボールが残っていたのも記憶には無かった。


           


 新聞はその頃、今も発行をされている大手紙から地方誌やスポーツ紙まで何十種類もある。
「オリンピックで県人初の銀メダル」「王 強烈な満塁アーチ」「馬場 16文の艦砲射撃」
 オリンピックはメキシコ大会。
今、世間を騒がせている重量上げの三宅さんもこのオリンピックでメダルを獲得している。

         
         
  その頃の首相は左藤栄作氏。
今の安倍さんに比べると王さまの風貌の総理大臣の感じがする。
引退の時の記者会見の模様が印象的だった。
テレビのカメラの入らない会見、大きな目玉を見ることが庶民には見えなかった。


奥様も昭恵さんと比べると、大人の女性に見えたものだ。

 しかし、安倍一族には違いないのだ。

「ソーユーズ3号 月旅行めざす」「首相 一日に裁断?(恩赦、大幅実施)」「スエズで砲撃戦」「ベトナム後考慮」」「キューバ危機の真相」「

           

セピア色の紙面から読み解く、政治、世界情勢、オリンピックはつい昨日のようだけれど、半世紀も経っているのだ。

        
       

この新聞の束の贈物。
友人の一人が下さったのであろうが、この日から始まった第二の人生。
山や谷があったけれど、残る余生も平凡に静かにおくれますように!


       🐇     さはやかに平凡に今日終はりけり

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巻かれてゆく歌仙を見る楽しみ

2018-09-28 21:24:51 | 俳句

朝、パソコンを開くと一番に「うたたね歌仙」のページを見る。
自分は3~4回、ここに参加をやったけれど、始めての事でもあり勉強不足でとても皆さんの投句についてゆけなかった。
それでも、新しい歌仙を巻くたびに興味と勉強になるので楽しく見ている。
 
 今は「音ひとつなき秋空の巻」が八月二十八日から巻かれている。

最近はこんな句が

 四   パイプカットも怠りはなく 櫂(雑・恋)
      2~3回再募集があった。どの句も捌き手のお気にめさなかったのか、


 五    色仕掛け女のほうが上手なり 櫂(雑・恋)
      
        と捌き手が続けて投句をした。


 前の句を説明してはダメ。恋の句はここで終わり。

 しごく現代的な意味深な言葉にビックリをした。
どなたが、どんな付句をするのか、楽しみにしていたが、捌き手の気に添う付が無かったと見えて(皆さんの付句は一応目はとおした)捌き手の句でおさまった。


そして、つい最近   

 二   ナンパのほかはすることがない 櫂(雑・恋)
       又、前と同じく

     * 再募集 ナンパする男あるいは女の身になって、、、とヒントが

 三   夕顔にそへたる歌の憎らしき   櫂(夏・恋)

しかし又も、捌き手の付句が並んだ。
前も今回も(恋い)の句。恋いの句は難しいか?
私が読んでいてもこんな生意気を言える立場でないが、そんな~こんな、付句が並んでいた。

 *こう置くと はすっぱな前句も誰かの面影に変わる。
後の句で前の句が変わる。

 奧が深い!源氏物語の場面の登場となった。
 △ 失恋の特効薬は次の恋(一般論では面白からず)、、との言葉が。

さて明日の展開はどうなるのか楽しみである。



 今日は糸を買って、やりかけのブラウスの仕上げにかかる。何度も袖付で失敗。

昔の旅をふと思い出した。


     🍏     遡る鮭刑務所を溝囲ふ

     🍏     芒穂や津軽へ海底抜け来たる

     🍏     ななかまど飛行機の影湖すべる

 
      







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    田んぼに描くお大師さま

2018-09-27 18:04:10 | 俳句
 
   

田んぼアートを見に行く。
讃岐らしく十年続いている田んぼに稲で描くテーマは弘法大師、空海さんすなわちお大師さまである。

         

  田んぼの横に櫓が組まれていて、そこから稲で描かれたお大師さまを見下ろすことになる。
田んぼをキャンバスに見立て、普通の白米、赤米、黒米で巧みに描いている遍路姿のお大師さま。

                

 少し残念なのは、櫓が少し低く、お大師さまの全体像が、もちょっとと云うところ。
遍路笠をかぶっているであろう頭の部分が遠すぎて余りにも小さく見ることができない。

          

 それはさておき「五風十雨」田植から炎天下での草取り、この田んぼアートにかかわった方々の苦労を想像すると、全く(実るほど頭が下がる稲穂かな)である。

 故郷、うさぎ追いしかの山、、、とこの景色には日本の原風景があった。


       🍏     曼珠沙華遠目に長き朱い筋

       🍏     秋思はも想ひ出帖に緑のペン

       🍏     身に沁むやけふ三度目の日照雨 

       🍏     ありがたや稲の穂波の大師像    
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     今晩は あずきさん  

2018-09-26 22:38:43 | 俳句
 今晩は、あずきさん。
良い俳句がたくさん出来て活躍のご様子、なによりです。
いつもコメントを有り難うございます。
猫ちゃんに優しく、お裁縫が好きで、共通することが多々。

リバーシルのベスト、参考になれば、肩が凝らぬ程度に、気分の良い時に作ってみて下さい。

        

 これはずいぶんと着こんだ古いベストです。張りが無くなっています。
今頃の朝晩、気温が安定をしない時に重宝をしています。

     

 広げるとこんな形です。
表と裏は全く同じサイズに合わせて、周囲を縫い、裾に返す部分だけ縫い残します。
すごく簡単です。
茶系統の木綿の生地をパッチワークしました。
お気にいりのベストです。

        

 これは昨日仕上げたベストの、前身頃と後ろ身頃をあわせた部分です。
前身頃にボタンホールを作り、後ろ身頃にくるみボタンをつけました。
ここで、自分の身体にちょうど良いように、ボタンで調整をします。
本当に簡単、何枚あっても下に着るセーターやブラウスに合わせるおしゃれが楽しめます。


簡単ですので、作ってみて下さい。


今日はブログを、何も書くことがありませんでした。
あずきさんに、、、、書いちゃった (*^^*)

最近はブログも俳句も忘れる事が多く、熱も入らなくなっています。

いらぬお世話だろうけれど、、
貴乃花も塚原さんも、お頭の中味を疑います。(お騒がせな事)
一世を風靡した割には、有終の美を飾れぬ人の多いこと。
こんな事ばかりに興味があって困ります。


      🍏     爽やかや白・黒いつも着こなして
            (私の師を詠む)

      🍏     椋鳥の群に膨らむ並木かな

      🍏     昨夜も雨今宵十三夜も雨ぞ



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   ✂   糸を買いにゆかなくちゃ  

2018-09-25 11:09:00 | 俳句
 幸せなんだろうな~。
俳句が出来なければ、お裁縫をやるって生活。
無心になって、ミシンを踏み、
(あっ、真直ぐでないや、性根が歪んでる)と思い
(又やり直し、ここに皺がよっている)と、投げ出したくなりながら裁縫に励む日々が続いている。

         

昨日はほぼ仕上がった リバーシルのベスト。
写真を撮ってみると、ボタンの位置が少しづれている。
最後にくるみボタンを身体のサイズニ合わせて、脇に付ければ出来上がり。
裏は花柄の紬。少し染みがあってこれは表には着れない。
表は大島。少し生地が弱くなっている。合わせてちょうどのベストになった。
これからの時期に重宝をする。

          

 これは、チュニックの作りかけの未完成品。
途中で糸が無くなった。
襟にステッチをかけるとしっかりするから、糸を買いに行かなくては。
お袖も付けなくては、仕上がらない代物。
そこで、これは一時置いとき、見つけた余り生地でベストを作った。

         

 このベストは一週間くらい前に親しい友人に作った、リバーシルのベスト。
洋服のサイズは。私がLLとすると、彼女は小柄のSサイズ。
型紙を作るのに苦労をしたがこのベストは脇のボタン付で、サイズの調節をする。
簡単に縫える優れ物。

 この友人へのプレゼントのベストを作りながら、さあ、自分のもと思いつきチュニックを後回しにしての、お裁縫の日々である。

ひとつが駄目なら(俳句)こっちがあるさ(お裁縫)
これを幸せと云わず、何を幸せと云うのか?



       ✂    而して楽し裁縫小鳥来る

       ✂    故郷の物を供へて秋彼岸

       ✂    辣韭の花の畑を日照雨過ぐ

       ✂    花辣韭仮縫の白いしつけ糸
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