老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

昔、昔の句

2017-03-31 17:11:13 | 俳句
       

本箱の整理をした。
引き出しから 古い新聞の束がでてきた。

30年も昔の古い新聞に俳句の投句欄があって、そこに投句をした私の句が載っているのを保管していたみたいだ。


    🐤     木犀の闇に記憶のよみがえる
              (十一月集)下期の一
               轡田 進選

> 木犀のは白花の咲く銀木犀や黄花の咲く金木犀があるがいずれも芳香があり夜の闇にもよく匂う。木犀の香とともに記憶がよみがえってきたような気がしたのであろう。
       
1992年11月23日 の「通信文化新報」と云う新聞である。
その頃は、三公社から、民間になった通信関係の職場に勤めていた。
はっきりと計算すると25年前だ。

何種類かの仕事関連の新聞が身の回りにはあった。
その中で、俳句の投句欄を見つけると、せっせと投句をやっていた。


        

    🐥      二人称で父呼ぶ少年青葡萄
              金子兜太選

199年8月8日 の「全電通」が発行をしている新聞である。

一度は俳句は辞めたつもりであった。
その時大半の俳句に関する書類などと云うとオーバーであるが捨ててしまった。
セピア色になり、ボロボロの新聞が、引き出しの隅からぽろっと出てきた。

轡田進さんも、金子兜太さんも、今の若い俳人は知らないかもな~、当時は大家である。
兜太さんは、今も健在である。
当時の選を見ると、やはり現代俳句な大家である。少しも変っていない。
矍鑠としたお姿が目に浮かぶ。

老いて少しも俳句の詠めない私。
昔の句の方が良かった。成長をしていない。


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卯建の町

2017-03-30 09:47:27 | 俳句
    

昨日は故郷にお墓参りに。
帰り、卯建の町並みをたずねる。
司馬遼太郎が「街道を行く」でたいそう感銘を受けていた、古い阿波の藍商で栄えた町並みである。

町並みの中央の広場に古い井がある。
火事を想定し、もしもの場合に備えていたであろう 竜吐水 なども想像できる。


     

この広場の反対側に、私が結婚前に通っていた、料理教室がある。
昔の古い商家で、お料理を教えていた。
以前に、この町を歩いた時は普通の仕舞屋然としていた。
外観は観光の町の一軒の家としていた。今もその役目を果してはいるが、驚いた。
外国の方が経営をするギヤラリー喫茶に変身をしている。

     

その日、習ったお料理を皆で囲みながら見た中庭はそのままであるが、その中庭の見える窓辺はさりげなく昔の風情を残しているが、明るく変化をしている。
半世紀近くも前であるから、記憶は確かではないけれど、太い天井の梁は懐かしさのこみ上げてくる物であった。

藍の生地を求めて、古い店を訪ねるが、観光客の求める小物の類しか置いていなかった。
他の店も同じ。

しかし楽しい一時であった。


      

      ☆    そのかみの藍屋の蔵や白木蓮

      ☆    けがれなき白木蓮に空 深し    
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平和かな?

2017-03-29 17:23:03 | 俳句

      


なんと申しましょうか。
日本は平和呆けしているのではありませんか。

籠池騒動もそろそろ幕を降ろしてはいかがでしょう。
安倍総理も イエスマン に囲まれて 自分を見失っている。
総理婦人も、我が身をわきまえないで、でしゃばるから、足元をすくわれた。

籠池なる人物も、総理に比べると、失うものが少ない。

開き直って身を捨てる覚悟をした人間を敵にまわすと怖いことだ。

毎日、毎日どのテレビ局も話題は同じ。
テレビ局によって 自民党のお抱えコメンテーター。
ちょっと批判的なコメンテーターの色わけが、はっきりと見えて、これが面白い。
放送内容はどこの、テレビ局ま大差が無い。

誰が誰の味方で、この局の政治色は何党寄りとそんなことを考えながら観ると面白い、、、、
(小説よりも奇なり、、、なんて)台詞がある。
だが、いいかげんにして下さい。

もっともっと大切な課題が日本にはあるのじゃございませんか?ねえ安倍さん。


財務官僚が「忖度」をしたようだ。今後このようなことが無いようにと一言、云えばよいけれど、それが云えないのが 政治 なのでしょう。

一番、気の毒なのが、
あの総理婦人の秘書に抜擢された公務員の女性。
最初は 総理婦人付けで嬉しかったに違いないが、今じゃ政治の舞台に見世者のように借りだされてしまった。
本当に気の毒で可哀そう。


もうそろそろ、幕を引きませんか。
主役が多すぎる大根役者の芝居はもう見飽きた。

    💐     地虫出ず嘘まかりとほる世に





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山桜

2017-03-28 14:26:44 | 俳句
  

ベランダから山を見る。
二~三日前は、遠目にこの山桜が見えた。
カメラに収めた。
ほんのり色づいているが肉眼では見えぬ。

         

今日はベランダから、同じような条件であるけれど、色づいたピンクの木が増えている。
早速、カメラで撮った。

          

この山が四~五日もすれば全山、桜が咲き誇る景となる。

夫の手術を控えている。
たまには旅行をと申し込んでいたが、医師とのやりとりで、申し込みを取り消した。
治れば旅はできると、楽しみは後回しにした。

直近の桜の名所をドライブに出かけるくらいが、今年の花見となる。

まず、我が家から楽しめる 花の山。
朝、ベランダに出て花を数えようと思うが、追いつかなくなるだろう。
目を覚ますと、全山一度に咲き満ちて嬉しい悲鳴をあげるかもしれぬ。

     🌸    初花や胸の時計の螺子を巻く

     🌸    桜咲く追加の切手貼りにけり


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教科書に載せる   稀勢の里

2017-03-27 12:05:18 | 俳句
       

昨日は夫がこんなことを言っていた。
私が、5時頃
「相撲の時間よ」
「今日は、相撲は見ない。負けると解っている相撲は面白くない」

それから十分くらいして、やっぱりテレビをかけている。
相撲にチャンネルを合わしている。
食事の支度を台所でしていた私は 稀勢の里 と呼び出しの声がするので、テレビを観に。

14日の 相撲 は見ていられないくらい、気の毒そうであった。 負けた。
今日は、昨日よりは痛みが柔らかくなっていれば良いのだが、、、。
来場所、いや再来場所に向けて療養をやり、元気な姿で出場をすれば良いと思っていた。
全国の相撲ファンの大方もそう思っていたに違いない。


だが、あの結果。
思わず 涙 が出た。立派だった。

大関照ノ富士は
(優勝インタビューで いよいよ来場所は綱取りですね なぞと聞かれて応える自分を想像していたに、、、自分の優勝は間違いないと確信をしていたかも)
照ノ富士も足の故障で、横綱を目の前にしての今の足踏み状態である。
彼にも 勿論頑張って欲しい。

稀勢の里の
「見えない力 自分の力以上のものが出た」
このような言葉に感動をした。

{最後まで 諦めない 努力をつづけて物事を投げ出さない}
このような姿勢が 教科書に、、、と発言になったのであろう。

負けると決まっている相撲中継は面白くないと、ファンであるが故に稀勢の里の苦しむ姿を見たくないなぞと云ていた夫は おしみない拍手をしていた。

      

ベランダの柵から、屋根に飛び移ろうとしていた 姫 に「駄目」と声をかける。
暖かくなったので、外が大好きに。

昨日のしりとり俳句。

    🍒    船頭の手甲ひらひら春の鯉

    🍒    菜の花の黄色黄の中の黄色

    🍒    ぶんぶんとかすかな羽音げんげ畑

    🍒    花冷や赤いブイ見ゆ夜の波止

    🍒    血糖値上がった下がった亀が鳴く


オソマツでした。
   
    
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