老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

都に雨の降るごとく、、、

2023-10-30 11:03:24 | 老人日記
    

友から褒められたエプロンドレスをプレゼントとし、同じ型にして縫った。
南アフリカへ行った別の友からのお土産の布。
柄が独特だ。

     

携帯電話を入れるポシェトも、好きなのを選べばよいと二つばかり。
昨日のお裁縫の成果だ。

哀しい。
先日、ある場所のカウンターで記入の際の出来事。
カタカナの「ア」が書けない。
次は漢字の「亀」。どうしても思い出せない。
見かねた連れ合いが横から「亀」の字を教えてくれた。

そして又も。
金貨を高値で買うと広告が入った。
物忘れ、、認知症が始まっていると思えるから、これも売ってしまえ、、と金貨を探して売る算段。
半日、家中の抽斗を探したが見つからぬ。
洋服箪笥の中の隠し抽斗も。無い、無い、、、どこにも無い。
最後、アクセサリーを入れている、瓶の底に収まっていた。なぜ、瓶の中に。

壊れてゆくお頭。
何故、哀しいか?亡くなった母が五月雨認知症だったのだ。
私も遺伝子を受け継いでいるから。

ガスの消し忘れ。電器の付けっぱなし。冷蔵庫に同じ物がはみ出て詰まっている。
銀行カードを探すのもしょっちゅ。
連れ合いが
「お前さんは、趣味で作る袋やバックが多すぎる。一つに絞っておかぬからから、どの買い物袋に入れたか判らなくなる。」と、、、ごもっとも!
人さまの名前が出て来ない。一番に多いのは眼鏡をかけて、眼鏡を探す。
家の玄関の鍵をどこかへ置き忘れ探しまわる。

パソコンを打っている今、アも亀も書けるけれど、頭の中が霧状に曇ると、おたおたと前後不覚になる。


都に雨の降るごとく 我が心にも涙降、、、
、、、、
この寂しさは何ならん


ああ、先が思いやられる。



     🦚    大切な思いでブログに小鳥来る

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企業戦士

2023-10-27 20:33:23 | 老人日記
 


香川県を代表する観光名所の栗林公園。
栗の木は一本も無いけれど、松を中心としたさまざまの木や花が植えられて、変化にとんだ景色を楽しむことができる。
「一歩一景」と言われており春夏秋冬と、いつ訪れても新しい発見がある。

以前は吟行が目的で、何句か拾ったものだった。が、、、老人性の痴呆が始まっており歩いて楽しむだけの昨今。


       

その公園の中にある日暮亭で最近、我が家と8年来の友人の送別の園をやった。
ご縁があって、家族ぐるみでお付き合いをしていた友人が栄転をして、大阪に帰ることになった。

日暮亭の庭で見つけた灯篭。

何回いや何百回??と散策をしているのだけれど、初めてこの石灯籠に出会った。

      



大坂から香川に赴任して来、企業戦士として高松に8年いた。

女性の四国統括者としての仕事であった。

例えばの仕事の中身は、最初はお皿の上に苺が2個乗っていた。
その苺が今では400個も乗るまでに増やした。
が、何んとまあ女性戦士そのものなのだ。

その間、息抜きだあったろう。。金毘羅歌舞伎を一緒に観たり、我が家で泊まったこともあったり、暇な時は食事をしたり楽しい時を幾度も過ごした。

時には親子喧嘩のアドバイザーになったり。

さぬきのお母さんなどと呼ばれた不思議な縁であった。
本当に不思議な不思議な縁。

          
      
      
古手川祐子に似ているこの女の子(私から見れば子供なのだ⁇ 我が愚息と年齢が同じ)

この若さと美しさの中に巣くっておるエネルギーは?
調剤薬局としては日本一の数を誇る一部上場企業だ。

彼女の孤軍奮闘ぶりは把握をしているつもりだ。
旦那さんの住む大阪を行き来し色んな意味での努力や苦労があったに違いないし、傍観をしてきた。
がしかし、寂しくなるな~。

医薬事業部の上席執行役員としての栄転となるのだ。
諸手を上げて彼女の出世を祝ってあげなくては!

          


公園の棚に真葛の実が。
まだ深紅にはなっていず、はにかむような薄い色。


    🌺     赴任地で知り初めし実なり真葛


          
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秋色の病院

2023-10-23 23:14:12 | 老人日記
        

病院ばかり行っているから、医大は、はて何か月ぶりか?
病院のプラタナスも彩づいている。
玄関の車寄せも美しく整備されて、車で送ってもらう私や他の車の同乗者も玄関の横に止まることができ、至近距離でドアに。

大きな薬局が玄関の正面にでき患者は便利になった。

まず驚いたのが、受付時間が半分くらいで、以前に比べてスムースに運ぶ。
内科の受付も同様に。何故?
機械化はとっくに進んでいると思うから何か、病院の改革が行われているのだろう。
患者にとっては待ち時間は少ないのが良いに決まっているが、、、驚くほどの改革が進んでいた。

9時の受付で、診療費を払うまでに要した時間は一時間程度だった。

待っていた連れ合いが「もう終わったの」と驚いていた。

サルコイドーシスと舌を噛むような病の名。
完治はしていないが、小康状態を保っている。
高い望みは抱かない。悪くなっていないから良しとしなければ。
まあ一安心だ。

次の予約日の事を先生と話していて、他県や島から病院へ来ている人の話になり、私の住んでいる街の事にも。
「あれ僕、そこの○○病院に行っているから、そこで診ることにしましょうか」
「そこは、私の散歩コースの一つです。」
次の診察はその、病院で受けることができるような話に進んだ。

歩いても20分だし、我が家から歩いて5分の駅には、病院の車が電車で来る人の送り迎えをしている。
全く便利だ。まあ、病院などは行かない事にこしたことが無いのだけれど!
診察を終えて病院の構内を見渡す。

ヘリポートに白いヘリが止まっている。赤い尾翼。病院のヘリと判る。


 
     🏳‍🌈     プラタナスの実ふはりとハンカチに



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お馬ちゃん

2023-10-11 06:01:07 | 老人日記
        

我が家から見える海と島。
この坂を登り下りするのが、慎ちゃんとの散歩コースだった。

団地の中央で、慎ちゃんに曳かれながら坂道を登っていた時、心臓に痛みが走った。
心臓病との長い付き合いが始まったのだった。

病院通いに難があるから、マンションに移転。
慎ちゃんとハナちゃんとの想い出の詰まった家。
今は主人が、せっせと庭掃除、家の手入れとライフワークに組み込んでいる。


       

その家から、慎ちゃんとの散歩コースだった坂道を登り切った団地の外れに行き驚いたな~。
お馬ちゃんが飼われている。
つい最近の事だと思う。

新しい馬舎が建ち、狭いながら馬場もある。
鉄塔は以前から携帯電話会社が立てている。
その横にお馬ちゃんが、、、
驚くと同時に嬉しくなった。
       

        

近づくと仔馬の方が近寄って来た。
お鼻を撫でたいのは、やまやまだけれど怖いから我慢だ。
「今日は、お馬ちゃん」
と挨拶をする。

向こうの家に行く楽しみが増えた。


     🐎    馬柵ごしに煌めく海や秋麗
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温めの風呂

2023-10-09 11:18:34 | 老人日記
       

朝から雨。
屋島が雨雲に覆われている。

気象庁は伊豆諸島・小笠原諸島・高知県・千葉県・宮崎県・鹿児島県に津波注意報を発表しました。
そしてテレビでは今、日本列島の津波注意報を発進し続けている。

昨夜、胸まで温めのお湯に浸っていた。
ひたひたと湯が胸を静かにうつ。
目を閉じると碧い深海で揺蕩つている気分。
なぜだか、気持ちが良い。
こんな感じで死を迎えれば、不思議と死も怖くない気分になった。

    🌊    おつぱらふ死神明日も月見たし

死が怖くないと言いつつ食後の薬はしっかりと飲んだ。

    🐦    風生と死の話して涼しさよ    虚子


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