老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

今日の雑感

2015-09-30 11:21:40 | 俳句


庭にダチュラが咲いている。
今年は一度七月頃に咲き、それは枯れて、あとかたもなくなっていたのに、九月も、終わろうとして又咲いた。

     十月を迎へる心ダチュラ咲く
     窓にさす朝の光九月果つ
     露の庭朝餉に添へるハーブ摘む




今朝の新聞記事の一面は、株のニュース。
中国の経済の不安定、それよりか、ドイツのホルクスワーゲン社の排ガスの不正問題。
あれやこれや、経済が好転する材料が見当たらない。
株の素人でも、やきもきする、株価情勢だ。
アベノミクスで大きく儲けた人は、今度は大きく損をした。かな。
私も振り返ると、離婚されなかったのが不思議なくらい、大損をした。素人が、株屋に儲けさせてもらっているうちは良いのだが、どんどん足を踏み込んで、気が付いた時はバブルの崩壊で、損した株は売るに売れなく、ずっと塩づけにしたまま。
ああ、あの金があればな~~。

新聞に、毎日掲載されている、長谷川櫂の、「四季」のコーナー。
写真は、黒板に宮沢賢治が 下ノ畑ニ居リマス と書いてある。
(あたしは あたしで ひとり いきます)と賢治の妹トシが肺結核で亡くなった 臨終 のもようをつづる詩「永訣の朝」に記された最後の言葉 だそうだ。
新聞は政治や経済を報道する面に、こんな文化のコーナーもあるのだ。
私は、一日一日何をしているんだろうと疑問を抱きつ、ご飯にありつける、ほんの小さな幸せに満足している。
大きな災害がこの地にきませんようにと願いながら、姫 姫 と猫に明け暮れている。



姫 はこの桃の箱が大のお気に入り。桃太郎ならぬ、桃姫だ。
今はパソコンを打つ、私の椅子の下で鼾をかいている。

生協が来たので、注文品をもらいに。

      生協で井戸端会議鵙が鳴く
      海よりの風登りくる大根の芽
      


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昨日の散歩のつづき

2015-09-29 10:16:53 | 俳句


散歩道から高速道路が見える。高速道路は我が団地を二分して通っている。
広がる市街地の向うには、瀬戸内海があり、行き交う舟のその向こうは小豆島だ。
      九月の空ふあふあ生まる旅心

     


団地を二分した道路の側壁に、近くの住人が四季折々の花を咲かせ、散歩をする我々の目も楽しませてくれている。



この辺りの高速道路のヘェンスには、槿、椿が植えられている。私は散歩をしながら、この花々を見ている。高速道路を走る人達も、目の片隅に、この花が映っているに違いない。
へくそかづらの花がヘェンスに絡まって咲いていた。灸花とも言われるこの花、決してきれいな名前とは言い難い。灸をすえる時の、逆さまにした形が、灸ににているからこの名が付いたとか。一センチくらいの小さい白い花の底が薄紅の灸花を、少し匂いが悪いが、私は子供の頃から好きだった。

      ☆   引つぱつてまだまだ灸花の蔓   清崎敏郎


         へくそかづらどなたが付けし無粋な名
         尼が守る籬にからむ灸花
          


この辺りは100メートル歩くと大小のため池がある。このため池もその一つ。池に沿う散歩道は個人の家に行く、近道のためか、滅多に人に逢うことがない。


         色変へぬ松枝ぶりの良き山家
         庭ぬちに一面コスモス咲かせあり
         秋日濃しあねさんかぶりの媼かな
         ぶうらんこ誰か待つやう秋の庭
         秋日影木の間透かしの池の波
         木の実降る音ひたすらに行きをれば
                  



池に沿う径は、もう落葉が積んでいる。茸が生えている。
名前を知らない秋の草の花が咲いている。
吟行をする気になれば、なんと我が町は題材の宝庫だろう。説明句しか作れないが。。。、推敲しょうっと。

明日が締め切りの、、、、、
一句もできていない。又やぶれかぶれの句を投句して、全没だ。
これだけ、ブログで恥をさらしながら、エンジョイをしているのは、どこかで折りあいがついているなだな。何もかも思いどうり上手くゆく筈がない。そしたら少しでも楽しい方がいいか。
ああああ、困った。
一句一章、季語尊重、難しい、、ままよ、、、

      爽やかや母の目馬の目優しき目
      秋の野に目礼交はしすれ違ふ
      生々し猪掘り返す畑の傷
      鳥獣潜ませ秋の沼澄めり

どこかで見た句の二番煎じみたい。ちょと 御粗末な句だな~。
                 
      
      



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お馬さん を見に

2015-09-28 12:01:20 | 俳句

夫を誘って、馬を見に。
ここは大学の馬場らしく、馬を駆けさせているのは見たことがないが、看板が○○大学馬場と掛かっている。
今日は二頭の馬がいた。よく吠える犬とまだ大人になっていない猫が留守番をしている。
どなたもいなく、留守のようだから、馬の写真を取らせてもらう。
以前、ここの馬が面白い座り方をすると「何これ珍百景」と言うテレビ番組に出ていたことがあった。
馬小屋の奥にいた馬が、私達が小屋に近づくと、首を出してくれた。馬の扱い方は知らないので、とにかく刺激はしないようにする。
一頭は優しく私達の方を優しそうな大な目で見ている。もう、一頭は鼻を膨らませて、フ、フと声を荒げているようだ。どちらが、賢いのか?知らない人を警戒する方の馬が勿論賢いに違いない。





   秋の気やほろほろ山の鳩の声
   街騒の時に聞こえる秋の牧
   鵙高音山を背らの厩舎かな
   爽やかに牧場に翳のなかりけり 



蜜柑が成っている。レモンと八朔柑と○△柑。○△柑を見たのは初めて。少し興奮した。
三種類の柑橘はまだどれも青い実だ。
後、一か月、三週間もすると、黄色くなるだろう。○△柑が色づく頃、忘れずに、見に来ようと思う。
○△柑の名前がわからない。インターネットで調べるると、写真は出てくるのだが、名前を書いていない。おちおち調べようか。

    希には叶うもありそ青蜜柑
    秋愁ふ持ちて生まれし吾が性   
ごつごつした獅子のような蜜柑の肌を見説明の要る句は駄目だが、この蜜柑を見て思った。
    迷い込む私道や白き槿咲く



今日は気温が28度。秋暑しだ。
 
   秋暑し暑しと先行く夫の影
   露草に露の残れる山路かな
   秋うらら丘にのぼれば我家見ゆ
   露草に昔兎を飼ふたこと
兎は露草が好物だそうな。餌にするのだが、露が体に悪いから、一度露草を乾かしてから与えると、夫と話ながら歩いた。

    

   

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衰えてても 猫 の本能

2015-09-27 16:10:59 | 俳句


昨夜と言うより、今朝がた。
姫 は私のベッドの下で寝ていた。いつもは 姫ハウスで寝ているのに。
トイレに起きて、気がついたので、「あら 姫 ここでいたん」と声をかけた。
私が目を覚まして、自分のことに気がついたと思ったのか、私のベッドに上がってきた。
私が寝ている時は、猫ながら、気をきかせているらしく、そっと、覗き込んだりしている気配はするが、見守っている感じで、邪魔はしない。猫の髭がほほに触れるので、ああ 姫 だと分かるが、猫の思うままではいけないと、こちらも寝たふりをする。
夫に言わすと、私が寝ていたり、忙しそうにしていると、静かに、一定の距離をあけて、視線は私の方に向けているそうだ。
さて、今朝は、ベッドに上がってきた 姫 に少し、身をずらし 姫 が寝れる場所をつくってやった。
30分もした頃、急に 姫 がベットを降りて、階段を降りて行った。
すると、姫 の大きい「 ギャアアア フウーウ ギャー 」と唸る声がする。
すわーと急いで一階に降りると、 姫 が窓の外を見て、唸っている。
ベランダにギャング猫が来ている。姫 は今ままで何度、このギャング猫に痛い目に合わされていることか。
「姫 そっちへ行きな」と言って窓を開け、用意している、バケツの水をかけようとしたが、逃げるのが早く、闇に消えていった。
姫 のおやつの缶詰の缶を洗ってはいるが、塵の袋に入れて置いてある量が、多いので匂うのか?多分、この缶詰を目当てに、ベランダに来たに違いない。
知らぬ間に、お隣の庭に、猫の缶詰の空き缶が転がっている。こやつめが咥えていったに違いない。
姫 はいつも、ぼけらぼけぼけ、うつらうつら、寝てばかりいて、お腹がすくと、餌を食べ、私にちょこっとちょかいを出して、又眠る毎日だ。
なんと、今朝のこの身のこなしかた。どこに、動物の本能を隠していたのか?私には聞こえない物音に反応して、窓まで駆けて行った。ぼけらちゃんには驚かされた。



     
     われからや海とほければ波見えぬ
     手にふれて草の穂どれもやさしかり
     秋日濃し波照り返す舟下り
    






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井の中の蛙

2015-09-26 11:42:05 | 俳句


井の中の蛙大海を知らず。
よくも、ブログを書いて、恥をさらしていると思い悩みつつ、今日も書いている。ほとんど日常の生活の一部になってしまったのか。脅迫観念こそないが、なぜなぜ。??・・・
しりとり俳句では色んな方とお知りあいになった。
活躍している、評論家の先生。名のある、俳句賞を受賞している方。ツイッターの世界で、日本中を牽制している方。
皆さん、お優しい。無知な井の中の私を折りにふれて、ご指導して下さる。それにつけて、ますます、穴があれば、と赤面しながら、魅力に引かれ、向学心が沸きブログのほうも止められない。。。。そこが潜在意識なのかも?


      
   
      柿の葉のかくも軽きか獺祭忌   猫髭

      コスモスはうすももいろの海となる   ラスカル

      につぽんの臍からのぞく天の川   魁仙

      秋深し木洩れ日揺れる能楽堂   てまり

      風船葛よるべなきなり竿の先   むめこ

      まづ箸がもつてのほかの三杯酢   ミミ

      秋燕や光となりし波頭   とき

      簗守りの月の大きなことを云ふ   アネモネ

      お白州に拾いし木の実陣屋跡   侘助

      をさな名で呼ばれ振り向く秋夕焼   ミーコ

      月代へ手を翳したる坂の町   菊子

      柿泥棒和尚のげんこつ三つづつ   眠兎

      動物園吼える声ある無月かな   登美子

     青栗の枝ごと触れるバスの窓   紫苑
      
      
     

沢山の方が、それぞれのしりとり句会の場で、楽しんでいる。
今、発展途上の方もいるし、すでに、出来上がっている方もいる。
私がここで、書き記すのは本意でない方もいらしゃるかもしれぬ。お許しのほど。
私はしりとり句会から、忘れていた季語が甦ることが多い。又、初めての季語もある。
皆さんのことは何も存知あげない。本名もどこに住んでいるかも。しかし生活の後ろが見えてくる。
俳句は人生の映し鏡と思う。

  





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