老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

ぐうたら婆さんの生きがいは何

2024-01-31 12:38:31 | 老人日記
        

この2~3日んのぐうたらぶり。
呆れる。
くっちゃ寝るくっちゃ寝る。
テレビの前から離れない。
身体を持て余している。
夜、布団の中い入ると、明日はあれをやろうあに布でエプロンを作ろうなどと予定を立てるが、、、、
寒い部屋で身体がちじこまって、やる気が失せる。

昨日は図書館へ行った。歩いて4~5分。
いざ借りてきた本のページを繰ると、つい最近に読んだ本だったり。

認知症が哀しくなる。

浅見光彦の小説を読み進む。
美恵子と麻実子と言う重要な登場人物が出て来る。
さてさて、どっちが若い女性でどちらが悪女の犯人だったかが判らなくなる。
前の前のページに戻って、役柄を確かめることの繰り返し。

伊根の舟屋が出てくると、何十年前かの旅を想い出したりしながら読み進む。
神話のヤマテラスやイザナミ、云々と神さまの名はこんがらがって、ぱっーと読み飛ばす。

目薬を何度か読み終えた。
読書とお裁縫、それにテレビ。
眼を痛めてしまう趣味ばかり。

やっと能登へ義援金を送ることができた。

田毎の月を観に行きたいと思いつつ能登は行きそびれていた。
あの棚田も傷んでいた映像が流れた。
松本清張のゼロの焦点の舞台もたどってみたいと考えていたが、この足腰では叶わずじまい。

味噌汁を飲みながら思いをはせる。
能登の人々が食卓を囲んで笑う普通の日が一日でも早くが戻って来ること祈っている。

     ☤     三寒四温白装束の点となり
     
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古い輪島塗のパネル

2024-01-27 11:07:05 | 老人日記
         

古い輪島塗のパネル。
連れ合いが能登に旅をした折のお土産。
何回か他所のお宅でも見かけた。お土産に手頃な人気商品だろう、が愛着がある。

桐の箱に収められた塗椀は義母が大切に使っていた。
使用をすると、赤い紅絹で丁寧に手入れをしていた。

そんな輪島塗としか縁の無い家庭である。

ふと思い出した事がある。
昔、ある結社の俳句誌に投稿をしていた。
三句投句をやる。全没のある厳しい選の結社である。
たまに一句、選をされることがあった。
私のすぐ後に載る方も、一句の常連であった。
輪島塗の仕事の過程を詠んだ句が多かった。
何かの折に彼が輪島塗の人間国宝だと知った。
たまたま五十音で、隣り合わせになっただけだけれど、注意をして読ませてもらった。

今朝の新聞記事で現在は、輪島塗の人間国宝の方が三人おられるとの事。
全員が今回の災害で被害にあったそうだ。

建物が横倒れになったビルが輪島塗会館で、毎日その姿が災害の象徴みたいに映しだされている。
そのニュースを見る度に彼の事に思いを馳せていた。

無事で元気で再興をされる事を祈っている。


      🍊     女正月朱の塗椀の底に鰤
    




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退屈まぎれ

2024-01-26 14:30:21 | 老人日記
      

入院中のベッドで思っていた。
退屈、退屈な入院生活。
最初は、病院の図書室で借りた本を読んでいたが、点滴を受ける状態になってからは本は読めない。
テレビを着けっぱなし、、、能登の被災のニュースが流れている。
災害の方々はお気の毒としか言いようがない。

そんな時の合間に、退院をすれば布の断捨離に励まなくてはと考える。



       

ニ三日前に縫った帽子。
以前、この布で縫ったチュニックの余りで、鍔は無いが簡単でカッコイイ帽子を見つけた型紙で縫った。
今時分、被るのに暖かい帽子が仕上がった。
以前、作っていたネコちゃんのブローチを付けると、世界に一つの私の帽子の出来上がり。

極楽トンボの認知症さん。
幸せな日々が長く続きますように。

     🐈    大寒や空耳は野良猫の声
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梅花、春に 魁けて咲く

2024-01-25 17:39:01 | 老人日記
      

今年、一番の寒さ。
昼間でも気温は5度しかなかった。
何を血迷ったのか、散歩に行った。
お気にいりのコートを買い、それに袖を通すのが楽しみで、昨日、今日と散歩。

     🌺     梅一輪 一輪ほどの暖かさ   服部嵐雪 

こんな句を思い出すところから、私にも俳句心がまだ残っているらしい。

入院中に認知症の検査があった。
少し、認知症の気配があるとの診断だった。

それがどうした。。。
自分でも意識をしている。
今日は何月何日、何曜日、バスに乗れますか?買い物に一人で行けますか?
ハイ、はい ハイ、
どうにかやれますが、承知をしています。
自分は軽度認知症だと。

「梅花、春に 魁けて咲く」
ラジオ深夜便を聴いていたら、
「加藤シズ女史」が母親から教わったと言う言葉を語っていた。
良い両親の元に生まれ良い環境で育つた人の誇りと自信。
運に恵まれ、その上に努力を重ね教養を積むと、一言居士を備えた立派に人間になれる標本のような人だと感じた。


世間も梅のシーズン。
それで久ぶりにブログを書く気になったのが正直なところ。
昨日の散歩で撮った梅が役だった。

認知症の症状を少しでも遅らせたいと。。。

     


     🌺     滑って転び仰ぎゐる梅の空

油断をし、草につまずき転んだ。
杖があらぬ方向に飛んでいた。
あああああ、、、、哀しかった。

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日常が戻った

2024-01-21 12:03:18 | 老人日記
       

冬ざれの病院。
プラタナスの葉も全て散り、周囲の山も眠っている。

 

今回の入院室は初めての六階。
南病棟は初めてだ。
病室から見えるのは、病院の東に広がる景色。
どこがどうなっているのか、全く分からない風景だ。
ため池があり、小高い讃岐富士擬きの山。
入院をしている間はずっとお天気が悪く、朝の七時が来ても窓の外は暗い。

入院慣れをしてい、手術の手順も想像ができるが、やはり不安が付きまとう。

医大の変化は医師も看護師も、忙しそうに小走で職務をこなしている。

看護師が塵取りの塵を取りに来たのには驚く。
(夫がきちんと整理をやってくれていた)

点滴が九時に終わるのに、九時になっても針を抜きに来てれぬ。
点滴液が終わるまで、看護師が少人数で忙しくしている事には、半日で理解をしていたから、呼ばないでいた。
いよいよ液が無くなるまで、およそ四十分かかった。
詰所へのボタンを押す。
九時までの指示だったけれど、液も無くなったことだし、尿も我慢ができないからと告げた。

個室を希望していたのに、最初は四人部屋だった。
個室の用意ができるまで二時間くらい要した。
最初から、トラブルがあり、さい先が少し不安に。

とにかく以前に比べて、看護師不足が目に見えている。

コロナの影響もあるのだろう、仕事量が増えているのか?

可愛くて優しい人ばかりだけれど、大変だ。

医師が手術の説明に来たのは、八時を過ぎてから。
今回の医師は初めての方。
(看護師が「とにかく手術が立て込み急変の患者さんも抱えているから、お待ち下さい、、」と言う。)
医師の丁寧な説明で説得力があり、安心をする。

親しい主治医は管理職で少し偉くなったのか、翌朝に病室に来てくれた。
この医師の顔を見て会話を交わすと安心感も高まった。

しかし、国立病院も人出不足にみまわれているのかと、つくづく実感をした。
病院も独立採算を問われている?

そんな事を色々と考えさせられた入院だった。

アメニティーグッズの使用料も入院費用も後日、請求書を送りますから、、なんて。。。。
その請求書が届いてお金を払込んで、はじめて私の病気が快癒したと思える。


家の有難さ。
神経が高ぶっていたのか、心が落ち着かぬ。
夫にきつく叱られるまで、午前零時を過ぎても、浅見光彦が主人公の本を読んでいた。

     ⛄    底冷えの廊下手術の終ふを待つ

     ⛄    鯨吊つたやまちゃんの夢尿意あり

     ⛄    ベットに利かぬ両の手や山眠る

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