老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   最近の俳誌から

2019-05-31 22:22:22 | 俳句

    

 

書くことも無いのにブログのページを開いてしまった。

五月も今日で終わり。

衣更えが忙しかった。引越しをして来て夏物の衣裳がどこに入れたか分らない。

タンスの引き出しを掻き回す。ダンボールに入ったままの物をひっくり返す。急に暑くなって着るものを探して大わらわだった。

今日は向うの家に帽子を取りに行った。手作りの帽子が残っていたのを持って帰る。帽子が無いから縫おうと思っていたが、何とたくさんあったのを忘れていたのだった。被ってみたら良く似合う帽子ばかりだった。好きな生地で好きな型に作ったのだから、当たり前と云えば当たり前。

 

庭の猫ちゃんのお墓の傍のオリーブの花が咲いていた。

写真は小豆島のオリーブ園の中に作っていた「リーゼントの男」?、、、、題名は忘れてしまった。が、最近こんなリーゼントの髪型をしているタレントがいるではないか。

この造形物はこのオリーブ園に常設をしているらしく、これを小さくしたキーホルダーなどを売っていた。

五月は瀬戸芸、瀬戸芸とミーハーな私も足を運んで二つの島へ行った。元々、島が好きだから、折りを見て平常の時の島へ遊びに近々に行くつもり。

リーゼントの男、、、はオリーブの花を見ると、これからも想い出すに違いない作品だ。理由はないが、きっと!

 

最近の俳誌の中から

 

     ☆    生き死にの説法中や遠蛙     麒麟 (鎌倉句会)

 

     ☆    覚めてなほ唐紅の春の夢     櫂   

  

     ☆    春の富士逆さまに空歩まばや    櫂 (大岡信、三周忌)

 

良い句を読めば、自分がつまらぬ人間に思えてしょうがない今日この頃だ。

           

 

 

 

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    写真 撮ってもいいですよ

2019-05-28 10:11:22 | 俳句

 

 朝から雨。 今日のような日は四国村もしっとりと雨にけぶり風情もある。、、、が自然の青石の石畳はお天気がよくても歩きにくいから、雨で滑りやすくなった坂道は杖をついていても危険だろう。(危険?歩き憎いことだろう。) 

 

四国村にある美術館では、猪熊弦一郎の作品の展示が行われている。

今回は入館するや「今日は自由にに写真を撮ってもかまいませんよ」と、受付の人が言って下さった。

お言葉に甘えまして!

屋島の山裾を切り開いて作った美術館。設計は安藤忠雄。コンクリートを剥きだしの一目で彼の一種の作品と分る美術館だ。余り大きくない。展示の作品を見てまわるにはちょうど良い広さ。他の美術館を出る時はいつも疲れているが、ほどほどの展示作品のこの美術館は私のような素人鑑賞者には最も的している。

 

 

ニューヨークと云う作品。

 

   

 

猪熊弦一郎美術館は丸亀市にある。いつでもそちらへ鑑賞に行って下さい。

 

       

 

パリで暮らしていた時の小作品か?少女がミシンで何かを作っている。そのミシンとおぼしき、30センチばかりの古いのが作品の反対側のウインドーに飾られている。

 

     糸が付いたまま。色あせている。手動式だ。

 

        

 

手慰みに作ったのであろう作品?の展示。 包み紙を丸めた🐇。金網を丸めた何?     

 

 

薬を飲んだあとに残った。針金を巻いた。 食べずにおいたお菓子を繋いだ。

 

   

 

お菓子の包装紙や残った針金の細工で、次の作品が天から啓示されるのを待つ時間潰しに、、、指を指が動いたの?

 

   

 

ビールやジュースのステップルを繋いだ、象さん?のネックレスか?

まだまだ、面白いがいっぱい。ガラスケースの中に納まっていた。

 

     

 

猪熊弦一郎を知らぬ人は多いが、この三越の包装紙を見たことの無い人はいないのではないかと思う。

奥様と猫をこよなく愛した猪熊には猫をモチーフにした小物もたくさんある。私は猫ちゃんの絵ハガキを買って猫好きの人の便りに使っている。

 

門を入って美術館までのアプローチに梅の木が多くあり、その木に梅の実がいっぱい。甘すっぱい匂いが辺りに立ち込めていた。

 

          梅の実の熟れてこぼれて甃 

          黄薔薇紅薔薇大風に色散らす

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

    

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     早とちり

2019-05-27 17:07:39 | 俳句

 

     

万葉集はやり。

四国村の散策 をしているとこんな実を見つけた。  

いつ来てもいつも新しいものに巡り合う。 この実をに気づいたのは初めてだ。

 

       

 

実のお尻が、イソギンチャクのよう。口をぎざぎざさせてとんがらかしているみたいだ。はじめは、けんぼ梨かとも思った  。

 

     

 

枝にこんな歌が吊るされている。

「くく」は茎、「みら」はニラの意味。  茎の生い立つたニラ「茎韮」。

学問が無いから、この歌はあらためてこの場で勉強を、、、と!

さあこれからが、、、

この木は何の木! 

この歌を調べるうちに「茎韮」そのものを、万葉の言葉では「くくみら」と美しい表現をしている。この歌に歌われているのは、自分も良く知っている韮の花のこと。志度の家の庭の片隅の菜園にもひと塊り植えていた。

なぜ、まぎらわしく、珍しい実の生る木から、歌をぶら下げたのだろう。

木の下やその周辺を見回して「韮」の花らしいのは見当たらなかった。それで、私はてっきり、この木が「くくみら」と勘違いをやってしまったらしい。

まア、、いいさ。早とちりも。四国村の管理者もめったに歌など吊るさぬのに、、、次はこの実を調べなくては。。。。山家の庭にあるかな~?

      

     ☆    韮の花ひとかたまりや月の下  山口青邨  

     ☆    当麻路の野にまぎれなき韮の花    磯野充伯

 

       

 

四国村を出たところの乾いた土地に咲いていたのが、この繍線菊(しもつけ)

最初の発見地が下野(しもつけ)栃木県。 「下野」に「伎波都久」古い名をこじつけて、韮の写真は無いから、下野草でっと言うところだ。

 

      🎐     露地を奧へここにも廃屋繍線菊

      🎐     繍線菊たとへば真昼の花火ごと

 

       

  

 

   

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 想像をして?

2019-05-26 17:49:48 | 俳句

  

 

瀬戸芸の春会期が今日で終わり。

近くの四国村に作品があると聞いていた。ここへは歩いて14~5分の場所である。いつでも行けると思っていたら気づくと最終日になっていた。

四国村には徳島県の秘境の祖谷地方にある、祖谷のかずら橋に似せた橋を架けている。祖谷地方のかずら橋に比べると簡単な橋だ。しかし、祖谷まで行かずとも、こんな橋だと想像が出来る。

池の両端に橋を架けていて、渡る時はゆらゆらと揺れる。池の面が足元にせまってきて、少しは恐い気も。

そこへ、おおきな瓶を浮かせている。瓶の中には大きな旅行鞄が入っている。

    

旅行鞄にも見えるがジュークボックスに見えないことも無い。

一種のボトルシップ(船では無い)みたいな作品だ。
大きさは橋を渡っている人と比べると分る。

どんぶらどんぶら、上流から流れて来た桃太郎ならぬ、、はてさて何だろう。澱んでいる池が、祖谷川のように水が白い沫をたてて迅っていたら感じも違うだろうな~。

 

      

 

近くにネズミモチの花が咲いていた。

今の季節は花が少ない。ネズミモチの白い花が森の彩りになっている。

 

           女貞咲く中庭に古き井戸

           貧乏めく名の女貞の花咲いた

 

 

 

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     夕焼け

2019-05-24 20:24:56 | 俳句

 

高松の今日の気温は 32・6度。5月の気温としては観測史上最高の記録的な暑さだと。

7時すぎ、お日さまが没する頃を見計らい、マンションの高階から西の空を見る。

サンポートの近くの、ドッグのクレーンが見える。港近くの本屋の観覧車も見える その先に女木島の山が。

> 「夕焼」は晩夏の季語。

日が西に沈む間際におこる太陽光の錯乱現象であるが、特に夏の旱の続く日の夕暮れ、西の空が真っ赤になり、黄金色を帯びてゆく景色は雄大である。(西村和子さんの解説)

 

高松の水甕である、早明浦ダムの貯水量を毎日のニュースで報告される。四国地方はまさに旱状態だ。今日の貯水率は62%。県下には取水制限がかかっている。

夕焼けが美しい条件を満たしている昨今、昨日も美しかったから今日もと、やはり期待どうりに美しく、カメラに収めた。

 

            大夕焼火宅もあらん屋並かな

            糸瓜棚醤漬で食すすみけり

            野球中継箸のとまりし冷奴

              (投手が危険球を投げて、ちょっとした混乱)

 

 

 

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